ウイスキー魔窟から久しぶりにバーボンでも発掘しますかねぇ……と出てきたのが終売のエンシェントエイジ10スター。

10年ではなく10スター。つまり絶対的な品質の基準ではない、いわゆる「当社比で星10個のクオリティ♪」というアレ。


某大型掲示板の1000円クラスウイスキーでは、同ブランド8年といつも比較されて後塵を拝んでいた銘柄でした。
しかし昨今は世界的なウイスキーブームとバーボン原酒不足もあって、8年は2000円台に値上げとなり。
やっと10スターが1000円台バーボンで陽の目を見るかな~と思ったら終売でしたとさ。

まあ1000円前半でエンシェントエイジ2Aがあるし、同じ価格帯でダンゴになっていても仕方ない。
ネックを見ると36カ月熟成と表記。
グレード的に残しておく理由は…微妙だったり無いような?だったり~。

製造はバッファロートレース蒸留所なので、ラインナップ削って原酒を他に廻すのは賢明だと思います。
最低36ヶ月熟成で税抜き1800円程度と、スペック的に見る部分の無い本品。

逆に言えばこのラインを残してきた意義が感じ取れるかもしれない。
等級時代には無かった10スターなので、平成バーボンブームに低価格でA2・8年とバッティングしないバーボンを目指していたとも推測できますが……んな訳ないかな?


………濃くて甘くてバブリーなバーボン♪


特に日本市場向けとか情報も無いけど、いかにもバブリー日本人が好みそうな濃いバーボン。
溶剤や樽の渋味も控えめで、メロウなバーボンの風味が楽しめる。
加水してみたらネガティブな味も出ずに美味しい水割り。これはバブリー日本向け♪

近い印象のバーボンはフォアローゼスブラックの旧品。90~2000年頭流通の白フチ薔薇のフォアローゼスも甘くて美味しかった。

現行A2を飲んでないのでアレですが、2~3000円クラスの風格を持っています。
度数も45とお得感アリ。


バッファロートレース製品としては下から2番目位の安バーボンですが、中身はしっかりしたもの。
36か月原酒も含むんだろうけど、長熟原酒もふんだんに入れてると思われる。
原酒のやり繰り辺りが終売の理由とは思いますが、この味わいをさらに強化した8年もぜひ味見しておきたいな。