桃太郎はどこを目指しているのか | .

桃太郎はどこを目指しているのか

ただ今、岡山から東京へ向かう新幹線の車内です。
3連休前の金曜日の夕方、車内はかなり混んでいます。

さて今朝もMBTを履いて、岡山市内をウォーキングしていたのですが、岡山駅前の桃太郎像を
見たときに、ふと疑問が浮かんできました。
桃太郎の見ている方向です。

「桃太郎はなぜ真南を向いているのか?」



もちろん桃太郎ですので、犬や猿やキジをお伴にして、鬼ヶ島へ鬼退治に行くわけですから、
ということは真南の方向に鬼ヶ島があるということなのかなぁと思うのは自然なことですよね。

ホテルの部屋に戻って、ちょっとググってみてもよくわからないので、研修の初めに参加者や
事務局の方に聞いてみたら、みんなの回答は、驚きというか、やはりそうかなというか、
「そんなこと考えてこともなかった。そもそも向いている方向も知らなかった」という答えが
ほとんどでした。
地元の人って、あるものに対して当たり前と思い、疑問を持つことがないことってありますよね。

ふと考えてみれば、僕自身も千波湖の畔に建っている水戸光圀公の像がどちらを向いていて、
なぜその方向を向いているか、わからないし、今まで考えたこともないですから(苦笑)
これは早速調べないと・・・

この桃太郎のことは、FBにも「誰か教えてほしい」と投稿していたら、ありがたいことに
多くの人が調べてくれました。本当は僕自身が調べなければならないのですが、研修中だった
のでできませんでしたので、感謝です。

事務局のFさんは調べてくれて、わざわざ「桃太郎のからくり博物館」に電話して、館長から直接
話を聞いてくれました。

みなさんが調べてくれて判ったことは、桃太郎が向いている先にあるのが「女木島」という島で、
この島が「鬼ヶ島」ということのようです。
正確には桃太郎の像の南南東の方向にあります。

鬼ヶ島の資料によると・・・
『女木島が「鬼ヶ島」とされる由縁は、香川県の桃太郎伝説にあります。香川県の桃太郎は、
 吉備津彦命(きびつひこのみこと)の弟「雅武彦命(わかたけひこのみこと)」がモデルで、
 吉備の国から讃岐の国に来た時、土地の住民が鬼(海賊)の出没で苦しんでいるのを知り、
 イヌ・サル・キジを率いて鬼を征伐しました。イヌは備前の犬島(岡山県)、サルは陶の
 猿王(綾南町)、キジは雉ヶ谷(鬼無町)に住む勇士だったと言われています。鬼が住んで
 いたのが女木島で、桃太郎が鬼を退治して鬼がいなくなったことから「鬼無」という地名に
 なったと言われています。大正3年に橋本仙太郎氏が大洞窟を発見したことによって、
 桃太郎伝説と女木島が結びつき、以来、女木島は「鬼ヶ島」と呼ばれています。』

もちろんこの鬼ヶ島は諸説がいろいろあるようですが、これは興味が沸きますよね。
岡山県だけの話ではなく、香川県ともつながっているのもすごいことです。

ぜひこの香川県の女木島に行って大洞窟を見てみたいし、「桃太郎からくり博物館」にも行って、
館長のお話もじっくりと伺いたいですね。ただこの博物館は岡山市ではなく、倉敷市にあるので
来年その機会が生まれることを楽しみにしています。



何気なく見ているものに対しても、もっと関心を持って見てみること
ふとした疑問を持つことの大切さをあらためて感じました。

さぁ、水戸へ帰って調べないと・・・