これは、USBポートに挿して使用するハードウエアエンコーダである。
簡単に説明するとQuickTimeで再生できるフォーマットの動画をH.264フォーマットにエンコードするハードウエアだ。

ELGATOのホームページによるとCore2Duo 2.0GHzのMacBookで約1時間かかるエンコードが10分そこそこで完了すると説明されている。
ここでエンコードされたデータは、10分のデータなのでほぼ実時間でエンコードができるということだ。
実は、次期マックにハードウエアエンコーダが搭載されるという噂があったので、WWDCでの発表を期待していたのだが、アルミ筐体のiMac同様、期待はずれに終わってしまった。
ということで、このTurbo.264を購入して試してみることにした。
本体は、iMac G5の2.0GHz。
QuickTimeは、Pro版でMPEG-2を再生できるコンポーネントをインストールしてある。
これにTurbo.264を挿して、専用のアプリケーションを起動。
DVDからリッピングしたアスペクト比16:9の25分程度のvobファイルを選択して開始ボタンを押す。
するとエンコードが始まった(当たり前だけど^_^;;)
所要時間は、31分ほど。
25分程度のDVDは、1.6GBほどのサイズになる。
ということは、VIDEO_TSフォルダの中にvobファイルが、2つあるのだが、その2つのうち、最初のデータを選択するだけで自動的に2番目のファイルもエンコードして、1つのH.264フォーマットの動画が出力される。
できあがったファイルをQuickTimePlayerで再生してみるとちゃんと16:9のアスペクト比で画像は非常にきれいだ。
専用アプリケーションについてもう少し詳しく説明する。
選んだ動画データは、3つの出力フォーマットが選択できる。
ひとつは、iPodスタンダード用の320x240サイズ、もうひとつはiPodハイクオリティ用の640x480サイズ、そして、AppleTV用の800x600である。
試したのは、AppleTV用のフォーマットで出力されたファイルは、H.264フォーマットでビットレートが約2MBだった。
出力フォーマットのカスタム設定はできない。
3つの出力フォーマットからひとつを選んで開始ボタンを押すだけ以外になんの設定もない。
あと、変換ファイルは、複数選択が可能で、一度に2つ以上のファイルを選んでエンコードを開始すると自動的に順番にエンコードをしてくれる。
つまり、複数のファイルを選択してエンコードをスタートすれば寝ている間に複数のデータがエンコードされているということだ。
第一印象として、これは、使えると思う。
今までエンコードに実時間の5倍から6倍かかっていたものが、ほぼ実時間でエンコードできるとなれば、少しずつでも変換して、はじめてAppleTVが活用できるのではないだろうか。(特に日本では)