秋の記(2) | 音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!-

秋の記(2)

 間が空いてしまいましたが、つづきです。名古屋で何の仕事だったのか?
 いつもお世話になっている、タンゴ・クリスタルで、歌手のなかにし陽子さんのバックを勤める本番です。いつもこの大きなホールが埋まります。凄いッ!客席LS
 この仕事は少し変わっていて、自分たちの出番は最初のステージだけで、その後は弾き語り、別のジャンルのバンドと続くのですが、最後にカーテンコールがあり、挨拶をするのに衣装でステージに上がることになっているのです。
 そのため、案外撤収が遅くて、名古屋泊まりになります。

 今回のホテルは、錦にあったので、店には困らないだろうと思っていたのですが、予想以上に大変でした。折角名古屋に来たんだからと、みんなお店を探したのですが、23時閉店の店が多く、なかなか決まらない。
 二手に分かれたり、色々して探した結果、
入ったのはスペインバル!バルナゴヤというお店に入りました。建物の2階にあるのですが、外から雰囲気がよく分からない。バルナゴヤ外うち 翌朝撮った写真ですが…
 入ってみると、ちょっと変わっていたけれど、なかなかどうして素晴らしい。
 アヒージョ各種、イカの墨煮など、それらしい料理が、全てきっちりおいしい上に、スペインで(10年ほど前のことですが)食べたものを思い出させる何かがある(アンダルシアで、小イカの墨煮がとってもおいしかった!関連して、レンタカーがエンストしたり、港で激しい嵐の中、決死の覚悟で運転した思い出が……)。本当にびっくりしたのは、ラムチョップとか、肉を焼いた料理。スパイスが独特の味わいをきちんと作り出している。また、素材勝負としかいいようのないはずの、生ハムも美味しかった~。ハモン・イベリコと書いてあるのに、???というような味のお店もあるのに、ここはハモン・セラーノだそうなのですが、とってもおいしかった!手で持つと、ハムの脂が柔らかに溶けました。HPはココです。
 あまり好きな考え方ではありませんが、とてもコストパフォーマンスのいいお店、でした。でも何か+αを感じられた!

 外国に行くと、(国によりますが)思い知らされることの一つに、安いものは安いものの、高いものには高いものの美味しさがあるということです。香港で、高級中華も麺粥店のワンタンメンも食べたとして、そりゃあ食材が明らかに違うし、当然値段も料理人の種類も違うわけですが、どちらもきちんと作ってあって、どちらも心から美味しかった~!と思った人も僕だけではないはずです。あれはあれで、これはこれで無敵に素晴らしいと。
 話は飛躍していますが、仕事ってそういうものであって欲しいと思うし、もし日本に麺粥店のようなお店がないのなら、我々がそれを仕事として成り立たないようにしてしまっている可能性があるかもしれません。

 名古屋では、その後、短い時間ですが、もう一軒行ってみました。それに、さすがにもう少し仕事の中身についても書いておかなくては。というわけで、ズルズルつづきます!