つづき
長い間、公家勢力は徳川幕府に冷や飯を食わされ、長年苦しんできた。
王政復古の大号令で、公家の摂関家を含む有力公家が主導権を握ろうと、画策するのは火を見るより明らかであった。
頓挫した結果、大阪に行幸する事にトーンダウン…
大久保利通、木戸孝允両名の思惑は阻止された。
我々現在人は戊振戦争は、江戸城無血開城で終わったと、勘違いをしている所がある。
しかし、会津戦争を含めて奥羽越列藩戦争の火蓋が切られるのだ。
これを利用して、無血開城で手に入れた江戸城に、大阪に行幸した前例を使い、奥羽越列藩戦争で戦う、新政府軍の慰撫する名目で天皇陛下が入城された。
すかさず、事実上の遷都を裏付けるために、江戸を東の京‐東京と改名して既成事実を作り、江戸城を皇居（陛下の住まい）にしたのは、流石の有力公家も抵抗できなかった。
これがおおよその、首都としての成立である。
つづく