CLASSIC TV 面白っっ!
リトグリは4/15、NHK EテレのCLASSIC TVに出演した。
この日の当番組は「合唱」がテーマ。
ア・カペラ、ハレルヤ、グリー、ゴスペル、という4つのキーワードによって合唱の歴史を振り返る大変興味深い番組であった。
MCは最近、TVに出まくっている清塚信也さんと
歌手&モデルの鈴木愛理さん。
清塚さんは知識、理論を備えたピアニストで、そのトークは抜群に面白く、またわかりやすい。
さらにその横で鈴木愛理さんが華を添えている。
リトグリと清塚さんが共演したプラスミュージックという番組はメチャクチャ面白かった。
私の中では最高のコンビ。
(チャン・カワイさんは別次元で最高 笑)
番組の序盤、ポリフォニーを説明する場面では、VIVAの一部をアカペラで披露した。
す、す、す、素晴らしいじゃないか!
このハーモニーはできれば民放のゴールデンタイムの番組で日本中に見せたいくらいだが、まずはNHKさんに感謝!
出だし、4人が事前の音取り無しにE♭(ミ♭)の音階でビシッと揃うのはいつ見ても鳥肌モノだ。
あまりにも自然過ぎるので、ほとんどの方はこの凄さがわからない。
この後、40声部=40人のポリフォニー(簡単に言うと40人の字ハモ)を聞いた時に、清塚さんが
さりげなく、サラリと嬉しいことを言ってくれた。
「どうする?リトグリにあと35人も加入してきたら? 笑笑」
今日出演しているのは4人だけど、清塚さんはちゃんと芹奈をカウントしてリトグリを5人という前提で、あと35人、と表現してくれた。
5人であることはわかっていても目の前に4人いると、つい、あと36人って言ってしまいがち。
清塚さん、ありがとー😢
番組は進み、教会でのアヴェ・マリアが流れたシーン。字ハモというよりはそれぞれの人が違うメロディをそれぞれが歌っている感じのアレンジだった。
ここで、manakaが面白いことを言った。
「メチャメチャ難しそうですよね。ひとつひとつの言葉 重なる度に合わせないとビリビリしない」
ビリビリしない?……
ほおー!
リトグリでは(少なくともmanakaは)
ハーモニーがピタリと合ったとき"ビリビリ"するんだ…。
ギターで言う ハーモニクス のような状態というか、倍音が聴える瞬間というか、そういうビリビリを感じながら歌っているんだなあ。
"ビリビリ"という表現もmanakaらしくて鋭くもあり、おかしくもあり、可愛いくもあり。
実に興味深い。
そして、グリーのコーナーでは
もちろんリトグリの名前の由来に触れてくれた。というよりアサヒがかわいく説明してくれた😍
さてさて、ゴスペルのコーナー。
解説がわかりやすい。
コール&レスポンスがあること、裏拍のリズムであること…。
ゴスペルの超スタンダードナンバーであるOh happy dayを歌いながらこのふたつのポイントを体感した。
鈴木愛理さん、うまいね。
音感があり、出だしの音程をビシッと出せた。
キー音であるG(ソ)の音階でOh happy day〜とコールし、リトグリがOh happy day〜とレスポンスする。もちろんクラップは裏拍。
清塚さんのピアノもノリノリ。
ゴスペルはやはり楽しい!
そしてそして、本日のメインイベント。
鈴木愛理さんも交えてのリトグリ・スペシャル・メドレー。
・ハレルヤ・コーラス
・黒人霊歌Swing Low, Sweet Chariot
・Oh happy day
・VIVA
の4曲のメドレーだった。
実に素晴らしいー!
・ハレルヤ・コーラス
当たり前だが、リトグリがこの手のクラシカルな曲を歌うシーンは初めてだが、なかなかやるな。
この曲はキーがD →A →Dと目まぐるしく変化すし、言葉も速い。
その中でいかに1音1音のインパクトを出せるか…。
また音と音が飛ぶ、飛ぶ。隣り合った音の高低差がすごいのでとても難しい。
しかし、リトグリは正しい音感とリズム感があるのでこのようなハレルヤコーラスでもきちんとクラシカルな"グルーヴ感"を出せているのは流石だ。
クラシックも歌えるポップ歌手…いいね👍
・Swing Low, Sweet Chariot
キーはG。 前曲からの転調はピアノがナビゲートしている。
鈴木愛理さんのピュアな歌声が心地よい。
リトグリ側はかれんとアサヒのハーモニー。
一番最後の音はかれんの主音ソに対してアサヒ、通常の3度でなく5度のレでハモッた。
慣れないので難しいがアサヒはなんとかこなした。
・Oh happy day
キーは先程と同じGできた。
ちなみにこのOh happy day。
リトグリのデビュー前、中目黒のシアターで歌っていた頃はキーD♭だった。
中目黒の時代に比べてキーを(カラオケで言うと)6つも上げてきた。
(もっと因みに言うと、さんまの紅白で歌ったOh happy dayはキーB♭と低かった……どうでもいい)
イントロ、清塚さんのピアノが急に弾けてノリノリになりブレイク! さあ、いけーという心の声が聞こえるようなブレイクだ。
と、いきなり♪Oh happy day〜♪
パワフルなかれんのリード。
キーは今日の方が断然いいではないか!
かれん、冴えてます! かれんが一番映える音域だ。水を得た魚状態。
♪He washed my sins away♪ のsins でピンポイントで使うファルセットも素敵。切り替えがうまいなあ。
その後の ♪Oh happy day 〜の♪Oh〜の箇所、唸り、ガナリも気持ちいい。過度でなく自然。
また同じく♪Oh〜の音程が通常のシでなく、半音下のシ♭に近い音程までワザと下げているところが
オシャレー! ブルースの香りがする。
で、♪He taught me how〜以降はmanakaのいつもの張りのあるリードもいいし、何よりコーラスも一体になったコール&レスポンスが楽しそう。 やはりゴスペルは楽しい!
で、♪everyday! で楽しく終わった、と思ったのだが…
恐るべき展開が待っていた…
清塚さんのピアノが終わりに向かうフレーズ
♪レレシドレ… (ここは単音ではなく和音だが代表的な音を表記)
を弾くか、と思いきや
♪レレシドレ♭ ! 最後の音を半音下げてピタリと止めた…
いきなり、manakaの
♪僕たちーはー♪ がガツンと来た!
・VIVA
最後はVIVAで来たか。
実に面白いアレンジだ。
キーはG♭
Oh happy dayより半音下だ。
だから清塚さんが最後の音を半音下げたのだ。
ここに繋げるために。
しかし清塚さん!
これは残酷な繋ぎ方ですよー。
リトグリの一員であるmanakaだから、これをサラッとこなしているが、最後の1音だけでチェンジ(転調)し、これについて来い、というのは通常は歌い手にとっては厳しいナビゲートだ。
まあ、リトグリの場合は音程を喉で記憶しているので咄嗟に対応できるけどね。
とにかくこのシーン、ちょっと驚きでした。
それにしてもピアノ一本でのVIVAは
本当に素晴らしかった。
4人のハーモニーが厚かったので、いつものバンド演奏よりもかえって迫力を感じてしまった。
ということで、CLASSIC TVを通してツラツラと感想を述べたが、相当に面白い番組だった。
合唱というから、例のごとく 足跡でも歌うのかと思っていたので嬉しい誤算だった。
清塚さんかなあ、リトグリを呼んでくれたの。
このコンビ、楽しくて楽しくて何回でも見たい。
繰り返しになるが、このパフォーマンスは
できれば民放のゴールデンタイムで日本中に見せたかった。
ガオラーさんたちのドヤ顔が見えるようだ。