Richard Bona - Scenes From My Life(1999) | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Dipita
2.New Bell
3.Souwedi Na Wengue
4.Eyala
5.Djombwe
6.Te Dikalo
7.One Minute
8.Muna Nyuwe
9.Na Mala Nde
10.Konda Djanea
11.Eyando
12.Messanga
 
Richard Bona(vocals, guitars, bass, keyboards, organ, percussion, vocoder, mbira(kalimba))
piano: Jean-Michel Pilc, Edsel Gomez
keyboards: Etienne Stadwijk
acoustic & electric guitar: Frédérique Favarel
drums: Omar Hakim, Mokthar Samba, Stephan Vera, Ari Hoenig, Jeremy Gaddie
percussion: Luisito Quintero
sabbar: Alune Faye
alto saxophone: Aaron Heick
tenor saxophone: Michael Brecker
flute: Colette Michaan
members of the New York City Symphony:
David Eaton(artistic director/conductor)
Mara Milkis, Belinda Whitney Barratt(violin)
Kenneth Burward-Hoy(viola)
Virginia Burward-Hoy(cello)
Jeffrey Levine(contrabass)
 
Produced by Richard Bona
 
リチャード・ボナの作品。ミュージシャン、アーティストとしての凄さを感じる作品です。
 
土っぽさと潤いを同時にイメージする1曲目は強さと優しさも感じるようです。リズムが面白い2曲目は明るく柔らかい雰囲気です。優しく諭すような3曲目。非常に潤いを感じる音です。優しく柔らかい4曲目。とても綺麗な演奏と歌です。アフロ・ファンキーな5曲目。エレクトリックベースとパーカッションのご機嫌な演奏も聴けます。ラテン系、サルサの雰囲気の6曲目。軽快なリズムの7曲目は明るい日差しを思わせるような演奏です。ストリングスが入る8曲目。穏やかでロマンチックな曲は切なく感動的です。ストリングスアレンジはリチャード自身によるものです。切なくもきれいな9曲目。シンプルな演奏ながら見事なベースプレイがグルーヴを感じさせる10。マイケル・ブレッカーはここで参加しています。ファンキーな11曲目。飛び出して踊りだしそうな元気なグルーヴを感じます。リチャードのパーカッションもとても見事です。自身のボーカルとパーカッション、カリンバ(サム(親指)ピアノと言うとわかりやすいかもしれません)の演奏のみの12曲目。強烈なグルーヴを感じます。圧倒されます。
 
ベースプレイヤーという枠だけでなく、作曲も含めた総合的な意味での音楽家としての凄さを感じる作品です。
 
アフリカ出身というそういうルーツは根底に感じますが、それだけでなく様々な音楽や感情を自身のルーツをミックスさせた音楽だと思います。演奏、歌のどちらも素晴らしいです。
 
グルーヴィーな曲だけでなく、明るく穏やかだったり、切ない気持ちにさせるような曲もあります。ジャズ・フュージョンやワールドミュージックファン、またベースファンだけの音楽にしておくにはとてももったいない音楽です。
 
良い作品だと思いうので、まだ聴いた事が無い方は一度試聴してみてもいいと思います。
Scenes from My Life/Richard Bona