「1G、2Gは当たり前...」 | Appleな日々

Appleな日々

アップルに取り憑かれた筆者が、アップル製品と過ごす日々を綴ってます。

1988年。
この年は、日本でパソコンを使った通信が普及し始めた年だ。
...といっても現在のインターネットとは違う。
パソコンをモデムを通して電話回線に接続することで、とある場所にあるサーバに接続する「パソコン通信」と呼ばれる通信のことである。
このころの有名なサーバが、PC-VAN(NEC)とNIFTY(富士通)である。
「パソコン通信」で何ができたかというといわゆる外部にあるファイルサーバ的な使い方がメインだったと思う。
その他に電子メールや文字によるリアルタイムチャットもできた。
基本的に文字情報が中心で、パソコンの画面には、文字だけがつらつらを表示されるものだった。
文字で絵をかく「アスキーアート」なんかは、このころ生まれたのではないかと思う。

で、このころの通信速度は、どれほどだったかというと300bps(1秒間に300biteのデータを送信できる)
このスピードが、今とどれだけ違うかというと光回線を100Mbpsとすると...えっと30万分の1くらいかな?
それが、どんなものかというと...あくまでも理論上、光回線が100MBのデータを1秒で送ることができるのに対して、300bpsだと3日半ほどかかるってこと...かなwww

「パソコン通信」では、データをアップロードすることもダウンロードすることもできたのだが、そこでやりとりされるデータサイズは、数KBから数十KBのものがほとんどだったのだ。
そんなサイズのデータでもダウンロードに数分から数十分かかっていた。
ましてや、1MBのデータのダウンロードともなると数時間かかることも^_^;;

そんな時期に、とあるマンガの台詞に登場したのが、「今どき、1G、2Gあたり前やん」である。

この台詞は、とある少年がゲーム制作会社のサーバから新作のゲームをダウンロードするシーンで言ったもの。
このころのこの台詞は、まさに「夢の未来」だった。
当時、現実世界で1GBのデータを通常の電話回線でダウンロードするとしたら数年かかるのではないかという時代だったのだ。

あれから20年、時代は、あのころの未来を通り過ぎたようだ。
今や、1G、2Gのデータ転送はそれほどのこともない。

恐ろしい世の中だ...ww