Million Miles


EP Fanfareの最後に収録されている

Million Miles」。

作詞作曲は「Join Us!」と同じ中村泰輔さん。

(編曲は丸谷マナブさん)

あの名曲「はじまりのうた」「幸せのかけら」を作られた方だ。期待しかない。


Million Miles」はリトグリの王道である青春・応援ソングだ。


これまで努力してきた幾多の(百万マイルの)道のりが力になるんだ、そしてその道のりは未来にむかっていくんだ、というパワーソングだ。


この曲では何と言ってもアサヒの歌に圧倒された。 その可愛らしさの奥に潜むパワー、情熱

あらためて、尊敬です。




さてさて、この曲は「WONDER LOVER」や「RollingRollingRolling」に比べると曲の構成がわかりやすい。典型的なJPOP

1Aメロ→ 1Bメロサビ

2Aメロ→2Bメロサビ落ちサビサビ

という構成。


キーEのメジャー曲だ。

安心して聴けるし、抵抗なくスーッと頭に入ってくる。


以下、進行に従って思いつくままに感想を。



イントロ

音源ではそこまで感じないが、生歌だと6人の厚みを感じるハーモニー。

もう力を感じる。



1Aメロ

広がる空に…   リードはアサヒ

深く息を…  結海


爽やかなこの曲にぴったりの出だしだ。

アサヒも結海も音程をせり上げることなく音階の頭から"当てに"行っている。

(この歌い方は全体を通して基本形となっている) 


2人ともに、音階が高いと音量も上がり、音階が低いと音量も下がる、というとても理にかなった自然な歌い方。

んーー、爽やかな2人!



1Bメロ

流した涙… MAYU

輝く時さ… ミカ


リードMAYUの時のバックコーラスが素敵。

MAYUリード+上ハモ と 追っかけのハモの2つの

ハーモニー同士が奏でるハーモニー。

6人ならではだ。


ミカの♪行こうーー がいい。

ビブラート無しのまーっすぐストレートだ。

伸びが気持ちいい。

旧体制であれば、このパートはmanakaだったろうな。(そう思わせる声)



1サビ

かれん、満を持しての登場。

この曲の最高音♪ミリオン「マー」イルズ

hi C♯(♯)を楽々と出す。 

この「マー」のバックのコーラスも分厚くて盛り上がる。 

サビのリードはかれん、miyouMAYU、アサヒと繋ぐが、この間のコーラスは聴きどころ。特にラストのアサヒリード部分は厚みがあって良い。



2Aメロ

幾度となく…MAYU

空っぽに…miyou


いきなりのラップだ。

この明るい曲調の中、このパートだけキーがE→Emとマイナーに転調する。

1サビのラスト♪行くんだ から全く(1拍も)間を置かずの転調だから効果的。

いきなりのダーク感。


ラップと言えばやはりMAYU miyouコンビか。

MAYUリードの

それでも泊まりはしない鼓動 の裏のファルセット、高っっっ! これはかれん先生の仕業か?

(誰?)

そこに被さる♪Ready Steady Go! のコーラス、さらにそこに被さるmiyouのリード……この連携はめちゃくちゃカッコいい!

 


2Bメロ

1人じゃないとアサヒ

託されたのは結海


 ここで何もなかったようにキーがまたEメジャーに戻る。こんなスマした戻り方もあるんだな笑


落ちサビならぬ落ちBメロのハーモニーが美しい。アサヒと結海の繋ぎの箇所のコーラス、いきなりの盛り上げ方⤴️がすごい。普通にやっているけどこの辺り、相当難易度が高い。


それにしても結海の高音が良い。

託されたのは熱いお「もーい」

こんなにキレイな、そして力強い高音を出すのか! しかも高さに対して余裕さえ感じるではないか。多分、この子はもっとイケるはずだ。

高音域の結海をもっと見てみたい。



2サビ〜落ちサビ〜大サビ

アサヒリードが冴えわたる。

ミリオン「マー」イルズ の「マー」がちゃんと上がり切っていて安心して聴けるし、力強さを感じる。


落ちサビの

自分「のーみちーをーーー」  


ここ、すごい。


最高音は「ちーを」で先程の♪ミリオン「マー」と同じC♯だが、それよりすごいのは最後の「をーーー」だ。

アサヒの歴代最高の情熱的トーンのひとつではないだろうか。 

ロングトーンというほどロングでもない。

また音階の高さで言うとアサヒのmaxでもない。

例えば「いつかこの涙が」の落ちサビ後の

勲章に変わる…   

wow wow wowoー「ohーー」では今回のC♯より高いE♭を出しているし、またカバー曲「白い恋人たち」では♪永遠のwhite loveー の後の♪Ah AhAhAh  のフェイクでも同じE♭を出している。


しかし、しかしだ。

この「をーーー」はそれらを超えた情熱を感じてしまう。

スピーカーがひずむシャウトのような迫力を感じてしまうのは私だけ?


情熱、迫力、凄みどんな言葉が当てはまるのだろう。 まさにアサヒ渾身の「をーーー」だ。


小さいカラダでホント頑張るなあ、アサヒは。

涙がでるよ🥲 

この子はいろんな辛いこと悲しいことをステージで歌うことで吹き飛ばしているのかもしれない。

そしてその度に強くなっているのかもしれない。



この後のサビはメンバー全員の良さが出まくっている。

ラスト、♪AhAh Ah… のフルボリュームのコーラスは自然と拳を握り力が湧いてくるような締めだ。



いやいや、この曲をなめていた。

単に爽やかな良い曲としか思ってなかったが、きちんと聴くとやはり名曲だ。

リード、コーラスともに素晴らしい。


そして絶対に音源よりもライブ向きの歌だ。

是非とも東京ガーデンシアターで目と耳と心に焼き付けたい1曲だ。 


アサヒ、最高。