NORIEIのDERBY‘コードバン’ | つくば市のセレクトショップ JAMのBLOG

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茨城県つくば市にあるセレクトショップJAMです。

lこんばんは。

 

本日もありがとうございました。

 

9月になり、今年は秋が早いのでしょうか?

 

朝夕の涼しさ、日中もあまり湿度を感じませんので、秋物を探しにご来店のお客さまで週末は賑やかに過ごせました。

 

BLOGで紹介前に完売のアイテムなどもございますので、是非、日々instagramをチェックして頂ければと思います!

 

今週はいよいよBoncouraの66とシンチバックが届きそうです。

 

お待たせしておりましたが、入荷後ご予約頂いたお客様には順次ご連絡させて頂きます。

 

また、NigelCabournからもLYBROのNAVAL DUNGAREE等入荷がありそうです。

 

今期は個人的にも久しぶりに昔買った古着のオーバーオールをよく着ていますが、そんな気分の方多いようで、先日入荷のOrdinary fitsのオーバーオールもあっという間に完売となりました。

 

こちらも人気の予感ですので、是非店頭にてご覧になってみてください。

 

例年この時期、汗かきながら秋物着てるもんなのですが、今年はむしろ長袖でないとちと肌寒いですからね。

 

是非、お早めにご来店ください。

 

本日はこちら。

 

 

NORIEI

DERBY‘コードバン’

COL/GRAY

SIZE/7H・8・8H

¥84240

 

6月に店頭にて開催しましたNORIEIの展示会。

 

圧巻の型数を揃えて行いましたが、その中で1番人気でしたモデルが、こちらのDERBY‘コードバン’。

 

ぱっと一目見ただけで、そのフォルムとコードバンの質感に僕は心が躍りました。

 

印象的な靴です。

 

従来のコードバンのイメージとは程遠いですが、こちらコードバンです。

 

そして、そのタンナーはあの有名どころ。

 

なので、それだけでも適正価格という言葉を引き合いに出すならば、価格として決して安くはありませんが、靴としては決して高くないと僕は思います。

 

NORIEIの靴はグッドイヤーウェルト製法。

 

知ってる方が多いと思いますが、簡単に書いときます。

 

一枚の革で足を覆った靴の始まりは、アッパーとソールを分け、履き心地や耐久性、デザイン等で様々な製法が今日までに出来上がったわけですが、その中の一つがグッドイヤーウェルト製法。

 

堅牢でイギリスやアメリカ靴に多く、複雑な工程により作られる、重厚感のある靴のような靴。

 

特徴は掬い縫いと出し縫いという工程にて底付けします。

 

中底を仮止めし、アッパーを釣り込み、アッパーと外側のウェルト、中底に付けたリブという部分を縫い合わせすることを掬い縫い。

 

その後、練りコルクやフェルト等の中物とシャンクを中底に付け、アウトソールを張り、アウトソールとウェルとを縫い合わせる、出し抜いとなります。

イラストで見るとわかりやすいですね。

 

中底とはインソールでそれにリブを付け、甲革と、ウェルトを縫い合わせる‘掬い縫い’も、ウェルトとアウトソールを縫い合わせる‘出し抜い’もわかりやすいです。

 

 

ちなみにこちらがグッドイヤー製法に欠かせないマシンとなります。

 

 

展示会のご覧になったお方も多いと思います。

 

製法を実際に見たいと思っても、なかなか自分の靴をこんなにはできません。

 

履き心地と先ほど書きましたが、そこに繋がる作りは写真でも見てとれることができます。

 

写真の中底に付けられ、アッパーと隣り合わせの白い部分があることで、中底とアウトソールの間に空間ができ、NORIEIはそこに中物である練りコルク‘砕いたコルクと専用の溶液を練ったもの’が見られますが、これがグッドイヤーウェルト製法の靴の魅力で履き心地となります。

 

コルクのあの軽さや弾力性が=履き心地でもありますが、次第に履く方の足のカタチに変化していきます。

 

よく言う沈みですね。

 

堅牢な作りのグッドイヤーウェルト製法ですから、そこまで自分だけの靴になるまでは多少の時間はかかりますが、個人的にはそうなった靴は、長時間履いても疲れず、ヘタなスニーカーより履きやすいです。

 

え?これコードバンじゃないじゃん。なんて思う方もいらっしゃるでしょうが、こちらも先ほど書いた通りコードバンとなっております。

 

革の王様なんて言われたりもしますが、希少性や仕上がるまでに要する時間、あの磨いたときのなんともいえない艶やかな質感。

 

それがこちら最初はこのヌバックのようにも見える、マッドな艶なし。

 

製革の工程は実に多く、また時間もかかりますが、コードバンは原皮から仕上がるまで10か月くらいかかるようです。

 

その最終工程の染色、グレージング‘磨き上げ’をあえて行わず、素上げのコードバンとなっております。

 

もともとコードバンは馬の臀部にあたり、コードバン層と呼ばれる繊維質なところまで削っていったものですから、こちらはその質感を感じて頂けると思います。

 

じゃあこれがどうなるのよって話しですが、もちろんこのままではありません。

 

履かなくても植物タンニン鞣しは日光に当ててると変色しますし、穿いてパンツの裾に擦れても繊維が寝ますし、さらにケアにて艶やかになります。

 

それがこちら。

いい表情してますね。

 

これぞコードバンといった感じ。

 

こちらのコードバンは、NORIEIと同じ兵庫県、姫路市の新喜皮革‘シンキヒカク’社のものとなります。

 

コードバンのタンナーは世界でも数社となっており、うちアメリカのホーウィン社とこの新喜皮革社のコードバンがあまりにも有名ですね。

 

これは自分の足に馴染ませ、育てたくなる靴ではないでしょうか。

 

男の足元は、個人的にはやはり革靴だと思っております。

 

足に馴染ませ、ケアをし、ソールを張り替えて、かけがえのない1足に育てる。

 

男の世界です(笑)

 

是非店頭にて。

 

 

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