秋の記(7)
これは冬の記なんじゃないか、と今更気が付いたワタクシです。11月中旬に話始まってるんだから……(まだ話が月末ですが)
11月25日、月曜日。この日は、朝から15時ごろまでリハーサルがあり(今日の昼が本番でした!この話を書けるといいんだけど)、夜、レッスンをし終わった頃、異変が。
カランカランと音がするので、床を見ると、人指し指の爪大の台形の木片が転がっているのです。何だっけ?これ?次に弓を見ると、根本の毛が束になっている。弦楽器の弓の毛は、両端を束ね、それを接着したりするわけではなく、弓の先端(と弓元)にくさびをはめ込んで止めてあるのですが、そのくさびが取れてしまった。弓を使わない人には分かりにくい話で恐縮ですが、要するに故障、病院送り、ということだと思ってくだされば間違いありません。
次の日の昼からリハーサルがあり、木曜には本番。市ヶ谷トニカの高橋治さんに泣きつきます。
治さんは、オーケストラのコンサート・マスターで、さらにカルテットの1番ヴァイオリンもやっている、僕の兄弟子です。プロ奏者ではありませんが、時々聴くと、びっくりするようないい演奏を聴かせてくれます(治さんのオケはこちら。カルテットはこちら)。
市ヶ谷なら、通り道なので、リハ前に行っても何とか間に合うはず……というより、治さんが間に合わせてくれるはず!果たして間に合いました。しかも弾きやすくなった。大大大感謝!

トニカは、今年春にオープンしたお店です。間もないころ、生徒の楽器を選びに行ったことがありましたが、とにかく楽器が出てくる出てくる。これがどれもいい!タイプの違う様々な楽器を、10本ほど弾かせてもらいました。お店の中は綺麗に整理されているので、どこから出てきたのかと思ったら、奥の方に、こんな風に収納されている!考えたら理に適っているし、自分も肩当をつけていないときは、こうやって置いていました。

トニカは、今年春にオープンしたお店です。間もないころ、生徒の楽器を選びに行ったことがありましたが、とにかく楽器が出てくる出てくる。これがどれもいい!タイプの違う様々な楽器を、10本ほど弾かせてもらいました。お店の中は綺麗に整理されているので、どこから出てきたのかと思ったら、奥の方に、こんな風に収納されている!考えたら理に適っているし、自分も肩当をつけていないときは、こうやって置いていました。

治さんも、店長の金岡さんも話が面白いし、店内は綺麗だけど、それだけではなく、なぜか落ち着けて、とても気持ちのいいお店です。
さらに、弾いてみて、この楽器でもっと低音が出たらなあとか、もうちょっと反応が速いといいんだけどなあとか、勝手なことを言っていたら、治さんが弾いてみて、何を感じているか分かってくれ、いじってくれるのです。弦楽器は、調整次第でかなり音がかわるので、ちょっと気に入らないことがあっても、実は楽器の性能がないとは限りません。それをその場で確認できるというのは、凄い。

弦楽器は、どの弦を使うかでも違ってきます。そういうのが面白い、と思う人もいるはず。金属線、羊や牛の腸でできた線(裸ガットと言うことが多い?)、ガットを芯にして金属を巻いた線(これをガット弦と言ってます)、ナイロンを芯にしてに金属を巻いた、ナイロン弦。
ガット弦は、音色がいいという人が多いでしょうか。ただ、右手も左手も許容範囲が少し狭くなり、ならではの難しさもあります。でもだからこそ、その音を出すのに必要なことを教えてくれる、という人もいます。チューニングがすぐ狂う。今は色々試す余力はないのですが、かつて色々な弦を試したところでは、半年以上経っても狂いまくりました(段々狂わなくなると聞いているのですが……)。そして、高い。←高くない弦も、実はあります。あくまでイメージ。
スチール弦だと、音程は狂いにくいけれど、金属らしい音がするといいます。しかし、意外と凄い音色の人が、この弦を使っていたりするんです。←使ったことがないので。
ナイロン弦は、バランスがいいので、結局使う人は多いと思いますが、これはこれで悩ましい。これだ!と満足して使っていたら、あっという間にいい音が出なくなったり、突然切れちゃったり。
張力がによっても、随分違います。当たり前のようですが、明らかに弾く感じが違うんです。弦に弓が吸い込まれていく感じが違う。弾かれる方は、試しに半音ほど低いバロックなチューニングにしてみると、その感じは分かると思います(頭はちょっと混乱しますが)。僕の現在の楽器は、張力の強い弦を張ると、低い弦の音がなぜか裏返りやすくなるようなので、少し張力が弱めの弦を張るようにしています。……この辺り、相手(楽器)に合わせなくてはいけないわけで、人類相手と同じと言いますか、面白いところです。
楽器のことは色々面白いことがあり、書き切れるわけもないので、今回はこの辺りで。次は、……あれ、何書くんだっけ??(もう分からなくなってきた)
スチール弦だと、音程は狂いにくいけれど、金属らしい音がするといいます。しかし、意外と凄い音色の人が、この弦を使っていたりするんです。←使ったことがないので。
ナイロン弦は、バランスがいいので、結局使う人は多いと思いますが、これはこれで悩ましい。これだ!と満足して使っていたら、あっという間にいい音が出なくなったり、突然切れちゃったり。
張力がによっても、随分違います。当たり前のようですが、明らかに弾く感じが違うんです。弦に弓が吸い込まれていく感じが違う。弾かれる方は、試しに半音ほど低いバロックなチューニングにしてみると、その感じは分かると思います(頭はちょっと混乱しますが)。僕の現在の楽器は、張力の強い弦を張ると、低い弦の音がなぜか裏返りやすくなるようなので、少し張力が弱めの弦を張るようにしています。……この辺り、相手(楽器)に合わせなくてはいけないわけで、人類相手と同じと言いますか、面白いところです。
楽器のことは色々面白いことがあり、書き切れるわけもないので、今回はこの辺りで。次は、……あれ、何書くんだっけ??(もう分からなくなってきた)