今日の小さなセミナー冒頭でふと高島俊男を思い出して、漢文訓読法の話に続けた。

 僕には「定年後の100冊」ならぬ「長患いの●●人」というリストが頭の中にあって、将来長期入院したときのために読まずに取ってある著者が何人かいる。司馬遼太郎もその1人だし、高島俊男もその1人。

 

 高島先生は、週刊文春で「お言葉ですが」というコラムをお持ちだったことがありそのコラム読みたさで毎週買っていたのだが、毎回蒙を啓かれあまりにおもしろいのでリストに入れ、単行本は自粛していたのだ。

 ただこの数年食指をそそる本がなくなり、福野礼一郎もさぼっているし、健康体で入院しそうもないので。泣く泣く。

 

 高島解禁。

 

 いいんだよなぁ。実にいい。こうした人の前では「日本語がわかっている」などとはひと言も言えない。そんなことを言ったら山ほど説教されるような気がする。でもとてつもなくありがたい説教だろうから、いつまでも説教されていたい気もする。

 

 

 

 

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