UTAGE 2022.夏と秋の名曲



リトグリは9/1UTAGE2022夏と秋の名曲 に

出演した。


出演者はかなりレベルの高いシンガーばかりだった。このラインナップの中に入れたことは喜ばしいこと。

しかも普通の歌番組と違ってヒット曲、名曲をカバーする番組。メンバー3人だけでなくソロや2人や、さらに1人が他の方とコラボするという何とも楽しめるまさに宴のような番組であった。


懐かしい歌番組である"夜もヒッパレ"の大規模版といった感じか。Twitter盧多数の方の感想どおり非常に面白い番組であった。


リトグリは

MAYU    アカペラGr.に参加「宿命」

3+二宮愛さん+BENIさんで「セカワラ」

MAYU,アサヒで「ひまわりの約束」

④かれん ソロで「HANABI

3人で「秋桜」

⑥かれん KENZOタイム参加「真夏の夜の夢」

⑦アサヒ 宮田さんのダンスとともに「M



かつてこんなにグループの一人一人を浮き立たせるような演出をした番組を私は知らない。

これはリトグリに限った話でなく、DA PUMPも舞祭組も同じこと。何ならAKBだって。


ファンにとってはレアなシーンをみて改めて魅力を再認識したり、新しい発見をしたり、ドヤ顔になったり

こんなに楽しいことはない。是非とも続けてほしい番組だ。





さて、今回のリトグリの活躍を中心に私の感想を簡単に書いておきたい。



①アカペラ「宿命」

やはりこれだけレベルの高いシンガーが集まると即席でもそれなりにモノになるのだなあ、と感心した。


ただ、その中にあって我らがMAYUはさすがにアカペラ経験者なのでこのグループを中心で支えていると感じた。

中低音の"つられやすい"パートを担って、必要不可欠な存在感を示してくれた。

もちろんリードでも。

高橋愛さんもMAYUとペアでかなりコーラスで貢献していたね。

リード専門の島津さん、歌の上手いBENIさん、二宮愛さんのリードを十分に引き立てていた。


二宮さんはコーラスという立場では、まだまだ(引き算など)経験不足だが、リードを取らせるとものすごい魅力のある方だと知った。他のコーナーでソロで歌った「真夏の果実」は素晴らしかった。

非常にエモーショナル。今後は注目してみたい。


とにかく、MAYUの活躍はガオラーからすると誇らしかった。




 セカワラ

かなり良かった。showとしては大成功。

時間のない中でも、さすが実力のある二宮さんBENIさん、しっかりモノにしていた。 


が、私はガオラーなのでどうしても旧リトグリと比べてしまう部分もあった。(ごめんなさい)


例えば、芹奈が何でもないように歌ったいた

水の上をどこまでも…  のフレーズは女性には低くて歌ウマのBENIさんでさえ手こずっていた。


また、単語の発音、というか歌詞一字一字の発音もリトグリはかなりピュアで素直に音符に乗せる。だからこそ5人のハーモニーがスーッと溶け込みグルーヴ感も出るのだが、例えば二宮さんのように一字一字を引きずったりクセの強い発音だと浮き立ってしまう。 今回は若干そういう違和感もあったか。

もちろんそれは個性だから仕方がない。

全体的にはもちろん素晴らしい出来だった。

👏👏👏


とともにセカワラがいかに難しい曲かを再認識した。



③ひまわりの約束

MAYU! 冒頭の♪どうしてー で聴く人の心を掴む。切ない。

この手の静かな曲ではMAYUは声そのものが良いし、相変わらず語尾の音程が心地よい。


それにしてもJourneyツアーであれほど声が出ていたのは驚きだった。裏声に変わる境界線が上がったのかもしれない。(調べたわけではない)


そしてこの曲の妙は2人のハーモニーのコンビネーションだ。

Aメロ?後半の♪つらいのがどっちか〜

とサビ前半ではアサヒがメイン、MAYUは下ハモ。

一転、サビ後半はMAYUがメイン、アサヒが下ハモ。 さらにサビ後半の後半はアサヒが上ハモで終わらせている。


2人が単純に入れ替わるだけでなく、ハモになった瞬間にお互いが音量を下げる、いわゆる引き算のコンビネーションが素晴らしいのだ。

デビュー8年、同い年コンビの成せる技だ。



HANABI

イントロかれんがたった一人で手持ち無沙汰な少し照れた感じが愛らしい。


原曲はD♭だがE♭までキーを上げてのチャレンジだ。(カラオケキーで言うと5かな)


かれんの輪郭のハッキリした発音は桜井さんとは違う個性。字余りの歌詞がハッキリと聞こえるのは新鮮かも。

低音部分はなるべく息を混ぜないように息を排除するような歌い方もかれんの特徴だ。


ミスチルの桜井さんを意識してか、ところどころの語尾をフォールさせている。まじめなかれんのこと、原曲を随分と聴き込んだに違いない。


サビかれんの得意な音域になるにつれて威力をドンドン発揮している。

ラストの♪もういっかーい は絶品のレーザービーム。

純度の高い伸びやかなハリのある声。 

地声のC#だ。

(ここはTwitterでもみなさんに大好評だった)

この直後に観客であるMAYUとアサヒが大喜び、"これがウチのかれんやで!のドヤ顔&満面の笑みは微笑ましい。


余談だが、この後に続く島津亜矢さんが田園のイントロで、かれんの♪もういっかーい よりもさらに半音高いDの音をあっさりとしかも綺麗に出したのは笑える。(ヘイヘイ「ラー」の箇所)


いつかこの二人の地声の高さ比べを見てみたいものだ笑



⑤秋桜

原曲通りのキーFm

いやあ、素晴らしかった。今日一番の出来かも。


出だし、さすが昭和歌謡フリークのアサヒ。

さすが、としか言いようがない。

低音や音量を落とすところの抜き方がデビュー当時よりも遥かに上手くなっている。

Aメロ ♪庭先で の抜き方、息のブレンドの仕方は絶品だ。


前後するが、Aメロの

このご「ろー」なみ「だー」もろ「くー」「なー」った母が

の「」は全部同じ音階ラだが、ここをキレイに艶を出す丁寧な歌い方が良い。


続くAメロ(解釈によってはBメロ)MAYU

何と! これはアサヒに適した歌とばっかり思っていたがMAYU!すごい。

いつもに増して丁寧に歌っている。

やはり語尾が最高に美しい。

この歌の持つ世界観にピタッとくるとても切ない歌い方だ。


先程と同じ音階の

なんど「もー」おな「じー」はな「しー」「くー」りかえす

の「」箇所はアサヒよりもさらに艶やかに強調して歌っているのが、もう最高。

このMAYUは神レベルだ。



そしてサビのかれん。


本人が事前に(ミューズノートだっけか?)話してた "母から音程が違うと指摘された。1発で音程を当てにいくのでなく、しゃくり上げた表現だった の件だ。


こんな「こ⤴️」はるびよりの「お⤴️」だやかな日は

おっしゃる通り2回のしゃくりが見えた。

「こ」はドの音階だが、敢えて1音下のシからしゃくり上げてドに達する歌い方だ。


特に初めの「こ⤴️」は細かく聴くとドに達する前に(わずかだが)音が切れているのでお母様はそこが不満だったのか?笑笑 

2回目の「お⤴️」は音が途切れておらず滑らかに上がっているように聴こえる。

(だからドの音階を歌ったように聴こえる)


実に微笑ましい親子の会話だ。

しかし、実は 

こん「なこ」はるびよりの

の「な」と「こ」は な、何と1オクターブの高低差があるんですよ! 

1発で当てにいこうと思えばできたけど」とかれんはいとも簡単に言っていたが、普通の人にはまずできないよー笑笑  さすが超人かれん。

(山口百恵さんも、ここは切なくしゃくっています。百恵さんなら当てにいけたかもしれないけど)



さて、圭介さんがアレンジしたというこの曲のハーモニーがまた素晴らしい。

ピュアな曲なので小難しいことはせず、主に3度のハモをメインで "いかに叙情的に盛り上げていくかがよく考えられたコーラスだ。


1番の終わりまでは"Ha" "ウーアー"でじっと堪えてサビ繰り返し

ありがとうのことばをー

から字ハモでグッと上げてくる。

噛みしめな「がら」

3度上の美しいファルセットはアサヒかな。ここ最高。

続く ♪生き「て」 で音を伸ばさずにスタッカートで切っているが、この一瞬の「て」の美しいこと美しいこと。 この「て」だけでも聴く価値がある。


ラストはユニゾンだが、MAYUがオクターブ下でビシっと締めてこの名曲が終わる。


素晴らしい👏👏👏👏👏



⑥真夏の夜の夢

かれんが歌って踊っての大活躍。

まさに超人かれん。


原曲通りのキーだったので通常の女性には少し低いだろう。かれんはかなりユーミンに寄せた歌い方をした。

この曲の持つ世界観がよく表現されていたように思う。

具体的に言うと

・語尾を伸ばさずに切る、 

・各音階ほぼシャクリでなく一発で当てていく

 (ユーミンの曲は隣の音符の高低差が激しいが、ほぼほぼしゃくらずに"当てていく"歌い方だ)


後半、♪カリビアーン から半音上げの転調の後は歌いやすかったに違いない。徐々にかれんの個性も顔を出してきた。 


最後は自らダンス。

体幹がブレない、動きの大胆なキレのあるダンスを披露してくれた。


いや、素晴らしいミュージカルだった。



M

アサヒ!

曲紹介の後の左上を見るしぐさ👀でもう死んだ。


キーは原曲通り。

Aメロは低めの静かな部分。相当難しいが無難にこなした。

Bメロ ♪あなた「のー」 と♪少し「はー」

と♪どうし「てー」は同じ音階での強調。

こういう1音での盛り上げはアサヒの最も得意とするところ。語尾をわずかに裏返す昭和歌謡的な歌い方が絶品だ。

あなたを忘れる勇気だけー… の高音の何とキレイなこと。

これほどクセのないピュアな歌い方をするシンガーは珍しい。


サビでの11音の強弱の付け方がまたよくて、結果として曲に表情が出てくる。


そして最後の

あなたしか見えない私もー

のハリのあるキレイでまっすぐな高音、ロングトーン。 いやあ、アサヒ素晴らしい。

さすがリトグリのメインボーカリスト、面目躍如。


歌い終わった後に宮田さんに手を添える瞬間にお姫様のようにチョコンと膝をまげるしぐさにキュン死した。

全世界のアサラーさん、何万人かの死亡者がでたに違いない。


機会があればカバーでリリースしていただけないだろうか? 

曲良し、シンガー良し。





ということでリトグリの出番についてダラダラと書いてきたが、書きながらも楽しさがまた溢れてくるような幸せな気持ちだった。


冒頭に書いたように、いくつかのグループが出演したが、この番組ではグループだけでなくメンバーの一人一人が輝いていた。

素敵な番組だった。 


思い返せばデビューの頃に初回?のUTAGEAIさんの「ハピネス」を歌ったシーンは衝撃的だった。(冒頭のmanakaの声でぶっ飛んだ)


今はすっかりリトグリの存在が大きくなって、もはやリトグリが中心になって番組を作り上げている印象だ。


これだけリトグリとは縁が深い番組なのだから出演の機会はまたありそうだ。

次回にも期待したい。