「暫定」とは正式決定を先送りして一時的な取り決めとする事ですが、11月28日にガソリン暫定税率を廃止することが参議院本会議で成立し12月31日に廃止されることになりました。

1974年から51年経過して廃止になる。これが日本の政治だとしたなら、もっと多くの議題を活性化させて「暫定」や「時限立法」法令や法律などの仕組みを柔軟に活用して必要と思われることを迅速に決めていくと様々な問題がブラッシュアップされて良い道筋が見えてくるのではないでしょうか。

 

 話は変わりますが、南・東南アジアやアフリカ地域では、今後も人口増加が著しい状況が続くと予想されています。世界人口が約97億人に達すると予想される2050年頃には国連食糧農業機関(FAO)が食料システムが需要を満たせなくなると警告を発しています。このような世界情勢の中で日本は少子化対策を国策の一つに掲げていますが、これはある種の自国優先主義の一例ではないでしょうか。

確かに日本の未来を考えるうえで人口減少は税収を下げ、国力の低下は否めないという考え方はあると思います。

しかし生産性を上げることで一人当たりの生活の質を向上させて自然な人口バランスに繋げるという道筋もあると思うのです。自国優先も大切な事ですが、世界情勢から見た際に自国の役割や立ち位置を見誤る事は結果としてマイナスの影響を世界情勢に与え、やがては自国にマイナスの影響として返ってくるのではないでしょうか。「情けは人の為ならず」の諺は世界情勢においても大切な視点だと思うのです。

 

 そろそろ、社会を見直し、仕切り直し、修正、是正、構造改革しませんか・・・ちょっと、どれもしっくりきませんね・・・再起動・・・それ、近いな・・・リセマラ!・・・

これだ!・・・「リセットマラソン!!」

 

「リセットマラソン(以下:リセマラ)」は十数年前にゲーム用語で使われていた言葉のようです。当初は「リタイアマラソン」という言い方もあったようです。

小学生の頃で、まだ趣味が定まる前は僕もゲーム好きの少年でした。当時はゲームセンタ-の全盛期で遊ぶには現金が必要でした。Wi-Fiを利用すれば延々とスマホゲームが出来る現代とは違いましたが予算の許す範囲ながらに良い結果が出るまで何度でもやり直すリセマラ的な事は当然していました。

「リセマラ」は和製英語で英語圏での同義語は“Reroll”で、ダイスを振り直すことが由来のようです。

 僕は「リセマラ」という言葉の響きに不思議な魅力を感じました。語源である「リセット&マラソン」が示すのは、行き詰まりや転機を感じる事は人生において誰しも経験するものです。そんな時、滞っている気持ちや古い習慣を初期化して再び目標に向けて走りだす。過去を切り捨てる潔さと地道に努力を続ける忍耐力は戦後の日本経済を立て直した先人達の基本理念に通じるものだと思うのです。

今秋、日本で初めて女性総理大臣が誕生しました。形式上は国会内での選挙とはいえ、社会の閉塞感を打破したいという国民の潜在的なリセマラ願望のようなものが影響したのではないかと僕は感じたのです。

 

 しかし、物事には多かれ少なかれリスクが伴います。リセマラにおけるリスクは、時には大きな代償を支払う事を意味します。リセットとは「過去のしがらみ」を断ち切る行為とすると「断ち切られる側」も存在するのです。この断ち切られる側も同時にリセマラしていかないとそこには傷跡が残り、巡り巡ってリセットした側にリスクとして跳ね返ってくる存在になり得るのです。従ってリセマラをするならば最終的に大きな力を得て、生じた歪を解消できるレベルの成果を得るものでなければリセマラが成功したとは言えないのではないでしょうか。

おそらく誰しも人生において「リセットしたいな」と願う瞬間はあると思いますが、一方的なリセットによって他人を傷つけたり、傷つけられたりという事もあるという事も同時に忘れてはならないのです。従ってリセマラというのは軽はずみでする事ではなく、そこにはリセットの後に「マラソンを走る」という最後まで走りぬく覚悟があってこそ踏み切ることが出来る事なのではないのかなと思います。

 

 今、世界を見渡してみると様々なところで再編成というか過渡期のような事象が見える気がします。それはリセマラが至る所で試行錯誤されているように感じます。

例えば、日本という国をリセマラの対象としてみた場合、日本が主体となってリセットするだけでなく、日本が先方からリセットされる事態もあり得るという事なのです。

しがらみを解消して新たにマラソンスタートするなら、失うもの以上の成果を得る事が出来るかどうかが国の命運を分けるという事にもなるのです。このような激動の時代には油断すると足元をすくわれかねないという緊張感も必要なのかもしれません。個人に置き換えてもリセマラ願望は自分が主体で思う反面では自分がリセットの対象になっているかもしれないという事なのです。

それでも、リセマラは前向きに捉えれば、現状を打破してチャンスを掴む為には有効な手段です。中長期的な視点を持って新しい習慣を築き上げる大切なプロセスになり得るのです。

  

 今回、ブログと作品制作の双方で「リセマラ」をテーマに据えました。数か月前までは「リセマラ」という言葉を知りませんでした。ある時、目にした文章の中で「リセマラ」とう言葉の響きに惹かれ、その意味を調べたのが始まりです。身近な言葉としてはパソコンや携帯端末で動きが悪くなった時に動作させる「再起動」でしょうか。しかし再起動はリセットに重きを置く守りのイメージで、前向きな行為を強く感じられないものです。リセットの後に「マラソン(継続)」が続く「リセマラ」には、未来志向の魅力的な響きと力強い意思を感じ取る事が出来ます。その言葉との出会いが今回の作品に繋がったのです。

 

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