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得意先には、社長が挨拶に行くまで黙っててくれ。と言われ、
商談中の世間話にも妙に気を使って、非常に疲れる。
後輩に、
「24日の解雇通達以降、オニシメさんが非常に怖い、そんなにイラついても現状は変わらないですよ!?」
と言われ、馬乗りになって右から左から拳を浴びせつつ
「これが冷静でいられるか!!」
と、怒鳴りつける。
メーカーから、
「島根の工場の品質管理課に来ないか?」
と言われ、
「新天地で心機一転頑張れるね!!」(満点スマイル)
と口には出したが、
38歳、見知らぬ土地で、見知らぬ同僚と生活できる気がしない。
養育費の心配は無いけれど、肝心の子供に会えないのは如何ともし難い。
頼みの綱の縁故採用は、
型破りのお願いをしているので、心苦しいのですが、
受けてもらえれば、遠方に行く事もないし、10年後の生活に怯えることもないので、
「命を懸けて頑張ります!!」
とは言ったものの、逆を言えば、可否に命が懸かっているのと同義なので、
胃が痛くて夜も眠れない。
工場に居たら、社長に、
「次は仕事なにすんの??」(ニヤニヤ)
と聞かれ、カァっと頭に血が上って手に持ってたマイナスドライバーでこめかみに風穴でも空けたろうか?と思ったが、
彼の人に、新聞を読んで笑われるのがオチなので、踏みとどまる。
それにしても、19歳から38歳まで丸々18年 ほぼ人生の半分を尽くしてきた者を
突然に放り出した挙句、物見遊山気分とは、
自身もショックで精神異常か、
それとも、生粋の屑人間か、どちらか?と考えて日が暮れる午後5時