体感!山形
見事なきんきの煮付け。僕は、煮魚というものがあまり好きではないのですが、文字通りとろけるような旨み!これは、本当に美味しかった……
ちょうど先週の今日、山形から帰ってきました。あまりにバタバタしていて、今頃振り返っております。
山にある街、というイメージだったのですが、魚の美味しいところでした。山形市は内陸にあっても、県自体は日本海に面していて、素晴らしい魚が食べられるのだそうです。それにしても美味しかった!
山形駅裏の空き地の中に目立つホール、山形テルサ。素敵なホールでした。
平日に同じホールで2日連続、山形交響楽団定期公演。客席は、両日ともほぼ埋まっていました。街の人たちがオーケストラを支持しているのがよく分かります。
地方都市の中でも、決して大きな都市ではない山形に、プロのオーケストラがあって、意欲的で練り上げられたプログラムに挑戦しています。それは、おそらくこの街の人の支持があってこそなのですが、どうしてこういう関係が築けたのか、色々な方々の見えない情熱と努力の賜物に違いありません。この関係自体、魅力的です
。
ずっと泊まりで、リハーサル、本番、と続きました。これだけホテルに泊まり続けたのは、国内では初めて。それにしても、ホテルの枕が続くと……寝違えて大変でした。
家にいると、色々やるべきこと、やりたいことがたまっているのですが、ホテルではほとんどできなかったので、がっちり練習。
ついでに、6月20日のライブで使う台本(『アストル・ピアソラの青春』乞うご期待!)も仕上げて帰りました。
沢山の素敵な人々にお会いできて、書きたいことが色々あるんですが、明らかに書き切れない!追々書いていきたいと思います。
最後の公演地、日本海側の酒田へ。山を越えます。
これが、なんとも不思議な光景でした。最初は、春のやわらかい緑の山の光景が。ところどころ桜も見えます。それが、
ふと気が付くと、目が覚めるように(実際寝ていた……)鮮やかで、でも柔らかな緑の世界にいる!雪で覆われていた白銀の世界の中に木々の新緑が映えているのです。やがて完全に冬の世界に。
ショスタコーヴィチのピアノコンチェルト、ソリスト河村尚子さん、凄い演奏でした。最初の一音で引きずり込む圧倒的な魅力。その後は、ピアノの世界にひたすらに浸れます。
この日のアンコールはショパンを弾かれていました。これがまた素晴らしい演奏。素直になれるひと時でした。
同じプログラムで、来月東京公演があります。僕も心が躍ります。
6月26日(土) 午後6時30分開演
東京オペラシティ コンサートホール
↑ソリスト河村さんのメッセージが見られます。
指揮:飯森範親
ピアノ:河村尚子
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番 作品72b
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 作品35 (トランペット:井上直樹(山響首席奏者))
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36

