黄金時代
宣伝をしようと思うよりもかなり前に、既に予約満席。そのため、書くのが後回しになっていた重要な本番、中田智也とシン・ノンブレ、先週土曜。
場所は、雑司が谷のエル・チョクロ 。以下7人編成が入りました。
中田智也 関由美 宮越建政 岩楯麻里(ヴァイオリン)
大原一駒(バンドネオン)
丸野綾子(ピアノ)
元々民家だったおうちが、見事、改装されたお店です。
素敵ではあっても、どうしても広くはないのです。満員電車の中で弾く様な事態まで覚悟していたのですが、全然そんなことはありませんでした。丁度、きっちり入って、動けないほどではないけど余裕はない、という具合でした。
その近さも関係があったのか、本番がスタートした瞬間、いつもとまったく違う音が聴こえてきました。何だか集中力が違う感じ!これはみんながそうだったのでは?音楽の中に吸い込まれるように弾いているような、キレてる感覚でした。
ちゃーさんと大原さんは、タンゴ黄金時代を生き抜いてきた、大ヴェテランです。
ソロなんて、譜面がよく分からない。……うまい言い方が思いつきませんが、楽譜のような、間接的なものを感じさせない気がします。それは、毎回演奏が少しずつ違うから、ということではなくて(実際違うけど)、楽譜の音ではなく、心の声が聴こえる感じと言いますか……
そうでなくても、元々作編曲を専門としていた智也さんのアレンジは、どれも冴えているのです。時々遊び心まで加わっていて、恐れ入るやら面白いやら。
リハーサルが、楽しい中にも中身が詰まっていて、いつもどこかピリッとしているのが、この本番につながった一番の理由なのかも。
そう練習があるわけでも、それ以上にそう本番があるわけでもないのに(このバランスは、極めて珍しい)、明らかに全体がパワーアップしていっている。こういうこと、できるようになりたいものです。
バンバン本番をやるようなバンドではありませんが、いつも面白い。今回は特に、特殊な体験ができました!本当は、またすぐにでもやりたいです。
次回はいつになるのか分かりませんが、みなさま、ぜひお聴きくださいませ!