皆さん乙カレーです♪

 

炎騎一心は軍団戦負けました・・・。

 

おにざけは軍団を移籍して勉強しています。

地上戦をやるべく、修行です!!

 

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だんだんこのブログも天武と関係無くなってきた(笑)

 

こんなブログですが、これからもよろしくです(笑)

 

 

 

 

13話のあらすじ

過去に締結した契約に基づく業務で契約不履行が発生した。

当時、孤軍奮闘していた酒は、担当者とされ巻き込まれる。

上司は酒の証拠資料により不利な立場に立たされることとなり、酒と上司の間で壮絶な戦いが始まった。

 

 

係長おにざけ 第14話

 

 

私は鬼酒30才

とある上場企業に勤める平凡なサラリーマン。

 

地方の拠点ではわからない本社の苦悩というのはあるのだろう。

本社には偉い人がいっぱいなのだ。

人として偉いも何もなく、ただ組織の中では偉い位置に居座っているおっちゃん、ということだ。

この会社を辞めた時点で、私はこの偉そうなおっちゃん達のお客様のそのまたお客様の立場だ。

 

本社勤務の経験があるわけではないのだが、何となく本社の連中は話をしていても地方を見下している気分になる。ただその中でもやり手だと思わせる人物もいる。

 

 

 

自分の蒔いた種ではるが、憂鬱だった。

上司に反抗するつもりはなかったが、当時私がどれ程警鐘したことか。

本社ではこのエリアは酒が担当、となっているだろう。

本社営業担当の久保さんからは毎日のように電話がかかってくる。

そのほとんどが当時の私の対応についてだが、営業所の固定電話ではなく私の携帯に直接かけてきていた。

 

この顔も見えない男に、もしかしたら私は運命を握られているのかもしれない。

 

私はとっさに本社広報部長の佐藤さんに電話した

 

広報室秘書

「〇〇会社広報室です」

 

「北陸営業所の鬼酒といいます。佐藤部長はおいでますか?」

 

広報室秘書

「少々お待ちください」

 

しばらくすると佐藤さんが出た

 

佐藤

「はい佐藤です」

 

「お久しぶりです、鬼酒です」

 

佐藤

「おー、酒ちゃん元気?」

 

「あんまり元気じゃないですよ・・・」

 

佐藤

「どうしたの?」

 

「実は〇〇の案件で窮地です」

 

佐藤

「あ、あれね・・・本社でも問題になっているよ」

 

「ところで、久保さんってご存じですか?営業開発の」

 

佐藤

「知っているよ、なかなかの人物さ」

 

「そうですか、若い人ですか?」

 

佐藤

「たぶん、酒ちゃんくらいかな」

 

佐藤さんに営業所の問題を言うべきではないのはわかってはいたが、この状況は誰かに知ってもらっておきたい気分だった。

収束の結果がどうなるのであれ、自分の正当性を誰かに知ってもらってないと、その後によからぬ噂が独り歩きする。

 

恐らく課長も支社の部長連中も対応に必死だろう。

どれだけ必死にもがいても、私が握っている証拠は完璧なものだった。

会議の議事録、社内メールのコピー。

十分すぎる証拠だった。

 

以前、お客様に弁護士がいて聞かされていたことがあった。

 

弁護士

「酒さん、あなたまだ若いから、これから色んな事に直面すると思うけど、メモが重要よ。本当に走り書きでもメモ一つで法廷ではどうなるかわからないからね」

 

この言葉は今でも戒めになっている。

どんなにつまらないことでもメモを取る癖がついてしまったが、こんな場面で役に立つことになるとは思ってもいなかった。

 

課長と支店長は必死だろう。

何とか保身を、といったところだ。

 

私は相変わらず支店長や課長に聞かれても、当時のありのままのことを報告し、粛々と仕事をしているだけだ。

 

問題が発生して約一週間後、社長決裁が出た。

【〇〇の契約不履行に関しては未実施分全額返金する】

 

これは当たり前だろう。

会社としては当然の結果だが、これに巻き込まれた各拠点の責任者達は相当窮地のはずだ。

 

私は落ち度こそ無いと思っているが、支店長というのはこれで結構人事権を持っていて、支店エリア内であれば片田舎の小さな出張所のような所に簡単に飛ばすことができるため、今回の件で相当人事が動くと思うが、私も他人事ではない。

ここ数日は事務所内でもどこか緊張した空気が漂っていて、東山君と遊んでいる雰囲気ではなかった。

 

そんな時だった。

尾崎課長が転勤となったのだ。

ただ、転勤先は名古屋で配属部署は営業。

ただし特定のお客様のみの専属営業という部署だった。

栄転っぽく見えるが仕事内容は格段に現状よりも劣る内容であり、予算も少ない。

 

簡単な送別会をして、一週間後に後任の小川課長が大阪からやってきた。

 

ひ弱そうな体形で眼鏡をかけていかにもインテリって感じだったが、歓迎会の後

 

小川

「鬼酒係長、私来たばっかりでよくわかりませんから、宜しくお願い致します」

 

と、一応の謙虚さを見せてきた。

 

そう言われても私もどうなるかわかったものじゃない。

 

それから二週間も経っていないが、田中支店長が東京へ転勤となった。

 

関東支社業務統括部部長補佐

 

これが肩書だった。

 

そして後任にこれも大阪から出口支店長がやってきた。

 

この人事はちょっとびっくりした。

 

 

そんな中、私には本社広報部の佐藤さんから電話がありました。

 

佐藤

「酒ちゃん、今回の件ね、久保君が色々裏で動いたらしいよ」

 

「え?」

 

佐藤

「なんかね、田中支店長が酒ちゃん移動させようとしたけど、久保君と支社長が阻止して、逆に田中さんを移動させちゃったみたい」

 

「ええ?本当ですか?」

 

佐藤

「うん、本社の人事部長が飲みの席で言っていたから間違いないと思うよ」

 

「なるほど、ありがとうございます」

 

正直驚いた。

支店長クラスになると、少しの落ち度なんて下の者の責任にしてどうにでもなるくらいの権力はある。

今回尾崎課長と私が移動して終わるはずだった。

 

私は本社の久保さんに電話した。

 

「久保さん、今回色々ご尽力下さったとお聞きしています」

 

久保

「なんのはなしですか?」

 

「お礼だけは言っておきたいので」

 

久保

「はて、改まってお礼されることなんてしていないと思いますけどね、逆に鬼酒さんのおかげでこの件はあっさりしましたよ」

 

「はは・・・、じゃあ、そういうことにしておきます、では」

 

久保

「あ、鬼酒さん、いつか一緒に働けるといいですね」

 

「私では役不足ですよ、とても久保さんのようにできません」

 

久保

「はは・・・、じゃあ、そういうことにしておきますね」

 

どちらにしても借りを作ってしまった。

いつか返せればいい。

そう思いながら受話器を置いた。

 

 

※この物語は実際の話を基にしたフィクションであり、登場する人物・団体等は実在するものを一部変更してあります。