上野日和
バタバタした日が続いています。とにかく全力でやっております。
書きたいことも色々たまってしまっていますが、まずは6月上旬、上野での仕事は書いておきたい。もうかなり前になってしまいましたが。
上野は、お山の方ではなく、アメ横の方から、不忍池へ。
そうそう、こんなところ。新緑の季節、気持ちがよさそうでした。
そのほとりに立つ、ライブハウスQui!
看板に迫ってみました(Photoshopで)。→
中に足を踏み入れると、そこはラグジュアリーな空間。色彩感とか、テーブルや椅子の素材感などが、ある一つのイメージを表現しているような感じでした。
ステージの反対側は、一面窓になっていて、不忍池が見えるのです。
こんな素敵なガラスの器が!
さらに、視線をその左に向けてみると……
僕の大好きな小説の一つ、浅田次郎さんの「天切り松闇がたり」で、明治以来の大泥棒、天切り松が警察署の署長さんに度々おごられているのが、伊豆栄のうな重。
さすが上野ですねえ。歴史と現在が頭の中で重なっていく錯覚が(天切り松は、フィクションなのですが)、まこと趣き深いものです。
前置きが長くなりましたが、歌のユリ・アスセナさんのライブでした!
映画「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」で、ビルヒニア・ルーケさんが、肌が粟立つような凄まじい歌を聞かせていた「La canción de Buenos Aires(ブエノスアイレスの歌)」、「チェ・タンゴ・チェ」、などなど。気持ちよかったな~
それにしても、得がたい時間でした。
聞こえている音に激しく刺激され、もっとこんな音が欲しい、こんな音楽にしたいという欲求が、演奏しているうちに、どんどん湧いてくるのです!
その中には、今まで思いもつかなかった音もあって、新鮮な発見に驚き楽しみながら夢中で弾いていたら、……あっという間に終わってしまいました。もっとこの音楽を感じていなかったな……。
大きくなるぞ、そう思いました。