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こんばんは。
滋賀県守山市・草津市のピアノ教室
『音の広場 Felice (フェリーチェ)』です。
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久しぶりの更新です。
実は…ここ数日
夏バテならぬ梅雨バテしてます。
気温差に体がついていきません。
遅くなりましたが
山根弥生子先生リサイタルのご報告を。
当日は大雨の天気予報に
昨年大雨の影響で
新幹線に遅れが生じ
京都駅で3時間半待ったことが
頭をよぎりましたが
今年は先日の地震の影響で
在来線に遅れが発生していたものの
新幹線は定刻通り京都駅に到着し
無事東京へ向かうことができました。
今年はお客様も多く
華やかな雰囲気に包まれた
リサイタルとなりました。
前半は
ベートーヴェンの変奏曲2曲とソナタ
後半は
メンデルスゾーンによる
ロマン派の小品と
モンポウとラヴェルによる
近現代の小品
コントラストのあるプログラムで
聴く方にとっては
魅力的なプログラムではあるものの
弾く方にとっては
なかなか大変なプログラム…
作曲のN先生が
「前半のプログラムだけでも
今のうちの大学院生は
まともに弾きこなせませんよ。
85才には見えないし
あの年代の演奏家の方々は
プログラムを少なくされるのに
変わらず充実したプログラムで
先生、本当に凄いですよ」
とおっしゃっておられました。
山根先生のこだわりは
やはりベートーヴェンなので
少し前半に重きをおいた
ペース配分で
後半は先生にしては珍しく
少しバテ気味だったように思います。
ですが
前半のベートーヴェンは
何かが降りてきているのではないか!?
というほど凄かったです。
特に1曲目の32の変奏曲!
あの出だしで聴く人の心を
掴んでしまわれました。
もちろん
私が大学時代お聴きしていた
先生が60代の頃の
エネルギー満ちあふれた音から
70代→80代とお年を経るにつれ
音が細くなられたな
という印象はいなめません。
20年前の
ベートーヴェンピアノソナタ全曲録音記念
オールベートヴェンプログラム
の時に比べたら
今年のベートーヴェンは
ベートーヴェンらしい音とは
いえないかもしれません。
しかし
山根先生は
ピアノで語っておられるので
先生の音楽=心が
聴く人の心に届くのですね。
山根先生にしかできない表現
『山根弥生子の音楽』を
聴かせていただきました。
ヨーロッパ各地で研鑽をつまれ
長年にわたって
音楽に真摯に向き合ってこられた
山根先生の底力を
目の当たりにしました。
ベートーヴェンとは
こうあらねば(弾かねば)ならない
とかそういう枠を飛び越えて
音楽とは?表現とはなんぞや?の答えを
山根先生の演奏から
教えていただいたように思います。
文章にしておきたい思いは
まだまだありますが
長くなりそうなので今日はこのへんで。
いずれゆっくり文章にまとめたいと思います。
後半は
メンデルスゾーン→モンポウ→ラヴェル
というプログラムからの
アンコールのプロコフィエフと
シューマン森の情景から予言の鳥
という流れが抜群に素敵でした。
ダラダラと長くなりそうなので
モンポウについてをちょっとだけ。
モンポウの作品を演奏会で聴くことは
珍しいのではないかと思います。
なぜ山根先生が
プログラムに取り入れられたのか?
プログラムに書いてありましたので
ご紹介しておきます。
プログラムノート(那須田務 氏)より抜粋
↓↓↓
モンポウの作品を取り上げる理由について、
山根弥生子さんに尋ねると
こんな風に答えてくれた。
それは山根さんがデビュー前の1958年、
バルセロナで開催された
マリア・カナルス国際コンクールで
優勝した折のこと。
審査委員の一人だったモンポウを、
山根さんは
師のマックス・エッガー氏とともに
自宅を訪ねた。
パートナーの女性
(ピアニストのカルメン・ブラーボ)と
暮らしていた作曲家は、
古いスペイン貴族を思わせる
大変に品のいい紳士で
その人柄は彼の作品そのもの
という思いがしたそうだ。
それから半世紀以上が過ぎ、
改めてモンポウの楽譜を手繰るうちに、
その時の思い出が蘇り、
リサイタルで弾くことにしたそうだ。
山根さん曰く
「モンポウの音楽は基本的にフランス。
そこにスペインの要素が入っている。
そしてとても耳に快い」
山根先生は
リサイタル終了後はいつも
ロビーで挨拶をされる方へ
お一人お一人に対応されるのですが
今年は
CDを購入された方へのサイン会があり
対応は無しでした。
演奏後は大変お疲れのご様子で
O先生が支えておられましたから
いつものように立って対応されるのは
逆に難しかったかもしれません。
お声がけしたら
振り向いてくださったので
写真を撮ることができました。
ブレているのはご勘弁を!
毎年「今年が最後かも」と
おっしゃっておられる山根先生。
ですが
「リサイタルは今年が最後です」
の宣言もなかったので
先生にお尋ねしたところ
「来年ホール(予約)とれちゃったの」
だそうです。
来年2019年もリサイタルをされます!
レコーディングの編集が
たまっているから
2020年のリサイタルはお休み。
現在レコーディングを進めている
バッハを中心としたプログラムで
2021年にリサイタル再開する
おつもりだそうです。
これだけ先のことをお考えで
絶えることのない
音楽への熱い想いがおありですから
まだまだ!
お元気でいらっしゃることでしょう!!
まとまりのない文章で
申し訳ありません。
最後までお読みくださり
どうもありがとうございました。