「柔道は単なるスポーツではなく、人づくり、人間教育である」
ただ今、水戸から上野に向かう特急列車の車内です。
晩ご飯を食べてから自宅を出てくるのは、いつもちょっと気分が重いですね(苦笑)。
今夜は、羽田空港のホテルに宿泊。
明日の朝一の便で山口宇部空港に飛び、宇部市役所で研修です。
今日は、「いばらき教員応援団」合同研修会。
今年度もまず合同研修からスタートです。
「いばらき教員応援団」の研修の対象者は、今年度新任の校長・教頭・教務主任で、
対象人数が700名近くいるので、今回の会場は小美玉市にある四季文化館「みの~れ」、
森のホール(大ホール)になりました。
http://minole.city.omitama.lg.jp/index6.html
茨城県内でも質が高く、評判が良い施設です。
今年度の合同研修会の講師は、柔道の山下泰裕氏
演題は、「人を育てる、人に育てられる ~柔道を通して学んだこれからの生き方~」
小学生時代、やんちゃで暴れん坊だった山下さんが、柔道と出会い、恩師との出会いによって成長してきたこと。
ロス五輪で金メダルを取って現役を引退してからは、指導者、また教育者として、様々な人とで出会いの中で
自分自身がどう気づき、学び、成長してきたのかを、わかりやすく、そして熱をもってお話しいただきました。
とても還暦60歳になったとは思えないほどの、若さ、情熱を感じさせるその雰囲気や話し方に驚きましたし、
お話のひとつひとつに共感することが多く、設営側として参加している僕自身にとっても、
非常にありがたい気づきと学びの時間でした。
中学時代の恩師の教え、
「柔道を通して学んだものを活かし、人生の勝利者となることを目指す。
道とは、そこで学んだものを人生で活かすこと。
挨拶、人の話を真剣に聞く、相手を思いやるなど、道場で学んだことを普段の生活の中で活かす。
道場と日常生活をつなげる」
山下さんは先日、「全日本柔道連盟」の会長に就任されました。
柔道は、勝つことだけを求めているのではない。
また数年前の暴力事件などもあって、これから日本の柔道がどうなっていくのか危機感が高まる中で、
会長となった山下さんには大きな期待が寄せられているようです。
山下さんが目指しているのは、「柔道は単なるスポーツではなく、人づくり、人間教育である」ということを
広く知ってもらうこと。そして実践していくことと、最後まで熱く語られていました。
「一人では何もできないが、一人が動かなかったら何も始まらない」
山下さんの好きな言葉だそうです。
新任の校長・教頭・教務主任の先生方にも、山下さんの話に共感し、その思いは伝わっていると、
会場の雰囲気から感じました。
そして何より、僕自身がたっぷりと明日へのエネルギーをインプットさせていただきました。
山下さん、ありがとうございました。
これからのさらなるご活躍をお楽しみにしています。