ギュッと


ご存知の通りリトグリ にしては珍しい甘くて切ない恋愛ソング。

そのアレンジとコーラスによって春を感じるような清々しい曲に仕上げている。


この曲の転調について述べたい。

キーはE。Cメロで同主調Emへの転調があるがここは無視。

終盤で半音上げの転調があるが、注目すべきはその変わり目。

 この曲ではイントロサビ前、1番サビ前、2番サビ前、落ちサビ後と4回にわたる

♪ン・ダダダ ダダダダ (ギューっと…)

の箇所が特徴的である。

ハ長調の音階で言うと

♪ン・ソラシドレミファ ギューっと…  

である。これはハ長調の場合をわかりやすく表現しており、実際はキーがEなので

♪ン・シド#レ#ミファ#ソ#ラ ギューッと

が正しい。絶対音感の持ち主のかれんなら間違いなくこちらの音階を言うだろう。


このフレーズは単純すぎるツナギのフレーズである。

ピュアな恋愛ソングなのでこういう飾らない単純さは理解できるが、それにしてもあまりにも安直なフレーズ、と思いきや

4回目に変化が隠されていた。



その4回目の

♪また胸の奥~MAYU、manakaの落ちサビの後のン・ダダダ ダダダダ の途中で転調が仕組まれてある。

「ン・ダダダ」までがキーE。 「ダダダダ」からキーFに半音上げの転調。なるほど途中でやるか! 

普通なら一度ダダダ ダダダダ とやっておいて半音上げたダダダ ダダダダをもう一度続かせるが、これだとくどくなるので工夫をしたのだと推測する。  


あー、ごめんなさい。こういう清々しい曲は何も考えず感じるままに、キュン😍となって聴く方が良いのだ。 つい、いつもの悪いクセで……    👎

この曲では、かれんのレーザービームのような歌い方よりmanakaの"ところどころ上がりきらない"甘酸っぱい歌い方やアサヒの甘さいっぱいの歌い方の方が合っている。





参考までに以下にギュッとの構成 と転調を示す。

      *数字は小節数


イントロコーラス  (キーはE)

ン・ダダダダダダダ

サビ1  ギュッと  8+2

Aメロ  早足で  8

Bメロ  永遠~  8

ン・ダダダダダダダ

サビ1  ギュッと8

サビ2  ツンと8+4

Aメロ  ホントの  8

Bメロ うそつきに 8  

ン・ダダダダダダダ

サビ1    今日も8

サビ2    ねえありのままに 8

Cメロ    8+4  (CメロはキーがEmに転調)

落ちサビ  また胸の奥   8(キーがEに戻る)

ン・ダダダ★ダダダダ (★以降でFに転調)

サビ1  ギュッと 8

サビ2 ツンと 8+ ending