ウェイトレスおニョ「さあさあパインドゥさん、全英で最も権威のあるランチを準備するわよ~☆」
 
(/ ノε`))「ええ~と…ゴードンジンとデュボネと…」
 
テーラーおニョ「レモンをスライスしたわよ~!もちろん国産よ☆」
 
 
かっちりした格好の2人がせっせと準備を進める、権威のあるランチ。
ここ2か月ほど、吟味した素材をかき集めてきましたが、権威ってなんでしょね?
 

 

2022年に70年の在位を全うして逝去された、英国エリザベス女王。

 

ここ最近、女王が普段食べていたランチメニュー等が、ネット上で確認できるようになってきて。

イギリスの美味しい料理を紹介したいウェイトレスさんが、ぜひランチを再現したいとおっしゃる(/ ノε`))そりゃ権威だわ~…

 

買物メモを渡されて、なんとか食材を買い揃えてみたが、女王のランチを再現といっても、そこまで高級食材て事でもないなぁ…

 

 

〇チップトリーのマーマレード

ジュピターで購入。340gで1000円。

 

 

表にロイヤルワラントのマークがあるけど、裏にも「英国王室御用達」と書いてある。

ジャムの銘柄指定は無いんだけど、トーストをマーマレードで食すとの事で、ロイヤルワラントのある本品にした。

 

トースト用のパンは手掛かりが何もなかったので、イオンPBの添加物の少ないものを購入。

 


 

 




 

スクランブルエッグに添えるのがキッパー。

スモークしたニシンの缶詰。

 

北洋漁業と縁の深いイギリスらしい食材ですな(/ ノε`))

 

500円だが、これが地味に入手難。

札幌街中のカルディに確認しにいったら在庫なし。

在庫がある別の店舗から、最寄りのカルディに移動してもらった。

 

受け取りに入ったら、別店舗に残ってた在庫がまるごと引っ越ししてた。

それでもちょっとしか残ってないので……日本ではマイナーな食材、それがキッパー。

 

代替にスモークサーモンを使ってもOK。

 

↓メーカーは違うけど念のため(/ ノε`))…

 

 

 

 

スクランブルエッグの玉子は、有機餌で育てた鶏の、しかも赤玉との事。

札幌でスーパーを10軒近くハシゴしましたが、JAS認証マークが付いてる有機卵は見つからなかった…

スーパーで何となく良さげ(6玉200円)の赤玉を購入。

 

 

 

 

エリザベス女王はランチ前の食前酒を頂くという。

それがゴードンジンとデュボネ(スイートベルモット)のカクテル。

 

 

バーテンダーおニョ「(出番きた☆)このカクテルは実はレシピが2種類ございまして…」

 

エリザベス女王は氷のはいったグラスにジン1:デュボネ2の割合で入れ、スライスレモンを浮かべたそうです(※日本語サイトは割合が逆転してたりするので、原語である英語サイトから参考)。

 

面白いのが、コレは母娘2代に渡るカクテルという事。

エリザベス女王の母君であるエリザベス王太后も、このカクテルを楽しんでいた。

 

王太后のレシピはジン3:デュボネ7と、娘より若干甘口(/ ノε`))♪

スライスレモンを氷の下に沈めるスタイル。

なので今回のカクテルは手前が王太后、レモンの浮いている奥が女王のお召し上がりになったドリンクを再現しています。

 

 

ちなみに王太后が若い頃、ピクニックに出かける際の準備として、ジンとデュボネの入った小さい瓶を持っていくよう、従者にオーダーしたとか。

そのメモ書きを、従者だった人の遺族が2008年にオークションに出品したそうです。

 

 

(/ ノε`))「そういえば、このカクテルはゴードンジンが重要っぽい話ですけど?」

 

テーラーおニョ「ゴードンジンはエリザベス女王の祖父ジョージ5世父君6世母君の王太后、そしてエリザベス女王からもロイヤルワラントを得ているの☆」

 

ウェイトレスおニョ「英国王室3世代の4人から賜ってるのってスゴイでしょ~☆」

ゴードンジン37度で1200円くらい?

近年のラベルチェンジまで、海外輸出レシピだったゴードンジン。

現行はイギリス国内と同じ味になったという話。

現行品だとエリザベス女王が飲んでいたのと同じ味なので、より英国王室に近い味覚が楽しめるという事に…♪

 

 

 

 

 

 

ウェイトレスおニョ「ちなみにデュボネは2021年に女王からロイヤルワラントを賜ったの☆」

 

テーラーおニョ「女王が晩年になって、王太后の思い出のデュボネを王室御用達にしたのは感慨深いわねぇ…」

 

バーテンダーおニョ「エリザベス女王が逝去された時、英国内でのネット検索ワードの上位に"Dubonnet"が食い込んで、ウェイトローズ(大手スーパー)から在庫が瞬く間に無くなったそうですよ☆」

 

 

デュボネはカクテル用としても、近年他のベルモットに押されていたのですが、女王の件で急遽生産量を増やしたとか。

 

(/ ノε`))「それにしても、なぜフランスのベルモットを母娘2代で重用してたんでしょう?」

 

ウェイトレスおニョ「お母様の時代……第二次世界大戦が終わってしばらくして国内が安定した頃、ちょっと富裕層のイギリス人の間でフランス旅行が流行ったそうよ☆」

 

テーラーおニョ「この頃に旅行帰りのイギリス人がフランスの文化が持ち込むようになって、料理などグルメの習慣も国内に入ってきたみたい☆」

 

バーテンダーおニョ「アペリティフ(食前酒)文化もこの時にイギリスに入ってきて、当時デュボネを扱っていたペルノリカールも、大々的に宣伝してたんじゃじないんですかねぇ?」

 

(/ ノε`))「なるほど。王太后が当時最先端のお酒として楽しんでいたデュボネを、娘のエリザベス女王が引き継いで楽しんでいたのかもしれないね♪」

 

 

英国富裕層の旅行ブームはフランスからスペインパックツアーに移り変わり、近年デュボネはちょっと懐かし系のお酒という扱いになってたとか。

デュボネを飲むという事は、娘にとっては母の時代の空気感を楽しむ事だったのかもしれません………本日は母の日なので、相応しいカクテルとしても紹介しました(/ ノε`))♪

 

 

 

 

という訳で完成!

 

 

 

スクランブルエッグはトロトロ系。

奥さんは2回ほどリハーサルしましたが、熱の加減で硬くなる食材だから大変だ…

すりおろしたレモンの皮を混ぜているので、爽やかな香りが広がる♪


エリザベス女王のスクランブルエッグには挽きたてナツメグが必要だが、ホールが全然売ってなくて困った(/ ノε`;))10件くらい食材店ハシゴしたぞ……

結局奥さんが家の近くのスーパーで見つけてきてズッコケた…

 

植物性の付け合わせはイングリッシュブレックファーストを下敷きとしたもの。

ベイクドビーンズに焼きトマト、焼きマッシュルーム。

イギリスの料理作法は、塩や胡椒といった下味付けが弱いという奥さんの解釈で、下味はなし。

 

キッパーは燻したニシン。

塩気は程よく、燻製の香りも強めなので、上記料理に味わいを与えている。

 

 

 

イギリスのジャムと言えばマーマレード!。

王室御用達のチップトリーをセレクトしましたが、さすが国産品には無いホロっとした苦味と、厚切りピールの独特な質感。

 

18世紀のイギリス、食用に適さないとは知らずにセビリアオレンジを大量購入したダンディーの貿易商が居り、その奥さんがジャムのように加工したところ人気が出た……という説が英国内で根強いマーマレードジャム。

異説や反証も唱えられる若干寓話じみたストーリーですが、この苦味の程度が美味しさ・好みとして意見が分かれるほどに、英国人に愛されているマーマレード。

イギリス独特の味覚の観念を実体験できる、一番手軽な食材だと思いますね♪

 

 

 

 

 

〇女王の食卓の酔っ払い

 

食事と飲み物のセッティングを進める休日の昼時前。

奥さんと自分のスマホそれぞれに、外出用事の連絡が入った(/ ノε`))あっ……車を出さないとだ…

 

デュボネカクテルをどうしても2種作りたかったので、2人とも飲んで用事を翌日にまわすか?片方だけ飲んで、もう片方が運転するか?

 

カクテル主導者の自分が2杯飲む仕儀に……(/ ノε`;))まあ自分の限界規定量(所謂ウイスキーダブル1杯)には満たないアルコール量だし、何とかなるだろう……

 

 

 

 

15分後……

(/ ノε`#))「すいませぇ~ん……おつまみにポテチでも下さいなWeeee~♪」

 

 

 

25分後……

(/ ノε`#;))「すいませぇぇぇん……おつまみにナッツでも下さいなハアハア…」

 

 

テーラーおニョ「せっかくの英国ランチがぶち壊しだわプンプン!」

 

 

その後4時間酔いつぶれたあとに、奥さんの運転で用事を片付けに行きました(/ ノε`;))顔が真っ青だったそうです……

 

 

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