19th Singleより ClassicダバダバLive ver. 




 3/2、リトグリ19th Single「Your Name」がリリースされた。


 YourName と 3月9日 についてはすでに述べた。 


その他の収録曲を聴いてみたが、全曲すべて完成度の高いライブ音源だ。  


 「on 2021.12.21 」は大阪フェスティバルホールでのツアーファイナルのライブ収録となる。

このライブには私も参戦したいたので、出来がよかったのは知っているが、音源を聴いてあらためて感心するばかりだ。

もちろん多少の修正は入っているのだろうが、それを差し引いてもクオリティが高い。


 ライブ音源だと少しがっかりするアーティストもいるが、リトグリの場合それはない。  

いや、むしろ臨場感が加わってお得感が増す。


愛リボのコーラスワークやHurry upのライブ独特の疾走感も興味深いのだが、ここでは"Classicダバダバ" に絞って触れておきたい。




■Classic


この曲の聴かせどころは何と言っても、2番が終わってからのCメロのアカペラの長い "ダバダバ劇場" だ。

大阪フェスティバルホールで生で聴いて衝撃を受けたのを覚えている。



超難易度の高いコーラスだ。 

何と言ってもリズムが鬼のように難しい。

そのリズムを正確に取りながらのハーモニーだ。

このリズムの取り方は以前ブログで書いたが少し訂正しながら改めて書いておく。



これより勝手にマニアックに書くのでスルーしていただいて構いません。



Cメロ♪過ぎた日々のメロディが聴こえてくる


かれん主メロ、芹奈ハモ。 

ここまでは4拍子だ。

つまり「1,2,3,4」のリズムだ。


さあ問題はその後だ。   


(ウンダバ) (ダバダバ) (ダーダー) が繰り返される。


頭の(ウン)は休符の代わりで書いている。

休符の記号が文字として出てこないからだ。 

この(ウン)は心の中で言っても良い。


ここまで4拍子で何の違和感もなく進んできたがここから突然、3拍子でリズムを取ることになる。

3拍子だから当然リズムは「1,2,3 」で1小節だ。


(ウンダバ)で1拍 

(ダバダバ)で1拍 

(ダーダー)で1拍

の3拍で1小節だ。


このライブでのアカペラではちょうど ウン のところに "ha" というコーラスが入るので


(ha ダバ) (ダバダバ) (ダーダー) 


となる。

ライブ音源に限ってはこちらの表し方の方が理解しやすいだろう。


(ha)が頭として3拍子を取る。

小学校で習った3拍子の指揮のように空中に1,2,3,とトライアングルのように三角形を書いていくと良い。


ha が1だ。 ずっと三角形を描き続ける。

ha,2.3,  ha,2,3 を繰り返すイメージ。


注意すべきは、

(ダバダバ) (ダバダー) (ダー) という区切り方 ではないのだ。

小節の頭は ダバ ではなく、あくまで ウン であり ha なのだ。


このライブ版アカペラパートは、この

(ha ダバ) (ダバダバ) (ダーダー) 

 が4回繰り返しで1ブロック。 3拍子x4小節。


これが4ブロックある構成になっている。


1ブロック目は、

"ha" のコーラスの後、芹奈がひとりでダバダバ


2ブロック目は、

芹奈のダバダバにアサヒ?が上ハモ 


3ブロック目と4ブロック目は

もはやカオスだ。

ダバダバは芹奈からmanakaにスイッチ。

MAYUは低めのパート、かれんは高音のパートをそれぞれ違うメロディで歌っており、何が何だかわからないが、とにかく す、す、凄い! 


全員が違うメロディ、違うリズムだ。

口がアングリ… 


クリスマスイブのクワイヤを思い出す。



で…だ。

この4ブロックが終わるといきなり

ダ ダバダバダバ ダッダッダッダッダ

と4拍子に戻ってこのアカペラが終わる。 

その後はまた通常の4拍子だ。



余談だが、

haダバ から3拍子でリズムを取る、と言ったが、実は4拍子で取っても良い。


(ha ダバ) (ダバダバ) (ダーダー) という3拍子に聞こえてしまうリズムを、


(ha ダバ) (ダバダバ) (ダーダー)(haダバ)  

(ダバダバ) (ダーダー) (haダバ) (ダバダバ)

(ダーダー) (haダバ) (ダバダバ) (ダーダー)


という具合にずっと4拍子で無理してリズムを取って行くと途中は頭が混乱するが、最後の

 ダ ダバダバダバ ダッダッダッダッダ

でピタッと合ってくる。



ということで、アカペラのパートだけ3拍子でリズムを取るのも、全曲通して4拍子でリズムを取るのも、どちらもありだ。


そもそもこの曲はいきなり

「ダバダバダバダーダー」

で始まる。


ライブ音源だけでなく通常のCD音源もそうだ。

イントロもなくアカペラ始まり。

だから楽器伴奏もないので、聴く人は小節の頭の隠れた「ウン」の休符がわからない。 


だから「ダバダバ」が小節の頭と勘違いしてしまうのだ。

その結果、

(ダバダバ) (ダバダー) (ダー) と解釈してしまう。

これは罠だ 笑


いけない。ほっとくと延々と書いてしまう。スミマセヌ。



とにかく、冒頭に書いたようにこのアカペラパートの難易度は相当に高い。

しかしリトグリは難しいリズムに気を取られてハーモニーがおろそかになっていないし、逆もそう。 

見事に両立させているところが凄いのだ。

しかもメンバー全員がた。

しかも一発勝負のライブでだ。

どれだけ凄いことがわかりますか??


何ならこのライブver. を 

THE FIRST TAKE で実演して欲しい。 

リトグリの実力がよくわかるはずだ。



ということで、長々と書いてきたがこの19th Singleは看板である「Your Name」や「3月9日」ももちろん良いのだが…

同時に収録されているライブver.の曲たちもべらぼうに素晴らしいのだ。


 



最近、いろいろと心配なことが多い。

私にできることは楽曲を聴くだけだ。

楽曲こそが彼女たちの素晴らしさの結晶であり、それは不変のものだ。

私はいつものように彼女たちの曲を聴く。

今日も聴く。

そして明日もあさっても。