転調減少傾向さらに?
今回の記事は、
"どうでもいい" "で、何?"
という内容です。
興味のない方は読み飛ばしてください。
リトグリの6th Album「Journey」は聴いていて楽しい。
シンプルな曲が多いのもひとつの要因のように思う。
ここでいうシンプルとは、曲の土台がシンプルでわかりやすいという意味であり、歌の難易度が低いという意味ではない。
もちろん一曲一曲を見ると、高低差があったり、リズムが難しかったり、ハーモニーが難しかったりする。
2年前に当ブログでこのようなことを書いている。
リトグリでは転調する曲が少なくなってきている傾向にある。
(長調か単調か、のテーマはここでは関係ナシ)
転調したから難しい曲とも限らないし、転調なしでも複雑な曲はあるだろう。
しかし作曲家は曲を一本調子にせず空気を変える時に転調を用いることを考えれば、単調な曲にしたくない、という意志はあるはずだ。
だから単純な曲かそうでないかのパラメーターのひとつにはなるだろう。あくまでひとつ。
転調なしは世の中の傾向であろうか。
流行りのK-POPを(ホントにさわりだけだが)聴いてもそのように感じる。
どちらかと言えばメロディよりもリズム、ノリ、グルーヴ感、ダンス、映像美など視覚的なものを大事にした曲が多いという印象を受けている。
対してJ-POPは、どちらかと言うとメロディアスで転調なども駆使したメロディ重視型が多い印象。
昔のフォーク、フォークロック、ニューミュージックと言われた時代から発展した歌たち。
モータウンがルーツ??とも言われているリトグリにおいてもそのほとんどはJPOP的であり、転調をはじめとする工夫を凝らした曲が多かった。
しかし、BNWではアルバムに占める転調曲の割合は減っている。
アルバムごとの転調有無の推移は以下の通り。
カラモン 18曲中 10曲が転調 8曲はナシ
ジョイモン 12曲中 7曲が転調 5曲はナシ
Juice 13曲中 9曲が転調 4曲はナシ
FLAVA 12曲中 9曲が転調 3曲はナシ
BNW 13曲中 6曲が転調 7曲はナシ
Journey 11曲中 2曲が転調 9曲はナシ
BNW収録の「SPIN」「move on」やベスト盤GRADATION収録の「Waves」などは洋楽的で曲の作り自体はシンプル。
メロディというよりは、リズム、ルーズなノリ、空気、映像美 などをウリとしている曲だ。
他にも「Baby Baby」「ECHO」などカッコイイ系、クール系の曲も増えてきており敢えて転調などは必要としないのかも。
そして「Journey」。
収録曲は11曲。
うち転調がある曲はなんとさらに減って2曲のみ。
「REUNION」「Whenever you call 」だ。
(この2曲の転調もいわゆる"半音上げの転調"で盛り上げるためのテクニックであり、空気を変えるための転調とは違う。ので比較的わかりやすい)
他の9曲は全て転調なし。
「心に空を」「SING」「Come Alive」「WONDERLAND」などは特にシンプルで私も気にいっている。
頭と耳と心にすーっと入ってくる曲。
違和感がない。わかりやすい。聴きやすい。
安定感がある。これがいい。
特に疲れた時には尚更これがいい。
私は転調が嫌いなわけでは決してない。
しかし、今のリトグリにとってはシンプルで"吹っ切れた感"のある歌の方が良いんじゃないかなあ。
前にも申し上げたが、ここらで一発、直球でロックンロールっぽいナンバーはいかが?
あ、まずは magic / 生きなくちゃ に期待か