
このアプリケーション、随分以前に試したことがあったのだが、いくつかの不具合やソフトウエアエンコードの処理能力(ハード環境も含めて)の非力さが目立って、常用するに至らなかった。
ところが、最近、最新版(0.9.2)を試してみたところ、随分よくなっているように感じた。
このアプリケーションは、動画フォーマットのコンバータと理解しているが、いろんなことができるようだ。
筆者の用途としては、video_ts(vobファイル)からH.264へのエンコードが中心となる。
ハードウエアエンコーダのturbo.264との違いは、エンコード設定が細かく設定できる点だろう。
その中でも一番のメリットは、2passエンコードに対応(?)していることだ。
以前は、H.264へのエンコードをソフトウエアレベルで行うには、実時間の数倍の時間を要していたため、ソフトウエアエンコードを2pass処理するなんて考えもしなかったというのが本音だ。
で、最新版のHandBrakeだが、Late2007のMacBook ProでvobファイルからH.264へ2passエンコードを行ってみると実時間の3倍程度でエンコードが完了するようだ。
画質的にもturbo.264でエンコードしたものと遜色なく、2passエンコードの効能で早い動きや細かい絵でブロックノイズが低減しているように感じた。
さらにHandBrakeの機能としてまとめてエンコードスケジュールを組むことができるので、夜寝ている間にまとめてエンコードすることも可能だ。
しばらく使ってみようという気になった。