初めてお越しくださった方へ
まずはご挨拶⇒[はじめまして♪]
こんばんは。
滋賀県守山市・草津市のピアノ教室
『音の広場 Felice (フェリーチェ)』です。
数あるブログの中、ご訪問くださり
どうもありがとうございます。
ご縁に感謝致します♪
記事をお読みくださる方
いいね!&ペタしてくださる方
読者登録をしてくださる方には
感謝の気持ちでいっぱいです♡
夏に開催されたコンクールも終わり
また別のコンクールに向かって
頑張っておられるお子さん達も
多くいらっしゃることでしょう。
音の広場Feliceでは
コンクールへの参加は
基本的に自由ですが
コンクール参加を
個別に勧めることはありません。
レッスン内容が濃い~(笑)ので
「勉強のためコンクールに参加する」
という生徒さんは
そうたくさんおられないのです。
また発表会やクリスマス会で
コンサートグランドピアノで
演奏することができるので
「ステージの機会を持ちたいから
コンクールに参加したいです」
という生徒さんも
あまりおられません。
基本的に
コンクールとはあまりご縁のない
非常にのんびりとした教室です。
といっても
私がコンクールとは無縁な先生
というわけではありません。
別のお教室の生徒さんで
コンクールを受ける
お子さん達のレッスンを
させていただいております。
教室を開いてからは
知り合いの先生方から
ご依頼があり
本番前のブラッシュアップのため
レッスンさせていただくことが
多かったのですが
ここ数年
ホームページから
ワンレッスンへの申し込みも
増えています。
ありがとうございます。
加えて今年は
コンクールに関するご相談も
多く受けました。
その多くが
「コンクールの参加を強いられる」
というものです。
コンクールに挑戦しない
生徒さん・保護者さまに対して
「これを克服できなければ
これから他のこと(勉強など)だって
ちゃんとできない
頑張っていけないよ」
とおっしゃる先生も
結構いらっしゃるようで...
まぁ私も
音楽教室に勤めていた頃
学校の宿題をしない
夏休みはダラダラ過ごして
宿題を最後まで残している…
そんな子の保護者さまに
「(コンクールではなく)
お稽古を通して頑張ることは
勉強やこれからの人生に
いい影響を与えるので
もう少しピアノのお稽古を
頑張ってやってみませんか」
あくまでポジティブな言い方で
お話ししたことはありますが
「これを頑張れないなら
他のことも通用しない」
みたいなことは
決して言いません。
学校の勉強を優先したいから
コンクールには挑戦しない方針の
ご家庭もおられます。
それを
「コンクールに挑戦しない
これを頑張れないなら
他のことだってやっていけない」
なんて断定するのは
非常に失礼な話です。
勉強をきちんとするお子さんの
保護者さまからしたら
「言われる筋合いはない」と
ご立腹だと思います。
また、
コンクールの曲に取り組む間
普段の教材がお休みになる
(←当教室ではありません)
そんな指導方針が嫌で
コンクールは受けたくない
着実に教材を進めていきたい
というお子さんもおられます。
お子さんのレベルと
コンクールの課題曲が
同等あるいは
少し挑戦になるレベルなら
問題ないのですが
明らかに
今のレベルからは
かけ離れたレベルの課題曲に
「これを取り組んだからといって
一足飛びにこのレベルを
マスターできるわけではないですよね」と
コンクールへの参加に
懐疑的な保護者さまもおられます。
また、コンクールのたびに
先生に叱咤され
自信がなくなってしまい
お悩みの方もいらっしゃいます。
「勉強のため」と先生に言われて
何度もコンクールを受けたのに
テクニックの教材では大苦戦…
指はふにゃふにゃ
全然しっかりしていないし
なんのために
これまでコンクールを受けてきたのか…
お子さんの現状に気づいて愕然とされ
悩まれる保護者さまもおられます。
コンクールがステップアップや
学びの機会になることは事実です。
ですが
生徒さん一人一人に合う
コンクール選びをして
詰め込みではなく
充実した内容のレッスン
着実な積み重ねにしてあげないと
生徒さんの学び
自信へとはつながりません。
先生に「できてない」と
いっぱい言われて、焦って
保護者さまが
「助けてください」と
コンクールのため
ワンレッスンを依頼されることも…
音の広場Feliceは最近
駆け込み寺となっています。
困っておられるお子さんには
いくらでも手を差しのべてあげたい!
と思っております。
ですが
その駆け込んでこられる
お子さん達の指導者さまに
少々お願いしたいことがあります。
私はいちいち
ワンレッスンを受ける方に
師事しておられる
先生のお名前を
お伺いなんてしません。
なので、あくまでここで
愚痴を漏らしているだけですが…
本番が近づくにつれ
生徒さんの足りないところを
なんとかしなければ…と
先生の焦る気持ちは
わからないでもないですが、
生徒さんに対して
「できてない」という前に
じっくり、しっかり仕上げるために
無理のない進め方ができるよう
まず最初に
余裕のあるレッスンの
組み立てをしておく。
じっくり仕上げるため
余裕をもって取り組むため
生徒さんに合った
コンクール選びをしてください。
音楽専門の道に進む子は別として
趣味、楽しみとして
レッスンを受ける生徒さんに
「わかってない」「できてない」
と言うのは
ご自分の指導内容の不足を
露呈しているようなものではないでしょうか。
まず普段のレッスンから
基本的なことを
しっかり教えてあげてください。
拍子の基本的な強拍・弱拍
舞曲の拍子感
フーガなど形式etc.etc.
フレーズがつながっているのか
ブレスの表現が必要なのか
音をよく聴くこと
→メロディーと伴奏のバランス
→縦のライン(左右の音)を揃える
小学生レベルの課題曲なら
テクニックの練習をしていなくても
なんとかなる!なんて
勘違いしてませんか?
例えばバスティンの場合
ピアノの本に並行して
テクニックの本もありますね。
なにかしら
テクニックのための教材を
取り組んでいないと
ピアノの本4巻こなすだけでは
やはり心もとないです。
しかし
コンクールのお悩み相談や
ワンレッスンを受けられる
お子さん達のほとんどが
ピティナピアノステップにおける
【基礎】のレベル
昔で言えば
バイエルのレベルの
テクニックの練習を
すっとばしておられます。
はっきり言ってそれでは
コンクールの曲は
きちんと弾きこなせません。
コンクールの課題曲を
こなしたからといって
そのレベルのテクニックの練習が
十分こなせたわけでもありません。
生徒さんや保護者さまへ
コンクールを勧める前に
きちんとレッスンすべきことが
あるのではないでしょうか。
5度の音程の範囲で
指先がしっかりしていないのに
拡張して6度の音程が出てくる
ハノンを取り組んでも
手などを痛めるだけです。
無理な拡張をして
指が変な形に変形したり
変な姿勢で弾いておられる
お子さんも多くおられます。
お子さんのテクニックがお悩みで
相談に来られる場合
ほとんどの方が
今取り組んでいる教材より
前のレベルで
身につけておくべきことを
習っていないから
今の教材に苦戦しておられます。
コンクールに対して
情熱を注いでおられる先生は
どうか
一度少し客観的になって
ご自分のお言葉や指導内容を
振り返ってみてください。
本当にその生徒さんは
コンクールへの参加を
望んでおられるのでしょうか?
(もちろん意欲的お子さんもいます)
生徒さんの成長を促すための
ルート(道筋)は
コンクールだけではありません。
もし
生徒さんの成長のため
コンクールを勧められるのなら
上手く弾けるようになったのは
コンクールの課題曲だけという
限定的な成長ではなく
他の作品を弾くときにも通用する
きちんとした力をつける
レッスンをしてあげてください。
実はこの文章は
昨年に作成していたものの
アップしようか悩み
毒を吐き過ぎているかな…と
アップすることを控えていました。
しかし今月に入っても
コンクールについて悩まれる方から
相談の依頼が多く
お話しをお伺いするたびに
皆様同じようなお悩みを抱えて
辛い思いをされていること
その現状を目の当たりにして
本当に胸の痛む思いでおります。
ここにお立ち寄りくださる方は
そうおられませんが
何か一声あげた方が
いいのかもしれない…と思い
文章をアップすることにしました。
趣味や楽しみとして
ピアノを習っておられる場合
コンクールに参加されないことで
お子さん・保護者さまが
師事されている先生から
心ない言葉をかけられることのないよう
コンクールに参加した
お子さん・保護者さまが
こんなはずじゃなかったのに…
という思いをしたり
先生からの叱咤に
自信を無くしてしまう
そんな悲しい状況に
陥ることのないよう
心から願っています。
最後までお読みくださり
どうもありがとうございました。