闘う、TANGO | 音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!-

闘う、TANGO

ブログネタ:心に響いた言葉

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 タンゴには魔力がある。そう思います。どういう訳か、やたらと沢山、知られていない名曲があるみたいなのです。メロディーだけみても、一度で頭に焼きつくような、凄いものが!
 東京バンドネオン倶楽部の公演、終わりましたッ!!
 聴いてくださった方々、本当にありがとうございました。

 サイッコーでしたッ!!だから逆に、最後の公演の最後の曲を演奏して袖に引き上げてきたとき、あー終わっちゃたよ…と、エライ寂しくなってしまいました。
 日本が誇るタンゴ・ミュージシャン、小松亮太さんを筆頭に、みんな時間の限りよい舞台を作ろうとしていました。なんと、最後の公演の開演時間になってもリハをやっていました…!!
 倶楽部のみなさん、凄かった!アマチュアだから、音楽に真剣に取り組める…なんてことはないのです。僕自身、長くアマチュアでしたが、みんなで真剣に音楽に取り組めたのは、フツウに大学生してた時の、自分たちのオーケストラでだけでした。いつも、もっとちゃんとやりたかった。だから、凄いと思いました。そして、本番、確実にお客さんに何かが伝わっている!これぞ音楽家です。
 田辺さんのベース。一緒に弾いているときは、空気のようでいながら、音楽に乗せてくれる。突撃のとき援護射撃してくれる大砲のような(例えになってるのかな?)。聴いていると、それだけで気持ちがいい。
 三枝さんのピアノ。段々増えていくグリッサンドに、笑わせてもらいましたグッド!
 近藤さんのヴァイオリン。これがタンゴだ!今そこにある!!!…と、最初のリハの時、目が丸くなりました。
 そして、何と言っても小松さん。ものすごい存在感が、音にこめられている。その音の、どこを切っても火を噴きそうと言うか笑、音楽がぎっしり詰まっていると言うか…
 …もっと書きたいのですが、仲間内の話みたい内容は、ここまでにします笑

当日リハ1 当日、リハ直前の様子


 楽器の弾き方という意味では、タンゴはクラシックに一番近いと思っていましたが、とんでもない!遠いところは果てしなく遠いようです。聴いているだけじゃなくて、中に入ってみて初めてそう思いました。考え方が違うところがあるのです。
 とりあえず、自分が演奏しない曲のリハーサルもできるだけ聴いて、何が違うのか、どうやってるのか、何かわかるまで観察しまくり、試してみる。分からなければ、(時間もないし)近藤さんに直接教えてもらってしまいました!少しでも近付きたかった!…付け焼刃でできることはタカが知れてますが、こんなチャンスはなかなかない!と思って、必死でした。

 タンゴ、次に挑戦できるのは、2月。ピアソラのオラトリオ、日本初演ですあせる編成が大きいから随分、違う感じかも、という話でしたが、楽しみです!!それまでに着々とできることを増やしておこう。

 打ち上げでの小松さんの言葉。
「普段プロのミュージシャンとしてやっていて、忘れがちな、でも絶対に忘れてはならない大切なものが、ここにはあります」
 心に響きました。お互い違う立場ながら、音楽家にとって大切な共通のものを作っていく、そんな本番でした。アマチュアとプロの、いい関係がここにはある気がします。
 まだまだ書きたいことがあるのですが、この話、次に続けますチョキ

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