『その名は、ピアソラ』
『その名は、ピアソラ』
ピアソラ没後20年スペシャル
無事やり遂げることができました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!
客席から迫ってくる集中力みたいなものが、この作品をやっているときの、一種独特の雰囲気を作ってくれるのです。
そして、本当に素晴らしい共演者達。色々やってくれるのが、非常に楽しくてしょうがなかった!
とにかく、頭の中が真っ白になるまで集中しましたー!
写真が一枚もありません。終演後、何一つする気力がなく……ビール飲むこと以外。
今回の制作は、作業しているよりも、考える時間がかなり長く必要でした。
ピアソラ本人が多数の録音を残している、まったく同じ編成が組めたので、これまで四人でやっていたために自動的にかかっていた、選曲の制限がなくなりました。選択肢がありすぎて、決まらなくなったわけです。
台本の中身はもっと大変で、どこまで踏み込むべきなのか、相当迷いました。こういう曲目になっているから、この話にするしかない、というのがなくなったのです。何がどのくらい分かる物を作るのか、まったくこちらで決めることができるようになり、つまり決めなくてはいけなくなりました。さあ、どうしたものか……
そんなときに、目が回るほど忙しいメンバーたちが、何とか全員一度集まってくれました。そこで得た選曲のアイディアが、結局台本の内容を決めたことになります。話をしているうちに、ここまでやろう、というラインが見えてきたのです。
それから一ヵ月半。昨日は、僕にとっても、作っていたものと、初めて対面する日でした。思っていたよりも、いい出会いになったかな。少しはピアソラの魂に迫れたかな……
この『その名は、ピアソラ』、もう一度だけ、お目見えすることになっています。
12月8日(土)17時開演、雑司ヶ谷のエル・チョクロ (←クリックでHPへ)で。
さらにパワーアップしてお目見えします。月末、あるいは日曜夜のため来られなかったみなさま、ぜひ!