Hurry up!!
透明な世界に収録されている新曲Hurry up!! が11/25 ラジオ番組ミューズノートで初めてオンエアされた。
事前の説明の通り、ノリの良い曲だ。
作詞作曲ともにリトグリでは数多くの曲を手掛けているイワツボコーダイさんのようだ。
(正確には KODAI IWATSUBOさん の名前)
全体の曲調、途中で出てくるラップ、などからK-POPの雰囲気を感じた。
TWICEかNiziUが歌ってもおかしくない曲だ。
「君といれば」や「透明な世界」とは違ってハーモニー重視ではなく、まさにノリやポップ感を重視したアップテンポな仕上がりになっている。
リトグリは、リードボーカルと言う点ではアップテンポの方がやはり良い。メンバーの個性がより活きる、と個人的に思っている。
そして何と言っても、"Hurry up"の発音がカッコイイ‼︎
rがきちんとrの発音だ。かれんはもちろんのこと、全員が徹底して"r"だ。 これ、第一印象。
キーはDm。転調はナシ…
と言いたいところだが、
サビでFに転調、という解釈の方が良いのだろう。
キーDmとキーFはオクターブの構成が全く同じなので、転調しても音感的に全く違和感なく受け入れることができる。
半音上げとか1音上げなどの転調は(オクターブの構成音が違うので)明らかに「あ、転調した」と感じるのだが、Dm→Fの場合は変わってもあまりに自然で気づかない。
この2つの関係は平行調と呼ばれる。
AmとCの関係と同じだ。だから普通なら私的には転調として扱わない。
しかしこの曲は、AメロBメロがマイナー調(短調)、サビでカラッと明るくメジャー調(長調)になるので、これは平行調でも"転調"と解釈した方が都合が良いと考える次第だ。
確か、「青い風に吹かれて」の回でも似たようなことに触れた記憶がある。あの場合には平行調への転調ではなく、同主調への転調だった(Cm→C)から、より"転調した感"が強いのだが。
随分と脱線してしまった💦
すみません!
さて、曲の構成は次の通り。
*いつものように、リードボーカルを記した。
◯の数字は小節数。
イントロ ♪もうすぐそこまで〜 か④
コーラス ④
1番
[Aメロ] ♪変わらない〜 ma ⑧
♪信じたいたいたい〜 か ④
♪変わる日が来るよう〜 ア ④
出だしAメロのmanakaリード。
ストレートボイスのmanakaが少しクセ強めで歌っている。
ここはピッチを取りにくいメロディラインだ。ライブやTVで歌う時には要注意かもしれない。
逆にここをビシッと決めたらmanakaの芯のある声が活きる。
一方、かれんはBe My Babyとかこの手の曲を歌わせたら実力を思い切り発揮する。イントロと言いAメロと言いモノすごいキレと安定感、抜群のノリ。
[Bメロ] ♪聞こえるでしょう〜 MA 芹 ②+②
♪雲を抜けたら〜 芹 ④
芹奈は声がハスキーになりMAYUと似てきたか。
[サビ] ♪Hurry up〜 ア ④
以下、か④、MA④、芹②、ma②+②
サビの最初にアサヒを持ってきたかー。いいかも。
それ以降はリードボーカルを細切れに繋いでいる。
ここは字ハモ中心のコーラスも聴かせどころ。
ノリの良いメロディのコーラスは昔からリトグリの
得意とするところだ。
それにしてもサビの最後、
♪乗り遅れないでHurry up!! で1番を終わらせるところが実に面白い。
突然曲が終わって、音が途絶えて逆にノリが生まれる。余韻とでも言うか。
通常はキー音のコード(ここで言うとDmもしくはF)で始まりキー音のコードで終わるが、この曲の場合はキー音のコードで終わらないので余韻が生まれる。
脳内ではキー音に戻りたがるが戻らないもどかしさが余韻となる。
このあたり、文章では説明が難しい……
(しかし実際には全く間をおかず2番♪楽じゃない〜
へと続くので余韻は分かりづらい。もしHurry up!!の後に1小節の間をおいたなら余韻がわかるだろう)
2番
[Aメロ] ♪楽じゃない〜 芹 ⑧
[Bメロ] ♪感じるでしょう〜 ma ⑧
初めて聴いた時には1番と2番の切れ目がわかりにくい。
1番ではAメロは計16小節だったが、2番では8小節だ。
ここの芹奈の自由な歌い方が良い。
♪もういいんじゃない⤴︎? の語尾の上げとか、その後のメロディラインの変化とか。芹奈が躍動している感が良い。
また、1番では細切れにリードボーカルを変えてきたが、2番では芹奈とmanakaに8小節ずつ任せた。こちらの方が落ち着いて聴けるかな。
[サビ] ♪Hurry up か ④
以下、ma ④、ア④、芹④+④+②
[ラップ]
♪you Hurry up〜
MA芹、アか MA芹 ④
♪願いはturning up〜 ma MA④
ラップがカッコイイねー!!
特にMAYU芹奈コンビ。発音に遊びがあって独特のノリを生んでいる。つい引き込まれてしまう。
これまでの曲でもラップはあったが、このパートが一番カッコイイかも。
MAYUの新しい活かし方じゃないか?
このラップ部分、実は一番の聴かせどころかもしれない。
Cメロ ♪雲の隙間から〜 ア ④+ロングトーン
サビ ♪Hurry up〜
サビ繰り返し
いやー、アサヒ!ロングトーンの素晴らしいこと。
今までで一番伸ばしたんじゃない?
そのロングトーンにサビが重なるところ、ここもこの曲の重要な聴かせどころだ。
かれんの
♪手を振ってall right〜のファルセットも高いねー。 A5=hihi Aか?
最後のアサヒのHurry up!!はカッコよくて可愛いすぎるだろ😍
さて、全体を通して。
とにかくキャッチーな曲。
ここのところ、真面目なスロー気味の曲が続いていたのでカラッと晴れた感じがして、とても良い。
リラックスして聴けるし遊び感覚がある。
最近私が思っていること。
これまでリトグリは真面目に真面目に歌とハーモニーに向かい合ってきた。また、その事がガオラーを虜にしてきた。
これからはそろそろ遊びをもっともっと取り入れて良いところ思う。
リズムを崩したり、メロディで遊んだり、アドリブを入れたり…。
このメンバーの実力と連帯感があれば難しいことではない。
Hurry up!!はぜひともライブで観てみたい。
振り付けを決めながら
♪乗り遅れないでHurry up!! って決められたら
たまらない。
オジサンはイチコロだ。