書きかけの未来



有難いことに、「書きかけの未来」をテーマとして取り上げて欲しいというリクエストをいただいたので思いつくままに書いてみた。




4th Single 好きだ。に収録されているこの曲は

NHK BSプレミアムで放送されたドラマ「オンナミチ」の挿入歌でもあった。


ご存知の方も多いかと思うが、リトグリが"俳優"として出演した唯一のドラマである。


以外URLはご参考まで。

https://www.barks.jp/news/?id=1000116713



失敗で苦しんでる人々への応援歌であり、

初期の名作として、今でもこの曲を好きなガオラーさんは多い。

私にとってもお気に入りの一曲である。



いつものように、私の勝手な解釈で書きますの   

でその 点、ご了承願います。





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サビ アカペラ〜イントロ


明日は顔あげるの〜

    

導入部、あまりにも美しいアカペラのハーモニーから始まる。 

明るい単純なハーモニーの中にわずかに混じる悩みの音色。

(m7th? それ以外にも何か含まれているような私のポンコツ耳ではコードが聴き取れません)

冒頭から素晴らしい。



イントロはホーンセクションがバリバリのモータウン風。

スネアドラムが小気味よく表ノリを刻み、ピアノやオルガンがいい味を出している。


後に生まれる"リトグリMotown Super Medley" にもこの曲は組み込まれることになる。



<1>

■Aメロ ♪Ah 隙間なく毎日を〜 

麻珠リード。


麻珠の声は昔からピュアだと言われるけれどそれだけではなく、ことばの端々にこめられた感情表現、それでいて音程のど真ん中をついてくる安定のリードボーカル。麻珠と言えばハイトーンだが、低音域も安定して出せる。

素晴らしい。




■A'メロ ♪Ah未来はぐちゃぐちゃ〜 

manakaリード


何という声の張りだ。「ぐちゃぐちゃ」の箇所、最高。


「真っ白いまま」の息の抜き方がいかにも初期のmanaka。 張りのある声の中での"抜き"は私にはたまらない魅力のひとつだった。


パワフルで輪郭のハッキリした張りのある声と

息をブレンドさせて抜いた声。これを使い分ける女子中学生はもはや驚異だった。


■Bメロ

でも チクタク時計の針が〜

麻珠リード。


「夢見てるんだって」の歌い方はが麻珠らしい。

「夢」が「ヒュメ」となり、「るんだって」の声の微妙な裏返り方も含めて感情の込め方が最高過ぎる。やっぱりうまいなあ。


サビ ♪大丈夫 いつの日か今日の〜

全員(麻珠強め)


Aメロもそうであるが、ベースラインが段々と下がってくるカノン進行系の王道のメロディ。

まあ、このコード進行であればメロディアスな"間違いのない"メロディだ。



余談

カノン進行はネットによると

C→G→Am→Em→F→C→F→G らしい。

が、そんなキッチリ決まったコード進行というよりは、ベースラインがドシラソフアミレ()と下がってくる、またはこの降り方が当てはまるメロディと勝手に私は解釈している。その方が理解するのに簡単な気がする。


そんな中で

「前しか行けない 私だから」の部分はベースが上昇してくるラインで良い味付けになっている。




<2>

■Aメロ ♪Ah 私たちはみんな〜     

manakaリード

■A'メロ ♪Ah 傷つけないように〜

麻珠リード

■Bメロ    たぶん チクタク時計の針は〜

manakaリード


1番とは麻珠とmanakaの順番が入れ替わっている。どちらが歌っても遜色ない。 

というか、他のメンバーの誰が歌っても遜色ないことがこのグループの強みであることはご存知の通り。


サビ ♪ 安心な今日に興味ないよ〜

   全員だが、麻珠に加えて芹奈もやや強め。


■Cメロ ♪Run Run Run Run La La La Run Run

  Go Girls Way


どんどん輝きだして〜 のmanaka

声の天才!  素晴らしい。

ここ、好きなマナラーさんは多いんだろうなあ。


だんだんなりたい私が

分「か」り始めた〜


「か」でB♭→Bへ、半音上げの転調をしている。

ひとつの単語の途中での転調は珍しいし、落ちサビ後でなく落ちサビ前の転調というのも少し珍しいのかも知れない。


なりたい私が分かり始めた、という勇気が湧く、光の箇所に盛り上げの転調を持ってきたのはさすがだ。 なるほどの転調。



落ちサビ&サビ

大丈夫 いつの日か今日の〜 

満を持しての芹奈ご登場。


ナミダかれる「まで」泣いたら〜


落ちサビの初めからグッと抑えて「まで」で一気にアクセルを踏み込むところ、さすがの表現力。

やっぱりこういうところは芹奈の右に出る者はいない。ただただうまい。 


芹奈はたった8小節のリードだが存在感が光る。



サビ繰り返し 

安心な今日に興味ないよ〜ラスト


ラストはコーラスの上で芹奈とmanakaがフェイクが聴こえ、♪シュービドゥビドゥ♪のコーラスで終わる。

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この曲では麻珠とmanaka2人がリードボーカルとして前面に出ている。


manakaの変声期前のキラキラ光る若さも素晴らしいし、やはり何と言っても麻珠の存在は大きい。うまい。それをあらためて実感した。

彼女はリード、ハモ、フェイク 全て一流のオールラウンダーだ。



それにしても、初期の曲を掘り起こすのも悪くないね。

この曲がガオラーの心を今だに掴んで離さないのがあらためてわかった気がする。

いかにも初期のリトグリらしく、爽やかでメロディアスなんだもの。


だいたい、タイトルが素晴らしい。

「書きかけの未来」… 書きかけだから素晴らしい。

これから描く素晴らしい未来や夢は無限に広がっているのだ。



さて

オヂサンは人生という絵をだいぶ描いてしまったからなあ。


まだ未来はあるかな?







以下、参考までに歌詞です。



明日は顔上げるの

不器用な私だけど

前しか行けない 私だから みていて


Ah 隙間なく毎日を

書き込むスケジュール帳

守れなかった予定 リスケのパズルで


Ah 未来はぐちゃぐちゃ

それでも心はまだ 真っ白いまま

学んだこと書き込んでくの


でも チクタク時計の針が

現実と手を組んで

いつまで夢見てるんだって 追いかけてくる


大丈夫 いつの日か今日の

失敗も勲章になるよ

ナミダ涸れるまで 泣いたら

明日は 顔上げるの

不器用な私だけど

前しか行けない 私だから ゆるして


Ah 私たちはみんな

名前もない原石で

ぶつかり合って初めて磨かれるの


Ah 傷つけないように

傷つかないようにして

暮らしていたら 心は石のままだよ


たぶん チクタク時計の針は

同じ場所まわって

どこへでも 行ける私に 嫉妬してるだけ


安心な今日に興味ないよ

失敗をしない人より

何度だって 立ち上がる人が

そうきっと最後には勝つよ

心配かけてばっかだけど

誰にも行けない 自分だけの道だから


Run Run Run Run La La La Run Run

Go Girls Way どんどん 輝きだして

Run Run Run Run La La La Run Run…もっと

だんだん なりたい私が 分かり始めた


大丈夫 いつの日か今日の

失敗も勲章になるよ

ナミダ涸れるまで 泣いたら

明日は顔上げるの

不器用な私だけど

前しか行けない 私だから


安心な今日に興味ないよ

失敗をしない人より

何度だって 立ち上がる人が

そうきっと最後には勝つよ

心配かけてばっかだけど

前しか行けない 私だから みていて