タンゴの裏側、地球は素敵だ?
ブログネタ:回転寿司、好きですか?
参加中『タンゴのルーツ…ノスタルジー』、
ここから先は、裏話。
スタッフ、ダンサー、シンガーみんな気持ちのいい人たちでした。
一番一緒にいたのは、もちろんミュージシャンズ。リーダーのヴァイオリン会田桃子さん、ピアノ青木菜穂子さん、ベース東谷健司さん、バンドネオン北村聡さん、鈴木崇朗(たかとき)さん、みんな本当に尊敬できるミュージシャンで、人間的にも素敵で楽しい仲間でした。
とても幸せな仕事だったため、終わってしまって、日常がなんだかものすごくつまらない。寂しい、とさえ思います… なぜそこまでなっているのか、読んでいただければ分かると思います。
主にスペイン語が通じ、日本語があまり通じない、不思議な空間(日本か?!)にいた訳ですが、随分と日本語に楽しませてもらいました。
リハーサルのとき、しっくり来ないところがあって、…そこで、
リハーサルのとき、しっくり来ないところがあって、…そこで、
「もう1回やろ~」と言う声が聞こえてくる。「はい~」って言いかけて、みんな「え?!
」ってなった。
「今、しゃべってたの誰?!」
彼の日本語は、発音もアクセントも完璧な上、いちいちタイミングがばっちりで受け答えになっているので、日本人一同、誰がしゃべったのか一瞬分からなくなるのです。
「そんな感じー」って言ってたコトもあったなあ。どこで覚えたんだか分からないけど、とりあえず、力抜ける系のゆるい日本語ばっかしゃべっていて、めっちゃうまかったです
本番中も、アンコールの手順がわからなくなっている頃(僕が)、誰かが「クンパルシータでしょ?」と言うのが聞こえて、振り返るとホルヘさんが笑っていた。エンターテイナーだったなあ!!
本番中も、アンコールの手順がわからなくなっている頃(僕が)、誰かが「クンパルシータでしょ?」と言うのが聞こえて、振り返るとホルヘさんが笑っていた。エンターテイナーだったなあ!!
で、その僕の方は、メンバー並びに、歌姫のベロニカ・シルバにスペイン語を教えてもらいました。
丁度公演がない日に、銀座で回転寿司を一緒に食べに行きました!でもあまり食べてなかったような?アジの活け作りが動いているのを、すごい不気味がっていた…かな?
もちろん、さらに飲みに行って、言葉はその時に教えてもらったのですが、後で使えたのは一つだけ。
何しろ、教わったのは、(スペイン語自体ちんぷんかんぷんなのに)ブエノスアイレスの今風の言葉遣いとか、「ラ・プータ・ケ・テ・パリオー」(サノバビーッチの意味)とかのバッチリきったないスラング、それと名詞1つだけ…クカラチャ(ゴキブリ)だし。
何しろ、教わったのは、(スペイン語自体ちんぷんかんぷんなのに)ブエノスアイレスの今風の言葉遣いとか、「ラ・プータ・ケ・テ・パリオー」(サノバビーッチの意味)とかのバッチリきったないスラング、それと名詞1つだけ…クカラチャ(ゴキブリ)だし。
自 分 「これじゃ役に立たないんじゃ?」
会田さん 「そんなことない、これが大事!
向こうのミュージシャンとすぐ仲良くなれるよー」
たかときくん「そうですよ!わかってるな~、ってなりますよ」
自 分 「あ、そうかあ…??」
ちなみに、ブエノスの茶色いヤツらは、かなりのんびり屋さんみたいで、ハムなど食べてると、「オイシソーだなー」とノロノロ寄って来て、机とか叩いて脅すと、「やべやべ」って感じで退散。でもまたすぐ「やっぱりオイシソーなんじゃなーい?」って感じで出てくるらしい。
たかときくん「そうですよ!わかってるな~、ってなりますよ」
自 分 「あ、そうかあ…??」
ちなみに、ブエノスの茶色いヤツらは、かなりのんびり屋さんみたいで、ハムなど食べてると、「オイシソーだなー」とノロノロ寄って来て、机とか叩いて脅すと、「やべやべ」って感じで退散。でもまたすぐ「やっぱりオイシソーなんじゃなーい?」って感じで出てくるらしい。
日本の連中は、逆ギレ系ですから、飼い主(!)に似ている、のかな?
ところで、今年のイマージュでゴンチチや元ちとせさん、小松亮太さんらと一緒に出演している、ヴァイオリニスト宮本笑里(えみり)さん、ご存知ですか?エビス・ザ・ホップのCMなどでご覧になったことのある人も多いかと思います。我らがリーダー会田桃子は、高校生のとき、その笑里さんにヴァイオリンを教えていたらしい!
その会田さん、ヴァイオリンが凄まじく上手なだけじゃなくて、作・編曲がものすごい。
その会田さん、ヴァイオリンが凄まじく上手なだけじゃなくて、作・編曲がものすごい。
彼女の作った曲を、3曲演奏しました。これが、あまりに凄くて、いちいちやる気なくなってくるくらい笑
新しいタンゴあり、それとはまったく違うポップな曲だってあり。でも、そのすべてに共通しているのは、すごくアーティスティックなのに、断然ポップな感覚がある!!すぐ歌いたくなる部分があるのです。
終演後、寝るまで僕の頭の中には「Toda mi Esperanza(私の希望のすべて)」が回り続けたし、朝起きたときにはすでに「Candombe400(カンドンベ・クアトロシエントス)」が、夜、ふと気が付くと「Mi Guantes Favorite(私のお気に入りの手袋)」が延々と流れ続けている。
会田さんの曲は、激しく感染します!頭の深いところまで、染み込む感じがします。まだ聴いたことのない方は、一度聴いてみると、相当にビックリするのではないかと思います(こちら
からスケジュールを確認できます。どんだけ仕事してるんだ…)。
上の写真が、僕にとって全部終わったー!!横浜赤レンガ倉庫での公演終了の瞬間。
この最終日に、僕がリハーサルで生後初めて見た譜面が3つ。…一回どおり弾いてリハが終わると、すでに本番まで1時間を切ってます
必死でした!弁当を食べる時間もなかった笑
それくらいできなきゃ仕事になんないでしょ?とお思いの方も多いか思いますが、この初見が僕にきつかったのは、2つ理由があります(もちろん、思いっきり間違えちゃって、ごまかしまくったところもありました笑)。
一つは、タンゴでは基本的に譜面を見て演奏するけど、リズムがちっとも譜面どおりじゃないこと。メロディーは、必ず間延びしたり詰まったりする。それも、明らかに、譜面上の譜割りと違うメロディーに変わるときも、結構ある!!!(←タンゴに限らず、昔のダンスの音楽では、よくあることみたいですが)それを、1stヴァイオリンに合わせながら弾いていく訳で…。
さらに(何も書いていないけど)烈しいアクセントが、かなり付きます。それがどこにつくのか予想しながら、音符を読んでいきます。それも、タンゴ独特の音の出し方で。これも、まだ相当に気をつけないと、完全に失敗してしまいます。これらは、ある程度のルールがあって(段々分かってきた!)、タンゴに慣れている人にはフツウのことなので、純粋に僕の個人的な問題。
もう一つは、…譜面がもうやたらと読みづらかったりして、何の音が書いてあるのか分からず、どの音を弾いたらいいのか分からないことです。
特に、臨時記号(#や♭など、音程を上げたり下げたりする指定)が、書いてあったりなかったりしているのが、初見で弾くにはキビシイ…ので、流れから予想して、訊いて確認しないといけない。主に譜面の問題です(もちろん分かってる人にとっては問題ない譜面ですが)。
とりあえず、どの音弾いたらいいか分かったどー!!
…というところで出番
ニャーッ!
みんなこういう状況で、ビシッとキメられるんだなあと、感心することしきり。
誰もが凄いけれど、今回やっと分かってきたのが、北村聡さんのバンドネオンの凄み。この楽器のことが、はっきり言ってまだよくわからないけど、どこのソロでも、肌が震える感じがする。…かと思えば、ダンスの伴奏のときに、やたら引っ張ったり速く弾いたりしてみせて、…笑いもとっていました。ご本人は、ムチャクチャ謙虚なんです…
本当に幸せな仕事でした!充実してた!もう一回やりたい!!笑
↓会場に売っていた、エンパナーダという料理。へえ~南米にも餃子があるんだー?(味とサイズはぜんぜん違うけど。つまり、違う料理ですね)





