佐久間正英さん | 全ての音は音楽か

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16日に佐久間正英さんが亡くなった。
 
佐久間さんと言うと、どの年代をイメージするかにもよるけれど、多分多くの人が音楽プロデューサーというイメージを持っていると思う。僕の場合は例えばGlayやJudy & Maryなどで名前を見かける事が多かったような気がする。その当時の音楽プロデューサー(もちろん今でも現役だが)というと、小室哲哉さんや小林武史さん、浅倉大介さんなどが思い浮かぶ。
 
三人ともイメージは異なるものの、例えばその三人と佐久間さんの違いは自分の色をつけるかどうかにあるような気がする。
 
小室さんや浅倉さんは、少し聴くと特徴的なサウンドやリズム、曲によっては歌詞も聴こえてくる。小林さんの場合もサウンドや特に空気感というか、雰囲気があると思う。それぞれのスタイルと言ってもいいと思うが、佐久間さんの場合は佐久間さんのサウンドやスタイルよりもバンドや歌手、ミュージシャンの持っているものを補助するような感じ、文字であらわすのはなかなか難しいのだが、元々の方向性や良い点を引き出していくような何となくそんなイメージがある。
 
そうだからなのかはわからないが、プロデューサーとしての知名度はその貢献度にも関わらず、例えば上にあげた三人よりも恐らく一般的には一歩劣るような気がする(好き嫌いはともかく、優劣を比べているのではない)。しかし、あまり表に出ずとも裏側から日本の音楽を支えていた功労者の一人である事は間違いない。
 
また、数々のインタビューなどにもあるとおり、音楽についての考えや意見、展望などを発信していた人でもあった。
 
自身がガンであり、その状態の事も公表していたので、そう遠くないうちにその日が来るかもしれない事は考えていたのだが、こうして訃報を聞くと残念な気持ちになった。