『日本』は手強いんだってば! | 音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!-

『日本』は手強いんだってば!

 前回は「毛が生える毛根のパワー」にチャレンジしたCMの仕事。久々に弾いてきました~!
 今回はまったく違うタイプで、クライアントは長野の精密機械を作る機械を作る会社、長野県限定ローカルです。オンエアは10月10日くらいからだそうですよ!


 写真をご覧になると分かると思いますが、映像は『鳥獣戯画』が動くつくりになっています。
鳥獣

 従って、「平常心な感じ」「貴族な感じ」そして「和」などなど、注文がありました。

 後で、これらをまとめて一言で言われてしまった。つまり、今回のお題は、雅びに!」でした。僕が雅びだって笑
 …相変わらずフルった注文でアリマス。


 途中、音をずりあげて弾いてみたら、
「お、いいじゃん」
 おっ!?成功?…でも、そんな甘かない笑
「…でも『高砂』~って感じじゃないな」
『高砂』かい~キビシイ注文でござる笑
「…あるんじゃないかな?日本らしい上がり方が

 日本らしい上がり方かい!!…神社の御参りの仕方なら知ってるんだけどなー。
 さあ、戦闘開始!!


 ミヨーン
「それだと中国って感じだね。惜しい」
DAISHIN2

 ちゃりー
「うーん、それじゃカントリーだなあ」
 すかさずカントリーの曲を弾いて、ツッコミに答える自分でありましたが、ごまかしにもならない訳で。


 ぷいーん
「スタートの音程が低過ぎ」


 ひゃーん
「動きも早過ぎるんですかね?」
「それもありそう」

 …

 何回目だったか、もう覚えてないけど、失敗して微妙に上がりきれなくなっちゃった!!
DAISHIN1

「あ、いいじゃんそれ!」
 …え??OKいただけました?なんで??!!



「笙って、こういう感じじゃなかった?微妙に音程が違うもの同士が混じってたりするよね
 そうか!常に完璧な音程で弾こうとするけど、日本ってそういう世界とは限らないんだなー


 そう、

 雅び、コイツもまた強敵だった…

 とか言ってる場合ではなかった。↑これだけで30分近くかかったと思う(笑)


 次回は、来月。ガーシュインの『ラプソディ・イン・ブルー』を弾くらしい!

 何でも三菱が、中国で5.1chサラウンドのオーディをシステムを積んだ「自動車」を作るらしく、それのデモなのだそうです。しかし、不思議だ。何で、車に、サラウンドな音が必要なの??ワカラン。
 それより、…今度のお題はなんだろう???笑


にほんブログ村 音楽ブログへ  ←プチッ。とやってやってください。