Mステ ウルトラsuperライブ

リトグリは12/24Mステ・ウルトラSUPER LIVEに出演し、ホワイトクリスマス、君といれば〜世界はあなたに笑いかけている、恋人はサンタクロース、クリスマスイブ、を歌った。
うち、ホワイトクリスマスとクリスマスイブはゴスペラーズさんとのコラボである。

ゴス兄さんとは今年の9月にもMステで髭ダンさんのpretenderをコラボしている。
その時の評判が相当良かったに違いない。
この番組のオープニングを見てそう確信した。
(この日はたまたま在宅勤務で17時から観られた!)


■オープニング
番組が始まるやいなや、タモリさんも出ていないのにいきなり、ゴス兄さんとリトグリが横一列に並んでいるのだ。
年末の6時間放送、今をときめくミュージシャンが勢揃いしているなかでの堂々たる選出だ。
ホワイトクリスマスを9人で見事にアカペラで歌い上げた。
出だしの音はハーモニーに若干のズレがあったが、一瞬で持ち直した。
直後に目を引いたのはmanakaだった。
"♪just like  the ones I used to know〜"の何と気高い声! しかもknow-オオオオーと下がるラインは芯のある(ドスの効いた)中低音でmanakaの持ち味だ。
短い時間だったが、10人のハーモニーはピッチや一体感、強弱による表情も豊かでとても素晴らしかった。
クリスマスイブでもあるこの日のオープニングに起用されたのもうなづける。
実力、インパクト、申し分ない。


■君といれば〜世界はあなたに笑いかけている

Twitterにはオープニングのアカペラでやクリスマスイブなどゴス兄さんとのコラボへの賞賛ツイートばかり見られ、持ち歌に関する感想は見られなかった。
しかし、ここでも彼女たちは地味だけど凄いことをやっている。


君といれば、キーD♭ 。
最後のアサヒの♪ひとつになーるー「よー」の最後の音階もキー音であるD♭ (レ♭)。

このD♭からいきなりキーの違うA♭のセカワラへ。
出だし♬「Wooー」の音階はキー音であるA♭。
ここにスパッと転調で飛ぶ。

曲が違っているので転調とは言わないか?
キーの切り替え、が正しい表現かもしれない。


毎度毎度言っているが、
楽器伴奏のナビゲートなく声だけでキーを切り替える、というのは大変なことだ。

しかもWooーの1音目から単音ではなくハーモニーなのだ。しかも4人が4人ともピタリと合わせることができる…😱 (あ、もちろん5人でもできます)

実は難しいことを簡単にサラリとやってのける……
リトグリにとっては、もはや当たり前過ぎる。
彼女達は今日もモンスターでした笑



■恋人はサンタクロース〜クリスマスイブ

まずリトグリが「恋人はサンタクロース」を、続いてゴス兄さんが(backnumberさんの)「クリスマスソング」をそれぞれ歌い、最後に山下達郎さんの「クリスマスイブ」を両者で歌った。

ステージをパッと見て面白かったのは、ゴス兄さんたちはフットモニターを使い、リトグリはイヤーモニターを使っている。

一昔前はリトグリもイヤモニだったが、大きなステージでイヤモニに慣れてからはすっかりイヤモニ化した。こうして見るとフットモニターはアナログ的職人的でカッコいいな。


さて、歌。
ここでは9人の共演であるクリスマスイブだけに触れておきたい。

アサヒのリード、♪雨は夜更け過ぎに〜
キーはDで始まる。

(ん?ちょっと話は脱線しますね。
この曲、構成が面白い🤣
通常のAメロ→Bメロ→サビみたいな構成でない。
♪雨は夜更け過ぎに〜はAメロでもあり、サビでもありますね。
♪心深く秘めた想い〜 がBメロだろうか?
♪必ず今夜なら〜は雨は夜更け過ぎに〜と同じメロディなので
メロディの種類は2つしかないんですよ。)


♪必ず今夜なら〜
ここはリードMAYU。終わりの♪Holy night〜♪の箇所、少しピッチを外したので全体のハーモニーが濁った。
がしかし、この後に間奏としての怒涛のクワイヤが始まってからのMAYUはすごかったね。先ほどの小さなミスを補って余りある活躍だった。
ファルセットの声が太くて芯がある。
まるで練習を積んだクラシックの方のように感じた。MAYUの凄みを久しぶりに見て嬉しい。

しかしまあ、このダバダバは速くて口ずさみにくく、リズムも取りにくいし、ましてやこの難しい音程をつかみながら4人でのコンビネーションをこなすのは至難のわざだ。
しかも!だ。ライブツアーを終えた翌日にでも練習したのか? たった1日か? 😱 凄すぎ。



この間奏で気づいたが、MAYUの♪Holy night〜の直後、はじめの1小節で何と!転調してキーをAに持っていってる。
ここの転調、圭介さんの鬼のような転調アレンジで笑える。難しいにも程があるよー、笑

この転調には理由がある。
この間奏の後の2番はゴス兄さんがリードを担当するからだ。彼らの音域に合わせるためにD→Aに4音下げている。

で、2番(というのか? Bメロとにかく)。
♪まだ消え残る〜
転調の甲斐あり、黒沢さんが実に気持ちよさそうにリードで歌う。
それもそのはず。転調によってバッキングに回ったリトグリの完璧なコーラスがリードボーカルを盛り上げる。
♪夜へと降り続く〜 の後の WoWoのコーラス、半音感があって良い。完璧。

村上さんのリードで声がひっくり返ったと思ったら、かれんのオクターブ上のユニゾンだった。
さすがかれん、芸の幅が広い。
北山さんリードの時も同様にかれんのオクターブ上。♪Oh yeah〜はかなり高いけどしっかり出している。北山さんのかれんを見る親目線が微笑ましい。
かれんは高い音でもフラットすることがまずない。

で、最後は何とアサヒの "せーのー" の掛け声に合わせて9人全員の "Merry Christmas!"   で終了。

幸せな時間が終わった。
スタジオ内の拍手が一際大きかった気がする。

ゴスペラーズとの共演はいつ観ても素晴らしい。
やはり信頼しているし、リトグリにとって一番心許せるグループだもんね。

この感じだと、次回もやってくれそうだ。
大いに期待しよう。

前回も書いたけど、ゴス兄さんとのコラボで一枚出したらいかがでしょうか? ゴスグリ。