TOTO - Through The Looking Glass(2002) | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Could You Be Loved(Bob Marley)

2.Bodhisattva(Steely Dan)

3.While My Guitar Gently Weeps(The Beatles)

4.I Can't Get Next To You(Al Green)

5.Living For The City(Stevie Wonder)

6.Maiden Voyage/Butterfly(Herbie Hancock)

7.Burn Down The Mission(Elton John)

8.Sunshine Of Your Love(Cream)

9.House Of The Rising Sun(Traditional/Animals)

10.Watching The Detectives(Elvis Costello)

11.It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry(Bob Dylan)

 

Bobby Kimball(vocal on 1,2,4,5,7,9, backing vocals)

David Paich(keyboards, moog bass, piano, wurlitzer piano, vocals on 11, backing vocals

Steve Lukather(guitars, dobro, keyboards, vocals, 2,3,8,10, backing vocals

Mike Porcaro(bass)

Steve Porcalo(synth programming, sound EFX)

Simon Phillips(drums, loops, tambourine, keyboards)

Lenny Castro(timbales, percussion, congas, tambourine)

Brandon Fields(tenor , alto, soprano sax)

Walt Fowler(trumpet, flugel horn)

Ellis Hall(vocals)

Tippa Irie - Toasty Deejay's Steve Lukather, Bobby Kimball,

James Ingram(ad libs, backing vocals)

Davey Johnstone(backing vocals)

Nigel Ollson(backing vocals)

Monet(backing vocals)

Toto(backing vocals)

 

Produced and Arranged By TOTO

 

TOTOのカバーアルバム。日本盤と輸入盤の違いは解説と歌詞・日本語訳があるかどうかだけのようです。

 

曲名の後ろはその曲を演奏するオリジナル、もしくは代表的なミュージシャンです。見てみると、なるほどと思う曲や多少以外に思うようなところもあり、バラエティに富んでいて面白い内容だと思います。

 

6のみボーカル無しのインストです。聴いてみた印象は、演奏がオリジナルのそれに近いかそうでないかに関わらず、それぞれの曲がTOTOの色(TOTO風ロック、TOTO風ポップスという具合)になっているというものでした。わかりにくく場合によっては誤解を招く書き方かもしれませんが、サウンドはロックサイドのTOTO(スティーヴ・ルカサーとギターが前面に出てくる。とはいえ、サウンドのまとまりはさすがです)と感じました。その特徴的なギターサウンドは好き嫌いがはっきり分かれそうだと思いました。格好いいと思う人も居る一方、ジャリジャリした音色を好まない人もいるのではないでしょうか。

 

ボビー・キンボールの歌もソウルフルでとても良いです。スティーヴとデイヴィッド・ペイチのボーカルもいいのですが、やはりボビーが良いと思いました。

 

個人的に残念だと思ったところは5曲目のサウンドでした。オリジナルに忠実にしてほしいという希望はないつもりなのですが、若干スローでヘヴィなギターがリフを弾く出だしで少しがっかりしてしまいました。ヘヴィならヘヴィでいいのですが、もう少し何かあったのではないかと思います。ただ気に入らなかったのか、それともオリジナルが印象的過ぎたのか。どちらもあると思いますが、その点は少し残念でした。

 

逆に2,3,6,7,9などはいい印象でした。特にポップでソフトな感覚のフュージョン風に仕上げた6は面白く感じました。管楽器も入っていますが、ソロはありません。

 

カバー集という事でオリジナルを知っている曲はそれをイメージしてしまう部分が、聴いた感想にややばらつきが出た原因かもしれません。ただ駄作ではないと思います。TOTOのサウンドで他のミュージシャンの作品が演奏された時の面白さというのを感じる事も出来ます。

 

TOTOの演奏したカバー集をまた作ってみるというのも面白そうです。選曲にもよりますが、そういう作品が出たら聴いてみたいです。

スルー・ザ・ルッキング・グラス/トト