I LOVE  (CDTVライブライブより)


6/20(月)、リトグリはCDTVライブライブに出演し、Officiaj髭男dismさんの「I LOVE」とオリジナルの「magic!」の2曲を歌ってくれた。

「I LOVE」にはスゴ技が散りばめられており、驚きの連続だった…

感想を書いてみたが、気持ちが先走って少し意味不明かもしれない。ご了承を。




カバーとオリジナルを1曲ずつ歌うーー
これはリトグリにとって非常に理想的だ。
リトグリのオリジナル曲は歌うのに難しい曲が多い。サラっと歌っているのでその難しさが視聴者に伝わらない=リトグリの凄みが伝わりにくい。

しかし、みんなが知っているカバー曲をうまく歌うことを"見せつける"ことによって「おー、やっぱスゲー」とよりわかりやすく感じてもらえる。


と、思ったのだが…

カバーに持って来たのが超超超超超難しい曲じゃないか!
だいたい髭男さんの曲は笑えるくらい難しすぎるのだ。中でもI LOVEなんか…
こんなのでうまく歌えなかったら逆効果だろう……よく考えてよ!


と、思ったのだが…

さすがリトグリ。見事に歌い切ってくれたねー😊

そもそもかれんとアサヒは髭男さんが大のお気に入り。2人のスキスキ度合いがよくリードボーカルに現れていて、まさに"躍動"した感じ。
そこにMAYUが見事なハーモニーを添えてリトグリらしく仕上げてくれた。


ご存知の通り、髭男のボーカル藤原さんの音域は異常に高い。女性並み、いや、低い女性より高いといえるのではないか。
この曲の原曲キーはA。
そしてリトグリも原曲キーAで勝負。

構成は2番をカットされ、以下の通り。
1番
Aメロ ♪僕が見つめる…
Bメロ ♪I LOVEなんて…
サビ ♪高まる愛の中…
大サビ ♪独りじゃ何ひとつ…
(2番カット)
Cメロ ♪喜びも悲しみも…
サビ  ♪重なる愛の中…
大サビ ♪ 独りじゃ何ひとつ…
ending  ♪受け取り合う…夜が更けていく

(※Cメロは解釈によってはDメロかも)





冒頭、イントロ。
かれんフェイク。やや不調な入り方。
その後、3人のコーラスですぐに持ち直す。

Aメロは前半かれん、後半アサヒのリード。
アサヒの音程のしっかりとしたリードが良い。
割と低音域にもかかわらず。

BメロはMAYUリード、下ハモかれん。
MAYUがやや不安定か。最後の♪何度もー で持ち直す。

サビ、アサヒのリード。
出だし ♪高ま「るあい」のなかー
の高低差がえげつない。
「る」はA(ラ)→「あい」は1オクターブ上のB(シ)だと? えー?
8度も上がっている。
1オクターブ=7度の上げはたまに見かけるが、8度はあまり聞かない。 もはや鬼レベルだ。 

アサヒはこれをリニアに曲線でダラーっと上げるのでなく階段状に見事に上げている。
上がり切った「あ」を一発!で仕留めているのだ。
アサヒ、ただものではない。
この高低差はかれんもやれるだろう。
(もちろん芹奈もやれる)

このブロックの最後の ♪イレギュラー の箇所からリードがかれんに切り替わる。
ここもえげつない。
まず、音程がたっかーい!
♪イ「レ」ギュラー の「レ」はhiC#   
次に高低差だ。
「イ」→「レー」はE(ミ)→C#(ド#) の6度上げ。

さすがかれん。 
これもダラーっと上げるのでなく瞬間的にビターっと! 音程も完璧。100点。いや1000点。う
何度聴いてもほれぼれする。
もうこのあたりはかれん様の真骨頂だ。

この大サビは、かれんの持ち味が遺憾なく発揮されている。
そして絶対に見逃せないのは
♪こんなに鮮やかな色彩にー のコーラスだ。
半音ずつ上がっていくハーモニーはMAYU?絶妙だ。ここ、大好物です。

さらにコーラス。
♪言いかけ「たー」の下ハモが素晴らしい。
リードのA(ソ)に対してE(ミ)でハモっても良さそうだが、敢えてその半音上のF(ファ)でsus4的にハモっているところは個人的に大好物。

ここで1番が終わったのだが、すぐさま、次のCメロまでの間奏にMAYUとアサヒのスゴ技ハモがある。

♪アアアアアア アーアーアーアアーアーアー
のハーモニー。

おーーー。
はじめのアアア アアアは3連譜を2拍。
恐らくハ長調の音階で言うと
ファソラシドレ ミーレー…となるのだろう。
(実際はキーAなので レミファ#ソ#ラシ…)
ここは音符の移動が早すぎて人間の喉では音階を表現できないのでは? 
ちなみに髭男さんの原曲ではこの部分は、電子音的なエフェクトをかけて処理している。
あー、なるほど。

ここに生声オンリーで挑んだ彼女たち!
特に下ハモのMAYUの難易度は半端じゃない。
まさに職人的なハモだ。
MAYU、カッケーー。
ここ、大大大好物です。


さあ、息つく間もなく見せ場のCメロだ。
かれんリードが冴え渡る。

♪くとう「てんの」F#→C#  5度上げ。
ここもかれん、何事もないようにこなしている。
先程の「イレー」の方がより高低差が大きい分、高さが目立って聴こえるが、ここもなかなかの難所だ。

さらに。
♪完全に ♪曖昧に のコーラスとの掛け合い。このグルーブ感のあるコンビネーション。
毎度毎度、このコンビネーションには感心してしまうのだ。

そして
♪分かち「合う」ように…
「イレーギュラー」が目立つので見逃しがちだが、
実はここの「合う」こそが、この曲の最高音なのだ。hi D(レ)だ。
かれん様はここも余裕で出している。
ここまでキレイに出されると、そんなに高音に感じないものだねー。
地声の高音フェチの私としてはたまらない1音です。

それにしても怒涛のCメロだった。


次の落ちサビでホッと一息。
MAYUのため息のような柔らかいリード。
この空気を引き継いでアサヒも静かに………

と、思いきや、

♪───O(≧∇≦)O────♪  キター。

「イレーギュラー」

今度はかれんでなくアサヒの "イレギュラー砲" !
"イレギュラー砲"はかれんだけと思わせといてかーらーのー、 "リーサルウェポン"アサヒの投入!

これは強烈だ。思わず倒れた。
おそらく、全世界のアサラーは全員倒れただろう。


そして大サビ。
ここはまた怒涛の字ハモのコーラスが素晴らしい。
さらに、最後は

♪贈らせてーー  

アサヒ、約4小節のロングトーン。
はあ…キレイ。

ラストはかれんのキレイなendingで締め!



どうですか、このスゴ技の散りばめられ方…。
こんなに難易度高いのに平然とこなしてしまうから
難しさがわからないのだ、勿体ない。

しかもだ。
いつものように満足に練習期間も与えられず、どうせ1日とか、そのレベルで仕上げたんだと思われる。

まあ、何と言うか…
メジャーデビュー8年、結成9年のなせる技かな。
頭が下がります。


こんなに難易度の高い曲を作曲し、自ら歌う髭男の藤原さんもスゴいが、リトグリもやはりスゴいのだ。

おしまい