Icon(2002) | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Anchor
2.Mirror
3.Vehicle
4.Escape
 
Jonas Hellborg(bass)
Shawn Lane(guitar)
V. Umamahesh(vocals)
V Selvaganesh(kanjeera and konokol)
V Umashankar(ghatam and konokol)
 
ヨナス・エルボーグの作品。インド色の強いフュージョンです。
 
パーカッションとベースがグルーヴィーな音を作り出し、そしてふわふわ漂って音の中に消えていきそうなギターの音(2では歪んだ音も使っています)がとても印象的です。
 
ボーカルはインドの伝統的な歌唱法なのでしょうか、他のミュージシャンの作品でも聴くことができますが、独特の雰囲気を醸し出します。
 
それらが合わさると怪しく、グルーヴィーでどこかクール(ここでは文字通りどこか涼しい感じ)な音になって現れます。仏教や何かの宗教音楽のようでもあります。
 
この独特の空気は聴く人を選ぶかもしれませんが、不思議で怪しい音の空間にトリップしてしまうと抜け出せなくなってしまいそうです。
 
ショーン・レインというと速弾きを期待する方は多いと思いますが、ここでは目立った速弾きは特にありません。ところどころで彼ならではのスピードも聴くことはできます(速弾きが一番わかりやすいのは4でしょうか)が、それよりも表現力の高さに驚く事でしょう。
 
曲数は4曲ですが、1曲目は15分、2曲目は23分20秒、3曲目が16分10秒、4曲目が4分45秒という長さです。
 
目の前に広がる東南アジア~インドの風景と頭がクラクラするような不思議な音は聴く価値大です。もしかしたらエレクトロニカやアンビエント系が好きな方にもいける作品かもしれません。
Icon/Jonas Hellborg