今週は締め切りが重なったこともあり忙しかったが、今後少しずつ時間ができる予定。
今までずっと授業やテキストや収録の合間を縫って書いたり消したりした原稿が仕上がったからだ。
原稿とは言っても直接英語文の解説をする、といったものではない。学習の方法論について、が一番正確な言い方だろう。
方法論とはいっても「私はこんなことやってできるようになった」といった極私的なものではない。どちらかといえば「なぜ我々はできなかったのか」。そしてそれを理詰めで書くのが目標だった。
大きな話は、個々の体験のブレを吸収する理屈が必要であり、既存のものへの批判は理詰めでなくては公正を欠く。また一般書なのでわかりやすい言葉が必要だ。原稿を書くときの「計算」は自然多くなる。
いつのころからか白紙の原稿を前にすると、無限を感じるようになった。一語置く度に、意味が生まれると同時に、無限だった可能性も漸減する。本を書くためにはどうしたって語を置かねばならないが、その度に捨てられる可能性を惜しむようになった。大切だったかも知れない言葉を失うような気がしてならなくなった。だから書いた原稿を捨ててもう一度無限を取り戻していたりもした。
ともあれ、もうあまり内容を動かさなくてもいい形で、編集者の手に渡った。
これからは、手元にある仕事に集中することができる。
というわけで、いつものポスター。
とメダカ。
カヤツリソウとオオトクサは、今日これからの風雨に耐えてくれるだろうか。