Come on J League
リトグリはJリーグ応援歌「For Decades」に続いて、今度は"Jリーグのある日常"と題した映像の中で開幕ソング「Come on J League」をカバーした。原曲は作曲が澁江夏奈さん、作詞とボーカルは諸石ゆり佳さんとなっている。
2026年(前半)もリトグリはJリーグ三昧だ。サッカーファンでもある私としては嬉しい限りだ。「For Decades」も2026特別シーズン応援ソングとしてJリーグファンからかなり好意的に受け入れられているようで誇らしい。
さて「Come on J League」だ。
(ネットを探しても歌詞が見つからないので英語のところは適当に予想で書いています。間違っていたらすみません…)
まずイントロから素晴らしい。♪J League wow wow
J League x2回 のアサヒリードが力強い。次いでリードはかれんへ。かれん、やはり強っっっ。イントロ終わりの♪Oh, feel alright のしゃくり上がりのカーブがとてもファンキー。かれん無双状態だ。このパートだけでもこれから始まるシーズンへのへの熱を感じて熱くなる。
何といっても冒頭アサヒの「ジェイ」が良い。まったりとしてこくのある発音だ。ここは敢えてわずかにしゃくり上げている。ファンファーレ的で活気のある始まりだから、いきなりパーンと当てに行っても良いのだが敢えてのまったり「ジェイ」だ。そしてかれんはさらにまったりが増して「ジュエイ」に近い。かれんもまた敢えてのしゃくりだ。
Aメロからはいきなり3コードを基調としたファンキーなロックンロールとなる。"3コードとはその名の通り3つのコードを使い回すメロディで、元々はブルースがその起源だと聞いている。覚えやすいコード進行で、何も考えずに直感的に曲に入り込めるのが特徴だ。3コードのほとんどは1度、4度、5度の3つのコードで構成され、7thコードや9thコードが多用されるのでファンキーな響きになる。しかもノリが良い。もちろん3コードが基調というだけで実際は3コード以外のコードも使用されている。
Aメロ前半 miyouリード。ガツンと来ると思いきや敢えて抑えたクールな歌い方が良い。低い音域のところはMAYUリードだ。
Aメロ後半 ミカリードの最後、♪デーー(to myself の前のところ)、敢えてわずかに低めのピッチを使ったカーブがブルージーだ。ちなみにこの♪デー のしゃくり上がりのような微妙な半音、言ってみれば半々音のようなピッチがこの曲にはたくさん散りばめられている。これこそがロックンロールやブルースの妙だと思う。
Bメロはアサヒ→結海? アサヒの♪weekend の箇所、結海の箇所、どちらもミカ同様に半音か半々音低めにコントロールしている。その後のかれん、Bメロ最後のミカも7th(または9th)のコードの上でファンキーさを十分に引き出している。やはり"半音感"がたっぷりだ。
サビでのアサヒもまたそう。♪「J」League wow wow 「J」League のところ、1回目の「J」と2回目の「J」の音程は同じでも良さそうだが、敢えて2回目を低めの音程で出している。
Aメロから続いてるこの"半音感"は、原曲でもそうなっているのだがリトグリ流にして少し強めに半音感を出している。ブルース的とかジャズ的とか、表現はいろいろあるとは思うが、とにかく粋だ。
合いの手コーラスのオクターブ上は結海か?このファルセットはhiF(=F5)と高い。
Bメロラスト、miyouリード、♪Jリーーーグのゆっくりしゃくり上げるカーブにコーラスもきちんと合わせている。この一体感がたまらない。
Bメロ後の間奏のホーンセクション、終わりの裏拍3連発が非常にスリリング。この後どうなるんだろう?とワクワクしてしまう。
次はアカペラ+クラップによる落ちサビが来た。
MAYUが♪J League wow wow J League, wrap a skerf around your neck 、ミカが♪get the best and the worst at J League とつなぐ。
このMAYU→ミカのリレーと同じフレーズがmiyou→かれんのリレーで繰り返される。この4人の個々の味わいが出ていて面白い。例えば「J」の発音、インパクトの強さ、文字数が多い詰まった英文の歌い回し方、などの個性だ。
miyouリードのバックで結海?の合いの手コーラスで一瞬だがhiG♯(=G♯5)を出している。この音は「Bob」のあの高いファルセットと同じ高さだ。だんだん当たり前になってきているのが恐しい笑。
Cメロ、リードはミカ→MAYU→miyou→かれんのリレー。これもスリリングなメロディで迫力満点。おそらく演奏しているプレイヤーさんたちも気持ちが良いパートではないか。
ロックンロール的なギターソロの後はサビの合唱だ。
ここはかれんの「歌って!」に促されて会場全体で大合唱になるシーンが目に浮かんでしまう。
大合唱の中、結海のリード&フェイクでこの曲は終わる。うーん、最後のフェイクはシャウトしてもよかったかなあ笑。
個人的にはロックンロール調を待ち望んでいたのだが、少し残念なことにそれはオリジナルでなくカバー曲だった。
3コードを基調とした曲と言えば「放課後ハイファイブ」。「Baby Baby」もその香りがしたし、曲調は随分と軽いが「恋を焦らず」のA,Bメロもそうだ。最近だと「Run!」のサビもそうかもしれない。しかし、この「Come on J League」はこれらの曲よりもロックンロール感が強く、非常にわかりやすい。
さらに今回は(どなたのアレンジなのか不明だが)、リトグリの強みを発揮できる要素を存分に引き出してくれているアレンジだと思う。
・インパクトのある、声だけのイントロサビから入り
・わかりやすくパンチの効いた、3コードのABメロ
・口ずさみたくなるようなサビ
・落ちサビのアカペラ
・最後は聴衆も巻き込んでの大合唱
という構成は素晴らしい。私も何度もリピートして聴いている。残念なのは歌詞が拾えないのでうまく感想を文章にできないことだ。
「For Decades」のようないかにもリトグリらしい正統派の熱い応援ソングももちろん良いのだが、個人的には同じ率でこのよなファンキーな曲も歌って欲しいと勝手に希望している。
この曲は出来が素晴らしいのでCDの音源化を強く望みます。