1/29 Mステ  (VIVA/粉雪)  


リトグリは1/29 ミュージックステーションに出演し
てVIVAと粉雪(レミオロメン)の2曲を歌ってくれた。

2日間の武道館をこなした翌日だ。少し心配。


Twitterではボイストレーナーの安倉さやかさんが

「2日間武道館やった翌日にMステでこのクオリティ。最&高。あの子はほんまに人間か? #実は天
使説 #リトグリ」

「天使かモンスターやな。あの子ら...若さとかそういう問題じゃないのよ。本当に尊敬しかない。若いから乗り越えられるっていう音域でもないしね。」

とのツイート。

これに対してゴスペラーズの黒澤さんが心配している旨のツイート。
周りから愛されてるね。
メンバー全員が歌の素質がある上にいつも謙虚でニコニコ素直だからね。ひねくれた子は1人もいない。
愛されるよ、そりゃ。



で、周りの心配をよそにこの4人は今回も元気なパフォーマンスを披露してくれた。

2曲について「気になる点だけをピンポイントで」感想を述べたい。



■1曲目 VIVA       

歌の前のタモリさんに新曲のことを聞かれ、かれんは「Aメロの上ハモが難しいので音をはずさないように気をつけながら歌ってます」「メッチャ高くて」
とコメントしている。


おーーっ!
まるで私に詳しく調べてくれ、と言っているようなネタではないか! 本人が音楽的なコメントをする時、私は大好物を得た気になる。

メッチャ高いって、どれくらいだろうか?

ということで早速聴いてみた。


かれんが言ってたAメロの上ハモって
♪きっと ほら 「きっ」と〜♪のコーラスで、
最高音は2回目の「きっ」の箇所だ。

コーラスの構成は次の通り。
(間違ったらごめんなさい)

MAYU  ♪きっと(ラ♭ソ♭  )ーーきっと(シシ♭)
アサヒ     ♪ほら(ミ♭レ♭)ーーーーーー
かれん ♪きっと(シシ♭ )           きっと(「ラ♭」ソ♭)ー


この「ラ♭」がかれんが高いと言っていた音で別名だとA♭5、またはhihi A♭と呼ばれる。

確かに高い。


音階の名称については、例えばこのサイトをご参照ください。





メンバーがまだ声変わりの前の中高生の頃にはこれより高いファルセットはいくつかあった。
例えばGirs be Free でのMAYUのファルセット、
Seasons of loveでのmanakaのファルセット…。


ただ、ここでかれんが「高い」と言うのは
きちんと音程を保ってハモるには高い、という意味だ。
音域の広いかれんなら雑でもよければ出せることは出せるだろう。



そしてさすが、かれん様。
この高音ハモをキレーイに決めてくれた。
MAYU、アサヒとのコンビネーションは抜群だったね。


■2曲め 粉雪

レミオロメンの原曲キーはG。
高音で有名な例の ♪こ「なー」ゆきー♪  
の「なー」はhiAである。

やはりリトグリはキーを変えてきた。
キーはB♭である。 上げてきたと言ってもよい。
まあ、音域には男女差があるのでフィットするように合わせてきた。
これだと例の「なー」はhiCとなる。

この曲は こなー の高音に注目されるが、
低音も難しい。つまり音域が広いのだ。


Aメロ : リードはMAYU、アサヒ
A'メロ: リードはmanaka、MAYU 

いずれのメンバーも低い箇所は息をブレンドしながら、まるで裏声のような発声で歌う。
私だって、きっとみなさんだってこうなる。

ところが、

Bメロ: かれんリード

彼女だけは息を全くブレンドすることなく歌いきった。しかも他の3人より音程が低いパートだ。
最低音は
♪生きてなどいけ「な」い♪
の「な」だ。  D3。  これを完全に息なしの声100%で!
まさに"音域モンスター"かれんだ。

かれんは
音感モンスター、ダンスモンスター、リズムモンスター、そして音域モンスターと4冠モンスターだ。

もっとも私は声100%ブレンドの方が優っていると言っているわけではない。息をブレンドした声にも魅力はある。 ただ、かれんの地声での音域の広さに驚いているだけだ。


余談ですが
私の勝手な思いとしては、キーをもう半音上げても良かったのかなあ?上は行けそうだし、下も楽になるし……


さて、音域の話はここまでにして

粉雪のアレンジは素晴らしかった。
アサヒが歌の前にコメントしたようにリトグリらしいハーモニーだった。

私的萌えポイントは以下二つ。

①Bメロ かれんリードの最後
♪喜びも悲しみもー虚しいーだーけー♪
のところでMAYU→manaka→アサヒの順に
♪Oh  Oh  Oh とハーモニーを重ねていき、さらにドラムのバスタムのドッドッドッドッ…で盛り上げておいて一気にサビに突入するアレンジ、最高です。 こなーゆきー が活きるアレンジ。




②サビ1とサビ2の間
1回目のサビはアサヒがリードをとる。
で、2回目のサビはかれんがリードをとる。

ここの、アサヒからかれんへの繋ぎ方が好きだ。

アサヒリード: ♪分け合う事ができたの「かい〜
かれん: ♪「AH〜
かれん:   ♪こ「なー」ゆき… サビ2回目へ

アサヒの「かい〜」はキー音のB♭ (シ♭)
かれんの「AH」はB (シ)
かれんの「なー」はC(ド)
   *実際は「なー」 の前に「こ」が入るが、
  これは存在感がなく無視する

ご覧の通り、シ♭→シ→ドと半音ずつキレイに上がっていて、聴いてて気持ちが良い。

言い方を変えると、
かれんの「AH」というフェイクはこの半音階段を作り出すために、「かい〜」と「なー」の1音の距離の間にわざと入れ込んだフェイクである。



以上、2曲の感想でした。

冒頭にも書いたように武道館の翌日によく頑張りました。

昔はMステでも先頭バッターが多く、タモリさんとのトークでの絡みもなかったのだが、最近は違う。
もはや常連としての扱い。

タモリさんは音楽通なのでリトグリには一目置いているような雰囲気を感じてるのは私だけ?

今後のMステにも期待したい。