【報告】ウガンダ:今、そこにある「いのち」の危機に[グル病院での院内感染を防ぐためのサポート開始 | 鬼丸昌也オフィシャルブログ

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【報告】ウガンダ:今、そこにある「いのち」の危機に[グル病院での院内感染を防ぐためのサポート開始](2020/6/8)
  
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[詳細] https://www.terra-r.jp/fclp_01.html
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ウガンダでは、感染が急激に増えてきており、[522人]まで増えています。特に、南スーダンと国境を接するウガンダ北部での感染が広がっています。
 
[5/30]には、一気に84人の感染者が確認されました。そのうち50名は南スーダンとウガンダを行き来するトラックドライバーで、32人は隔離施設にいた、それらの人々の接触者らです。
 
現在、ウガンダでは、全国で[16]の公共病院がコロナ患者を受け入れています。北部では、私たちの活動地域にある[グル病院]が、最も多くの患者を受け入れています。現在、66名を受け入れて(1名は退院)おり、実は、ウガンダで一番、多くの患者が、このグル病院に集中しているのです。
 
グル病院では、[11名]程度しか、コロナ患者を受け入れられないとも言われていましたが、なんとか陽性患者66名を隔離病棟に受け入れている状況です。
 
テラ・ルネッサンスが危惧しているのが、現在、ロックダウン下で、多くのコロナ以外の感染症や病気によって、多数の命が奪われていることです。
 
コロナ以前から、毎日[約60人]がマラリアや結核で死亡している状況です。さらに、ロックダウンの影響で、移動手段がなく、病院にもいけない。または、収入が減少する中で、病院を受診するお金もない中で、さらに多くの(特に乳幼児が)既存の病気、感染症で命を落としていることが予測されます。
  
さらに、新型コロナウイルスの対応で、医療施設が手一杯になれば、さらに状況は悪化するでしょう。
  

 

 


(写真は、マラリアやその他の感染症で重症化した人たちや、未熟児の子どもたちの様子です。)
  
このような現状と予測から、[グル病院での院内感染を防ぐためのサポート]を、テラ・ルネッサンスは、早速、開始しました。
  
現在、ぐる病院では、軽症患者に対応するための[基本的な医療機器]も充分とは言えず、一般患者と共用している状況にありました。そのため、院内感染のリスクが極めて高く、グル病院の院長や、担当医師、医療機器のエンジニアらと協議した上で、最低限、必要な医療機器を手配したところです。
  
もちろん、この支援だけでは充分ではありません。政府や他の援助機関の医療支援と合わせて、グル病院への支援を強化し、とにかくこれ以上、感染者を増やさないことが重要です。そのために必要な取り組みを、テラ・ルネッサンスとしても続けていきます。
  
(報告:小川真吾)