最近物に全くといって良いほど頓着しなくなった。

 昔は「一生モノの良い品物を」などという宣伝文句に惹かれたものだが、その一生もそれほど長くない年齢になってみれば、まぁ何でもよくなるということだ。身の回りのものはほぼすぐに捨てて構わないものばかりなのだが、書斎で使っているSTEELCASEの椅子。これだけは手放せない。

 特にすばらしい椅子というわけもなく、レバーがもげたり、高さを調節すると塗料が手についてひどいことになったり、まぁ本来捨てるべきモノの筆頭なのだが、この20年近く一度も腰痛になったことがないのだ。下手をすると一日15時間ぐらい座っているのに、だ。体に合っている、ということなのだろう。今更新しい椅子でリスクを冒すのもバカげているし、このモデルはすでに売っておらず捨てたら二度と出会えない。


 で、問題は、この椅子の座面が居心地悪くなってきたということなのだ。しかも修理に出すには25KGほどあるので、たいへん面倒。

 

 さて、どうするか。だ。