Rolling Rolling Rolling


またまた難しいのが来た。

ついにラップが来た。


これまでのように曲の一部がラップになっているのではなく、全面ラップだ。


ラップには全く詳しくないが、勝手に分類すると

きちんと音階があってその音階に乗せて歌うラップと、音階がなく話すようなラップ。

このRolling Rolling Rollingはもちろん前者。

リトグリだもの、歌うよね。


といっても、この曲を歌うのは非常に難しい。

仮に歌えたとしてもこのノリを、このグルーヴ感を出すのは至難のわざだ。

ろくに練習する時間もなかった中で、仕上げたことにあらためて感心する。




キーはDm、転調なしのマイナー(短調)曲。

WONDER LOVERに続いてのガツン系マイナー調だ。 


かつてはリトグリはメジャー(長調)の曲が圧倒的に多かった。圧倒的にだ。


SNSではこのFanfareから方向性が変わったという論調も一部あるようだが、"楽曲の傾向"ということで言うと、少なくとも私の頭の中では、とっくに変化している。

"FLAVAまで "BRIGHT NEW WORLD

(以下BNW)以降が私の中でひとつの境い目となっている。


カバー曲を除くオリジナル曲で言うと、

FLAVA まで は60曲中何と51曲がメジャー曲であり残り9曲がマイナー曲(15%)だ。

しかもその9曲のうち6曲は、サビがメジャーになっていたりと、かなりメジャー寄りのマイナーだ。Never ending dreamer、私らしく生きてみたい、Catch me if you can のわずか3(5%)がマイナーらしいマイナーだ。


それに対してBNW以降は35曲のうち15(43%)がマイナーだ。しかもメジャー寄りなのはHurry up!!Join Us! くらいで残りは正真正銘のマイナーだ。


BNW以降は明らかにマイナー曲を多用している。

乱暴にいえば、青春/応援歌の爽やか系のJPOPばかり から ガツン/カッコいい系を多用してきた、ということだ。

Baby Baby, ECHO, I feel the right,  spin, Move on, Wavesなどがそうであり、今回のFanfareWONDER LOVER Rolling Rolling Rollingもまさにその典型だ。



ちなみにこのガツン系はその曲調自体で勝負するので細かな工夫も不要なため転調もないことが多い。(転調した率も60%→26%へと落ちている)


しかし曲調の傾向が変化したからと言って、リトグリ流も消えたかと言えばそうではない。

少なくとも私の中ではリトグリ流=ハーモニーであり、ハーモニーはFanfareの中にもふんだんに残っている。残っているどころか進化さえしている部分もある。


まあ、楽曲の傾向の変化についてはハッキリ言って個人の好き嫌いだけの問題だと思っている。

好きな曲が続けばずっとファンでいるし、多少嫌いな曲でも聴くうちに馴染むか、もしくはひいき目で許してしまう。

それでも嫌いな曲が続くのなら、次第に離れていくだけの話だ。



脱線終わり。

いつものように前置き長過ぎ、すみません🙇‍♂️



Rolling Rolling Rollingに戻る。

キーはDm一発、転調なしのマイナー(短調)曲。

曲の構成とリードボーカルを示す。

いつものように◯の数字は小節数。 


1小節の取り方によってはこの2分の1かも。


*勝手にAメロとかBメロとかブロック化しますが、この曲は複雑なのでテキトーに分けました。

本当の区分とは違っていると思われます。


以上ご了承ください。

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1番>

Aメロ 

予測不能で…   かれん ⑧

有象無象の…  miyou  

Bメロ

I know I know…  アサヒ ④

I got, I got…   ミカ ④

Rolling Rolling… アサヒ2.5

Cメロ

巡り巡りあって…MAYU 1.5 +③

戻れない愛…  ミカ①  

チクタク… かれん④

サビ

誰も見た事のないかれん④

一撃劇的…   ミカ ④

     間奏 ⑥

Dメロ

魔法をかけて… アサヒ② +⑧


2番>

Aメロ

希望的観測… MAYU ①+④+①

化けてbite… miyou

A2

Uh逃げ道をかれん⑧

Bメロ

I know I know…結海④

I got I got…  ミカ

Rolling Rolling… 結海2.5

Cメロ

巡り巡りあって…miyou1.5+③

もどかしい愛かれん①+⑧

チクタクミカ ⑧

サビ

誰よりも高くミカ ⑧

1撃劇的… 結海⑧


Eメロ?

Everything gonna…アサヒ ⑧

記憶に残る…MAYU

燃えたぎる心ミカ ⑥


サビ

誰も見た事のない…miyou

1撃劇的アサヒ⑧


Dメロ

魔法をかけてかれん②+⑧


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今回はラップのせいか、リードボーカルの切り替えの位置やタイミングが面白い。

普通は小節単位でリードを切り替えるが、この曲では小節の途中での切り替えが頻繁。

このことで聴く側は余計にリズムや構成に複雑さを感じる。 よくもこなし切ったものだ。


以下、曲のながれに沿った感想を今回はズルズルと行きます。



冒頭ものの3~4秒のイントロ、いきなりかれん!


な、な、何? 何が始まるの?優等生のリトグリが"ドーパミン、ドバドバ とか💦


と驚きの中でラップ歌唱が始まる。

続くmiyou。 流石としか言いようがない。

ラップやらしたらこの人だろう。カッコいい。

ここだけでなく彼女のパートは全部カッコいい。

発音、ノリ、そして敢えてのルーズなピッチいう事ないだろう。


バックでリードを追っかけたり、重なって行ったりするコーラスも聴き逃せない。


アサヒのラップは可愛いらしい。


Bメロのミカ! たった④小節なのにもうカッコいい。 このノリは何だろう?発音が良いのはわかるがそれだけではない。

I gotlost」の音程が敢えて微妙にルーズでカッコいい。ラップだから感情のままに音程をずらすのもOKだ。 この辺り、ミカはうまい。

また単語の頭にパンチを効かせているのも良い。


この♪RollingRollingRollingRollingRo 

だが、ここで盛り上がっているのでこのままサビに突入! と思わせておいてまた落ち着かせるって何なん?笑

やはりラップは奥が深いのか


CメロのMAYUもいい。ラストの

遊んでー⤴️     の強い語尾上げがWONDER LOVER同様に文字通り遊んでるなあ。このMAYUの成り切りがいい。ここは照れていてはダメだ。


戻れない愛… のミカは絶品だ。

裏声から地声はの切り替え、そしてガナリが効いている。 私はガナリの多用は嫌いなのだが、このような"ここ1"のガナリはスパイスとして良い。


裏声から地声への切り替えは次のかれんパート

チクタク…   も同様。

裏声でサビへと繋いでおいてサビで地声に切り替えて盛り上げる。 見事だ。


サビの後半、かれんを食うかの勢いでミカが魅せる。ここも裏声から地声への転換、語尾をフォール⤵️させたりしてダークな感じをうまく出している。

前回のブログで、ミカの多面的な力、器用さを書いたが、今回はダークなミカの一面を見せつけられた。


1番ラストはアサヒが締める。

ここのアサヒもダークを装ってはいるがやはり可愛いらしい。特に♪Yeah Yeah   😍 



2番のMAYU→miyouのラップの引き継ぎ、

その後のかれんの ♪燃やして の成り切り、

いいね。


そしてようやく結海が来る。

I know I know…も良いが、やはり

RollingRollingRollingRoだろう。

これはミックスボイスなのか? 裏声にしては芯のある太い歌声だ。これは必ず今後もリトグリの武器となるはずだ。


もどかしい愛… のかれんパートと

チクタクのミカパートは1番と同様に裏声からの地声による盛り上げ。 裏声から地声に変わり、さらにその声が迫力を増すという展開。


さらにサビの後半、結海がド迫力の太い声で

巻き舌やフォール⤵️も駆使してダーク感を見事に出してくれている。

結海はこういう使い方もできる、と再認識。

もっとリードでの出番を増やしてほしいものだ。


そして嬉しいのはサビ繰り返しの後半でのアサヒ。可愛らしいアサヒでなく激情型のアサヒだ。

やはりここも裏声から地声への切り替え後に感情がほと走る。

"負けてらんない感"も、あって、ここ好きだなあ。


バックコーラスは落ちサビ的なEメロからが聴かせどころ。サビ突入で1番よりも音量が上がって曲全体を影で盛り上げていってきくれている。


そしてラストは

かれんの♪Yeah Yeahで、プツリと幕を閉じる。



うーむ、とにかくカッコいいナンバーだ。

WONDER LOVERに続く飛び道具的な曲だ。



私は本来はメジャーの曲が好きなタイプだった。

テンポはアップでスローでもメロディアスな曲が好みだった。

しかしリトグリによってマイナー曲の良さを植え付けられたといってよい。 

特にライブのステージで映えるガツン系のマイナー曲にやられた。

カッコいい音楽とはこういことか、という感覚も初めてだった。 


このFanfareでは特に新メンバーの良さを活かした曲が続いている。 

お姉さん組もこれにいい意味で感化されて潜在能力が引き出されているように思う。


しかし、どこかでしっかりと歌い込むことも必要となってくる。

今後の動向に注目したい。