みなさん、こんにちわ。ご利用者さまの声を掲載していきます!どんな方が、どんなことを考えて、生活しているのか

お互い励みになるとよいなと思っています。

 

今日は、 H さんです。生育環境が複雑で、コミュニケーションにつまずき、社会生活のスタートが切れなかったHさんですが、オンライン言語リハビリでは、少しずつ自分の内面を見つめ、新しいステップに向かっています。

前回は「障害と決めつけてほしくなかった」というHさんの言葉をご紹介しました。

 

 

 

今回はその続きです。Hさんは、自分が障害のせいでコミュニケーションができないのだと思っています(もちろん、その要因もあります)

ただ、問題は

  • 障害特性により自分はコミュニケーションの方法が悪い
  • どうしたらいいのだろう?

こればかり考えて、そもそも自分の気持ちは何か、そして相手に何を伝えたいのか

わかっていなかったのです。

 

私が尋ねました。

「Hさん、そもそもそのご近所の人とのかかわりの中で、何が嫌なのでしょう?

そしてなぜそれが嫌なのでしょう?」

Hさん

「え・・いや、なんだろ」しばらく考える

「あ、僕はそんなに話したいわけでないのに、話しかけてくるからです」

再び質問

「いつも嫌なの?」

Hさん

「いや、そんなことないです。でも、僕にも用事があるじゃないですか。そんなのおかまいなしに話しかけてくるから、イラっとして。で、会わないようにしてるんです」

再び質問

「ということは、急いでいるときに話しかけられるのが嫌?ご近所の人とコミュニケーションがうまくいかない、イライラするのは、こちらが忙しいのにお構いなしに話しかけてくるから?」

Hさん

「そ、そうかもしれない・・え、僕、何が言いたかったんだろう」

 

言い方でなく、何を感じ、何を伝えたいのか

自分の気持ちがわかってなかったのかもしれません。

 

今回のやりとりは色んな問題を紐解く鍵になっていると思いました。学びが多かったです。これまでの人生において、一番大きな気づきがあったかもしれません。

 

 

ちょっと長くなりました

でもね、コミュニケーションの方法、know-howの前に

自分が何を伝えたいのか

そこが一番大事なんですよ。

 

 

 

 

 

 

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