第四弾「世界が変わっていく感じ」
銀のようにきらめくウアピ湖、剣が並んだような神がかったアンデス。パタゴニアの超自然がすぐそこにある街、それがバリローチェです。
またも時差の話なんですが、バリローチェとブエノスアイレスには、1時間の時差があったのであります。
起きたら2時過ぎ!あまりお腹もすかないし、リハーサルが3時過ぎの予定だったので、昼食はパスです。
リハーサル会場に行って、リハ時間を確認すると、3時20分からだよと教えてくれる(英語を話せる人が一人いたのです。スペイン語ではこの程度のことも訊けませんでした……)。
何か胸騒ぎ(?)がして、ついでに、今何時かと聞くと(これはスペイン語で)、1時15分だという。え?起きたら2時だったはずなのに……なぜだ?!って、
時差1時間を逆にカウントしていた!
きっと飯でも食えという、天のお告げでしょう。さ、帰ってお昼ごはんを食べますか……
この日の会場、映画館。立っていらっしゃるのは、Sayacaさんのお父さん。ダンディー!
と、ホテルに戻ると、部屋がきれいに掃除されております。その結果、
あれ?昼食のクーポンがない?……机の上に置いておいたら、なあんと、捨てられてしまった!スペイン語で思いっきり「昼めし!」と書いてあったのに~!!![]()
しょうがないので、練習して過ごしました。お腹すいたよ~笑(後でリハーサルの時に、青木さんがチョコレートをくれました。ありがとう!実は本当に助かりました)
こっちには、「Don't Disturb」の札がないのです…
笑っちゃうほど素敵な部屋なんですが、これほどの部屋なのに、バスタブというものがありませんでしたー。ブエノスのレンタルマンションにもなく、アルゼンチンではないのがフツウみたいです。冬行ったら、さぞ寒いだろうなあ……
他の部屋には、冷蔵庫もなかったみたいです。
リハの帰り道にあったレストランに、最初はお茶をするつもりで寄ったのですが、随分いい感じなので、少し食べ物も頼んでみます。
そうすると、つまみに頼んだチョリソがすこぶる美味しい!!何だかブランチになってしまいました。
最初、みんなすずめと戯れていました。こちらのすずめ、顔が若干日本よりシャープな感じ??
チョリソとモルシージャ(血入りソーセージ)
チミチューリ(つけダレ)とバター
オープンテラスでのブランチは最高の気分で、優雅な時間でした。ところが……
しばらくすると、1匹の蜂がやってきました。こいつ、どうやら肉を狙っているらしいのです。しばらく様子見をしてブンブン飛び回った後に、なあんと!崇朗くんの食べていたチョリソを食い始めるじゃありませんか!!
頼むからやめようよ~、とお願いしてみるも(ウソ)、一向に立ち去る様子がありません。しかも、しばらくすると、さらに何匹もの蜂が、次から次へとやってくるのです!さあさあ、羽音だけでも相当にコワイ感じになってきました。襲撃されている!!
さすがにこれ以上は無理!!と、店内に逃げ込みます。
中は中で、やっぱり素敵でした!ということで、全員集合~
この日の本番はトリでしたが 昨日と打って変わって、ほぼ時間通り進行していました。
やっぱりタンゴはこの国で生まれた音楽。何だか感覚が違うのです。空気感?……分からないけど、このステージに立つことが出来て、本当に幸せでした!
最後には、スタンディング・オベーションで会場が沸いていました。
ホテルに帰った後、ミロンガ(タンゴのダンスパーティーと言えばいいのかな?)を見に行きました。
うーむ、ゴージャス!建物は本来ディスコであるそうです。本当に様々な年齢の人が踊っていて、それはとても素敵なのです。
引き上げた後、前の日に入った「フレンズ」で飲みましたー。
ところで、この日の夜明けは、凄かった。言い表せない。感動するしかない。圧倒的な何かに魅入られる。
このブログ全体のヘッダでお見せしているのが、その写真です。この1枚は何とか撮ったけれど、それ以上は撮れませんでした。撮る時間がもったいない。
一日に、少なくとも3日分くらいの内容が詰め込まれていた気がします。バリローチェにいた間、何日前にどこにいて何をしたのか分からなくなっていました!ほんの半日前の出来事を、2日ほど前のように感じていました。この不思議の国では、時間の流れもまた大きく伸び縮みしていくのです。
つづく











