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パ二くんのこと。ウエルシュコーギー・カーディガン。(レッドマール)
7年前嬬恋に定住すると決めてから、家族にするわんこ探しが始まった。名前だけ先に「パ二」と決めていた。男の子でも女の子でもいい名前。
このとき、もりりんの転勤で住んでいた郡山のペットショップの片隅にちいちゃな「パ二」はいた。運命の出会い!!犬種も決めていたので他のわんこには目がいかなかった。狭いガラスケースの中で何度も水の入ったボウルを前足でバシャバシャしてボウルをひっくり返してはスタッフに怒られていたけど、ちっこいくせにガルガルしてた。水がキライなの?偶然にも「パニ」はヒンズー語で「水」という意味なんだけどな・・・。
最初に飼うなら女の子がいいよ。と言われてたので男の子の「パ二」を飼うか女の子を探すか・・・ど~する??ど~するよ・・・4時間もかかって決断した。抱っこもしちゃったし、ガラス越しに「パ二」を1時間も2時間も観察したし、バイアイのブルーの目がきれいだったし、こうしている間に他の人に買われてしまうかも~~。で、よし!!この子の親になろう!!家族にしよう!!って決めましたっ!!スタッフの方がと~っても気の長い人でよかった。
そして、名前もパニから「パニくん」へ。(くんがついただけだけど・・・)
「パ二くん」と兄弟の真っ黒な女の子もいたんだけど、売約済みで飼い主さんが決まっていた。
「パ二くん」はうちの子になるって決まっていたんだ!!きっとそうなんだネ!!

あれから7年。パ二くんも7月で7歳になる。それまでの間にありすぎ~ってくらい本当にいろんなことがあった。甘噛みはある程度あったもののあまり叱らなかったのがいけなかったのか半年ほどたった頃、手を咬まれた。ウ~という前触れもない。しかも数か月の間につづけざまに何人も。
なんと!!この子は咬み犬だった!!
咬んでる時のパ二くんの顔ったら
歯ぐきむき出し鼻にしわがより目は真っ赤になってガルルゥーと恐竜のような唸り声。
おもわず手をひいたらパ二も離すまいと更に咬み力を入れ犬歯が食い込んだまま宙吊りになったパ二くん。おもわず足で蹴っ飛ばして落ちたけど、ものすごい形相でウゥ~~~と唸ってる。悪魔の顔。こんな子パ二くんじゃない!!別人(犬)だ!!
飼い主に噛むなんて
かなりショックだった。
なんで、飼い主を咬むの??なんでなんで。。。
ひるんではいけない。ガツンと叱らないとあとあと大変なことになる。
ある時キッチン近くで咬まれたので、近くに何かないかと見たら、長ねぎの束があった。
ぶら下がってるパ二くんを長ネギでバシバシたたいた。
くさかったのかパ二くんは落ちた。そして怖~い顔で恐竜のようにガルルルル低く唸りながらテーブルの下へもぐってこちらを睨んでる。これはもうパニくんじゃない
悪魔だ
怒りと悲しみがこみ上げ
なにを言ったか覚えていないけど きっと凄い顔していたに違いない
すごすごとデッキに出て行ったパ二くんは伏せの状態でいる。ハァハァと肩で息をしながらしばしボー然としてしまった。右手に持ってたはずの長ネギは原型もなく、床を見るとちらばった長ネギの残骸と血が・・・。なんで?なんで?泣きながら、ちらばったねぎをかたずけ、飛び散った血を拭いて傷の処置をした。
涙がとまらなかった。
咬まれた手も痛いけど
心も痛かった。
ショックのまま病院へ行き
何針も縫った

こんな子でもちゃんと育てなきゃいけない。たたいちゃいけないことを、のちのち知った。褒めて育てる!!いけないことしたら完全に無視!!葛藤の日々が始まった。

動物病院に相談したけど、もともとこの子はオオカミの血が濃いのと本能で咬むというなんらかの
スイッチが前触れなく入るのだと。飼い主のほうで気を付けてあげて咬む状況をつくらないように。訓練で治るものではないです。といろいろ詳しく説明して頂いた。
犬歯を削って全部の歯を平らにすれば咬んだ時の傷もあさいし縫うこともないでしょう。考えてみてくださいとおっしゃてもくれました。その時は決心がつかなかったのでお返事せずにいましたが。。。のちのち、もりりんとものすごーく悩み話し合った結果お願いすることにしました。
今となってはよかったと思う。パ二自身はおやつのガムを食べる時に??って噛むのに違和感があるだろうけど早食いしなくてゆっくり味わって食べてくれる。丸飲みしちゃうのでよくオエ~っとなるし。

万が一のことを考えアニコム保険に入った。

普段はすごーくかわいいし、抱っこして~って甘えくるし、しょっちゅうへそ天してお腹見せるし、言うこともちゃんと理解して聞くし、「伏せ」・「待て」・「付け」のコマンドも出来るのに、ひとたびスイッチが入ると~犬が変わってしまう。
経験からどういう時に咬み咬みスイッチが入るのかが分かったので、気をつけて育ててきた。その甲斐あってここ何年か咬まなくなった。ほんとにうれしい。ど~か、このまま咬み咬みスイッチが入りませんように・・・・・。いい子でず~っといてね。
お腹も弱くしょっちゅうゲリゲリだし、よく吐くし、足に腫瘍が出来て手術したし、女の子わんこにしつこくして手でバシッとされてお目目に傷ができたり、だんごの串食べちゃってお腹切らないとならないかもと言われ大騒ぎしたら次の日うんp-から出て来てホ~ッとしたり(サランラップもあったっけ)、メタボだし。
ほんとに手のかかる子!!
だけど、だけどかわいい。いろいろな表情があっていろいろな声があってこっちの言葉を理解して、叱られると謝りに来るし、ももを叱ってるのに自分が謝りに来る、そんな優しい子。いつまでも元気でいてネ!!
今日も元気に坂下コースのお散歩に行ったパ二くんなのでした~~。