Kelly Joe Phelps - Roll Away The Stone | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Roll Away The Stone
2.Sail The Jordan
3.When The Roll Is Called Up Yonder
4.Hosanna
5.Without The Light
6.Footprints
7.Go There
8.See That My Grave Is Kept Clean
9.Cypress Grove
10.That's Alright
11.Doxology
 
6 and 12 string lap slide guitars, 6 string conventional guitar all played by Kelly Joe Phelps(albeit one at a time) and the singing, as well he did.
 
ケリー・ジョー・フェルプスの作品で、このアルバムは2枚目です。
 
熱さと冷静さが同時に存在するような感覚です。割と洗練された感じもありますが、埃っぽさを感じるようでもあります。
 
ケリーの歌と呼応するギターの反応が素晴らしい1曲目。聴いている耳が切れてしまいそうな鋭さを感じるスライドギターも楽しめます。落ち着いた曲調と演奏の2曲目。演奏は巧みさと力強さを感じます。カントリーやトラッド風イメージもある3曲目。約9分間の4曲目はシンプルな演奏(それでも上手です)と深みのあるボーカルが聴かせます。カントリー・フォーク風、のんびりとして牧歌的な雰囲気の5曲目。リズムの良い6曲目。スイスイと進んでいくようで、深みを感じるのは歌声によるところも大きいのでしょうか。キレの良いリズムと合間合間に入れてくる気の利いたオブリガートが気持ちいい7。落ち着いた演奏と雰囲気の良いスライドの音が印象的な8。ゆったりとした演奏の9。こもり気味の音が良い感じです。どこか物憂げな間書くの10曲目。11はボーカル無しです。2分15秒の演奏は、力強さと遠くに荒涼とした風景が見えそうな感じです。
 
泥臭さというよりかは埃っぽいという感覚です。そうしたイメージから端正なブルースというイメージも多少感じました。が、そこから感じるのは明るく気楽な感じとは違うマイペース(ブルーな)感覚だったり孤独という印象でした。
 
深みがある歌声は味があり、とても良いと思いました。
 
アコースティック(フォーク)ブルース、スライドギター(ラップスライドギター、ひざに寝かせて弾くスライドです)などに興味のある方は聴いてみてもいいかもしれません。またスライドのみならずフィンガーピッキングも上手ですので、そういうものに興味のある方もいいと思います。
 
ギターの技術やブルース、ルーツやトラッド等というフォーマットの前に、感情表現が素晴らしい事も付け加えておきたいと思います。
 
興味のある方はYOUTUBEなどで検索してみると良いでしょう。
Roll Away the Stone/Kelly Joe Phelps