花より、ピアソラ。
渾身!
『その名は、ピアソラ。』
終わりました~
何と、またもメビウスが満員に!…今回は、補助席まで出ていました。絶好のお花見日和を蹴って
来ていただいたお客様、
心から感謝します!
また、お客さんに親切でありたいと試行錯誤した結果、予定とどんどん違ってきて、演奏する側に不親切きわまったハードな企画に付き合ってくれた仲間に、感謝は尽きません。
まず、数冊の本から情報を収集、矛盾点など整理して、取り上げる部分をまとめました。それを、ノン・フィクションのラジオ用台本のようなものにまとめ、それを読んで進行するというスタイルで、アストル・ピアソラの生涯を追っかけながら、彼の曲と関係深い曲を配置、,構成しました。
本番だけ、わざとやったことが一つあります。
メンバーには、台本の内容は伝えてありましたが、読んでみることは、一度もしませんでした。進行上必要な部分以外は、実は、本番中に初めて聴いているのです。新鮮に聞こえる方が、きっとヴィヴィッドな反応があって、必ず音楽をもっと面白くすると思ったからですが、さあ、どうだったのでしょう?
大丈夫なはずだ、とは思っていたものの、台本を読みながら、お客さんの反応がとても気になって、台本を読むのにとても緊張しました。
考えたら、テレビやラジオでは、視聴者の直接の反応が分からないので(モニターからの報告は来ますが)、こういう怖さはなかったんですよねー。同時に、うまくいく喜びもダイレクトに分からなかった。
終演し、盛大な拍手の中にいる自分達に気が付いたとき……
うれしかったです!
はっきりと一つの物語を追いかけていくので、感情移入がし易く、曲も楽しみ易かった、というような感想を随分いただきました!でも、なんと言っても、ピアソラの音楽が素晴らしいのです。それを伝えられたなら成功です。
限界まで消耗させられてしまった。やはり水泳でも始めるべきだろうか。
ところで、再演して欲しい、と随分多くの人に言ってもらえたのは、本当に望外の喜びでした。そ、そうか、そういう手があったのか!それができたら、……奮闘し、魂のこもった演奏をしてくれた丸野さん、池田くん、そしてゲストなはずなのにフル稼働してくれた大熊くんに恩返しもできます笑
『その名は、ピアソラ。』
またどこかで、いつか、お目にかかれるはずです。
ヴァイオリンの足立忠男さん、吉田篤さん、工藤ゆかりさん、富山宏基さんなど、ミュージシャンのみなさんも、バッチリプレッシャーをかけてくださいました。ピアニストの谷真人さん
は、このライブの様子をご自身のブログに書かれています。どうぞご覧ください。
