秋の記(3)
差し入れにいただいた、このお菓子。半分凍った状態でいただきました。これが絶品!冬のアイスは格別だった、子どもの頃を思い出します……
ズルズル話が続いていますが、11月21日の名古屋の仕事は、久しぶりに2ndヴァイオリンで乗りました。この、2ndという役割は、アレンジが素晴らしいと楽しいもので、この仕事は毎年本当に楽しいのです。
タンゴは、ジャズやその他のポピュラー音楽とは違って、主に書いてある楽譜を演奏する音楽です。それが全てではありませんが、ある時期からメインの方法になったのは確かです。
しかし、クラシックと違って、ある一つの曲でも、同じ楽器編成で同じ音符を演奏するわけではありません。一人の時と、十人の時では、楽器の種類も違い、まったく出来ることが変わります。もちろん、誰が弾いているかでも。するとその時、一番素晴らしい演奏するために、誰かが工夫をして楽譜を書いていく。そのアレンジという作業次第で、同じ曲でも面白くもつまらなくもなります。
元の曲を活かすように、というのはもちろんですが、ハーモニーやリズムが、メロディーの順番さえ大きく変えられたり、そのメロもソロがキマるように変えられ、あるいは創作されたメロディーが入っていたり、ついには他の曲まで一瞬挿入されちゃったりすることもあります。
タンゴは、そのアレンジというものが、個性にさえなっているジャンルなので、自分もかねてから勉強していますが、実際に弾いてみるのが、一番分かる。特に2ndは、メロディーと別ラインばかり弾いているので、いやもう、勉強になります!
1sヴァイオリンtは吉田篤さん。自分一人しかヴァイオリンがいない時が多いので、こういう機会はとてもうれしい。まして吉田さんほどの人と演奏できるのは、本当に楽しい時間です。
地下に行く。楽屋口から入ってパスをもらい、エレベーターでホール階に上がる。そこは下手の袖付近で、同じ階の、丁度客席の裏手当たりにある楽屋に行く。……この行程の、どこにも窓がない。
放送局などは、有事の際の時間稼ぎなどのために、わざと迷路状に作られていたりしていますが、それに似ている。そういえば、昔は大学の一部もそうだったと聞きました(機動隊が突入してくる可能性があったから?)。
ここのところあまりにブログを書かなかったので、記録の断片を集めて、記事にしています。一つ一つまとまりがないため、別の話をはさみながらズルズル続けていますが、……次につづきます。